日頃のピアノの練習は進んでいますか?
初心者、中級者とステップアップして最後に辿り着くのはもちろん上級者ですよね。
そろそろ中級者から上級者へステップアップを考えている方に、ぜひ覚えてほしいことがあります。
それが、「コード」です!
なんとなく耳にしたことがあるのではないでしょうか?
私が最初に「コード」と聞いた時に考えたのが「コードってギターとかに使うものじゃないの?」です。
バンド仲間の楽譜を見せてもらった時にローマ字表記になっていて「この楽器はコードで音を確認するんだ〜」と少し他人事のように思っていました。
しかし、実はコードというのは音階が付いている楽器に使用できるもので、コードを理解できると曲のアレンジだけでなく、作曲までできちゃうんです♪
ということで上級者にステッアップしたい読者様はぜひこの記事を参考にして、コードについて理解してみませんか?
今回学べる3つのポイントはこちらです!
- コードの基礎知識
- コードを使った演奏のメリット・デメリット
- コードを使ったアレンジや作曲をする方法
コードについて気になっている方はぜひ最後まで読んでくださいね!
そもそもピアノのコードとは?
一番最初にお伝えしたいのは、ピアノのコードについて難しく考えすぎないのが重要だということ。
コードの理論は作曲やアレンジに必要な理論なので、プロが扱うものになります。
難しいことのように聞こえますが、基礎知識を理解しながら、ちょっとづつ慣れていくことが大切です。
ここさえ乗り越えられればプロ顔負けの作曲をすることも可能になります♪
まずは、コードの正体を知るところから始めてみましょう!
コードの正体とは何か?
音の名前といえば「ドレミファソラシ」ですが、実はこの音の呼び方はイタリア語なんです。
「え?イタリア語?じゃあ日本語もあるの?」と思われたと思います。
そう、日本語もあるんです!
日本語では「イロハニホヘト」となります。
ドイツ語では「C(ツェー)D(デー)E(エー)F(エフ)G(ゲー)A(アー)H(ハー)」です。
これ、なんとなーく見たことありませんか??
そしてこれが英語になると「CDEFGABC」(そのままローマ字読みをします)
そう!これが「コード」と呼ばれるものの正体です!
「え、ちょっと待って!つまりドレミの英語読みがコード??」
と感じた読者様も多いと思います。
コードネームとも呼ばれる音の名前で、これからお話しするコードの基礎は全て「ドレミ」の音階を、英語読みしただけのものなんです。
もちろんコードというのはただの音階というわけではありませんが、「ただのドレミの英語読みかぁ〜」と思えば、少し勉強する気持ちが湧いてきますよね♪
コードの基礎知識を知ろう!
コードの基礎知識を知る前に、まずはコードを一覧で見てみましょう。
表だけ見てしまうと「すごい数!覚えられるかなぁ・・・」と不安になる読者様もいらっしゃるのではないでしょうか?
最終的には覚えられるといいのですが、まずは基礎知識をお伝えします。
コードは「和音」を想像していただけるとわかりやすいのですが、基本的にはピアノの鍵盤を1個飛ばしで重ねた音になります。
コードがわからなくても、1個飛ばしの音を同時に出すと心地よく感じられる音が協和音、隣り合わせで居心地が悪くなってしまう音が不協和音ということはご存知だと思います。
Cメジャーの音階はドミソになり、Cというのはドを指します。
その協和音を毎回「CEG」と指示するよりは「C」と表現した方が、演奏する側に対して簡単に伝えられますよね。
長い音楽の歴史の中で、「Cから始まるCEGの協和音は毎回使うからCにしておこう」という考えからコードは自然と出来上がっていきました。
また読者様が日頃たくさんの曲を演奏されている中で、自然と「コード」を演奏していたことにも気づかれたはずです。
お手持ちの楽譜の中にも、コード表と同じローマ字と数字の表記が掲載されていたりしませんか?
または同じ和音が載っていたりしませんか?
ぜひ楽譜を見てみて、自分が演奏していたコードを確認してみてくださいね♪
コードを使って演奏するってどういうこと?
私たちは演奏者は普段、楽譜に書かれている音譜をたどって演奏をしていますよね。
バイエルなどに掲載されている初心者向けの曲の多くは、左手でコード、右手でメロディーで演奏することで成り立っている曲が多いです。
先ほどのコードの表を見て気づかれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
コードを使用しての演奏・入門編としてまずはこちらの動画をごらんください。
引用:YouTube
ピアノでコードを使用しての演奏方法や、簡単な基礎知識、即興演奏についてなどすべてが凝縮された動画です。
この動画を見ると分かる通り、コードを使用することでアレンジだけでなく即興の曲を演奏したり、作曲したりすることもできてしまいます♪
コードがあれば不協和音が生まれることはないので、コードを使った演奏方法だけの方がいいのでは?と考えられた読者様もいるかもしれません。
でも、それは違うんです。
コードを使っての演奏方法にもメリット・デメリットがあります。
- 即興で曲を作りやすい
- 理論を知っていると作曲もできる
- 弾き語りなどで自分にあったキーに合わせて演奏できる
- 同じ曲でも自分の個性を出すことができる
コードを使用すると、和音の中で音を好きに演奏することが可能になるので、自分好みに曲をアレンジすることができちゃいます。
弾き語りに限らず、自分の演奏しやすいように曲をアレンジすることで、1曲でいろんな楽しみ方ができるのが最大のメリット!
- 曲が本来持っている正しいリズムや演奏方法を見失う
- アレンジ方法がわからないと曲に抑揚がなくなってしまう
最大のメリットでもあるアレンジが、実はコードを使用しての演奏方法においてのデメリットでもあります。
アレンジをすることに夢中になり過ぎてしまうと、曲が持っている良さだったり曲そのものを正しく演奏したりすることが、できなくなってしまいます。
それと同時にアレンジが思いつかない場合、コードをだけをただ演奏する形になってしまうので、のっぺりとした曲になりがちです。
音譜で一音ずつ指定された通りに演奏すればそういったことは起きません。
どちらにも良さがありますので、どちらの良さもうまく取り入れて1曲でたくさんの楽しみ方をすると曲の新しい一面が見えるかもしれません。
楽しみながら練習して、曲をアレンジしつつ元の曲の良さを残すという、上級者への第一歩を踏み出してみませんか?
まずはクラシックのアレンジから始めてみたい読者様にはこちらの記事がオススメです!
→ピアノアレンジされているカノンの魅力に迫る!クラシックの名曲
コードを使ってアレンジをしてみよう!
コードを使った演奏方法でのメリット・デメリットについてご紹介しましたが、せっかくなのでコードを使ってのアレンジに挑戦してみませんか?
ということで、まずはこちらの動画をご覧ください。
引用:YouTube
ちょっと長い動画で、ピアノで演奏ではなく打ち込みでの動画になりますが、最初にはコードについての基礎知識を再度確認することができます。
また既存の曲に対してコードを付ける方法やアレンジ方法についても、コードアレンジの初心者向けに解説してくれているので、気になる方はぜひチェックしてください。
- 1曲すべてをやるのではなく1フレーズごとに区切る
- メロディーにある主軸の音を確認
- 主軸の音が含まれているコードを見つける
- コードの中で次の流れも踏まえて1つのコードに決める
- フレーズを完成させたら次のフレーズへ
アレンジの方法について簡単に説明させていただきました。
最初はいきなりコードを全部覚えることは難しいと思うので、コードの表を見ながらお気に入りの流れを作ってくださいね。
先ほどの動画には作曲の方法についても解説されているので、作曲にもぜひチャレンジしてみてくださいね♪
まずは、既存の曲をアレンジしてみたいという読者様にオススメな記事はこちら!
ピアノ演奏でコードを使うには?!上級者への第一歩を踏み出そう!!まとめ
今回は中級者の読者様が、上級者への第一歩を踏み出すお手伝いのひとつとして、コードについての基礎知識を記事にしました。
楽しみながらコードについて興味を持っていただけましたか?
今回お話しさせていただいたポイントはこちらになります。
- コードとは協和音の名前だから怖くない!
- コードを覚えるとアレンジができるようになる
- さらに極めると作曲をすることができるようになる
コードについての理論を極めると、プロの方と同じように作曲をすること、アレンジをすることができるようになります。
コードを使った演奏方法のデメリットにも書かせていただきましたが、あまりにもアレンジに凝りすぎてしまうと、元の曲の良さが失われてしまうので気をつけて下さいね。
しかし、曲の良さを生かしたアレンジができるようになれば曲の楽しみ方や弾き語りも、今以上に楽しくできちゃうのが最大のポイント。
ぜひぜひ日々の練習のアクセントに取り入れてみてくださいね♪
最後まで読んでいただきありがとうございました。