寒さが身に染みる時期となりましたね。
こんな時期は、より一層ピアノを弾く指が動かしづらくなりませんか?
季節関係なく、読者様の中には、日常のピアノ練習中に
「思うように指が動かない」
「曲の速さに指がついていかない」
という経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。
大好きなピアノを弾くときに今よりスラスラ指を動かし、演奏ができたらいいですよね!
今回は、指を速く動かす3つのコツとおすすめの教本についてご紹介したいと思います。
ポイントを知ると普段の練習にも取り入れやすくなると思います。
ぜひ最後までお読みくださいね!
指を速く動かす3つのコツ
スラスラ指を動かしてピアノを演奏したいからといって、やみくもに練習しても中々うまく上達しません。
今回は3つの練習方法を順番にご紹介しますね。
【練習方法1】:同じテンポで弾く
まずは、曲の初めから終わりまで同じテンポで弾けるようにしましょう。
「一定のテンポをキープして1曲弾き続ける」ということは、指を早く動かして演奏する上で基本中の基本といえます。
しかしこのテンポキープ、一見簡単そうに感じる練習方法ですが、なかなか難しいのです。
曲がある程度の長さになると、始めから終わりまでを一定のテンポに保つことが大変になります。
「トルコ行進曲」や「エリーゼのために」のように、途中から早いパッセージや細かな指の動きが求められる曲では、弾きやすいところのみインテンポで弾いているとテンポを一定に保つことができません。
そのため、どんな曲も一定のリズムで弾く練習は必要です。
何度も繰り返し練習することで、自然とある程度のテンポまで上がってくるはずです。
【練習方法2】:5本の指をそれぞれ独立させる
同じテンポで弾けるようになったら次のステップです。
テンポを上げて弾けるようになったときに、問題となってくるのが「音の粒が揃わない」ということ。
つまり、手の形が崩れてしまうと、一音一音はっきりとした音を出すことができません。
速く弾くためには、テクニックが必要です。
5本の指をそれぞれ独立させるということで、より音の粒が整った演奏になるでしょう。
そのための練習方法を2つ紹介します。
- スタッカートで弾く
- 付点のリズムで弾く
この2つを詳しく見ていきましょう。
スタッカートで弾く
本来の譜面にスタッカートが付いていない場合でも、リズムが速くて弾きづらい部分にスタッカートをつけて練習してみましょう。
スタッカートは簡単にいうと「跳ねるようなリズム」です。
このリズムで練習することにより、一音一音をはっきりさせようとする意識が働き、それぞれの指を自然に動かすことができます。
もちろん最初からインテンポで弾く必要はなく、ご自身が弾きやすいテンポから始めて結構です。
慣れてきたら、次第にテンポを上げていきましょう。
付点のリズムで弾く
次は、小節の頭から2音を一つのまとまりと考え、一つ目の音に付点をつけます。
例えば、8分音符が連続するフレーズであれば、最初の音に付点をつけて(付点8分音符)、次の音は半分の長さの16分音符にして弾きます。
スタッカートで練習することと同様に、それぞれの指を自然に意識することができます。
また、スタッカートで弾くよりもフレーズを意識しやすいことも特徴です。
スタッカートで弾くことと付点のリズムで弾くことに優劣がつくわけではなく、どちらもとても有効な練習方法ですので、この2つを毎回取り入れて練習することが大切です。
【練習方法3】:口で言えること
速く弾くための準備ができたら、速いパッセージや細かな指の動きが求められる部分の音を、すべて「口で言える」ようにしましょう。
「曲の頭からなら弾けるけど、不特定の小節からは弾けない」という経験はありませんか。
これはつまり、「弾くべき音を理解しておらず、感覚で弾いている」ということです。
現在練習している曲をドレミで言うことができますか?
「できない」という方は、ぜひドレミで歌う練習をしてみてください。
メロディーやリズムをしっかりと覚えることで、指が正確に動くようになりますよ!
音名を確認し、口で言ってみましょう。
おすすめの教本
速く指を動かすコツを確認できたところで、続いてはおすすめの教本をご紹介します。
ツェルニー
引用:Amazon
ツェルニーの曲集は、1曲が2~5ページくらいの短い曲で構成されています。
そのため、曲の課題が明確でわかりやすいのが特徴ともいえます。
例えば、指使いの練習や和音、オクターブ(手を広げる)の練習など、各テーマだけに集中して取り組むことができます。
ほとんどが単純な音構成になっていて、すぐに譜読みができます。
ツェルニーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてお読みください。
→【ピアノ】ツェルニーをやらなきゃ損⁉︎同時進行で上達できる教本も
ハノン
引用:Amazon
ツェルニーと同じくおすすめしたいのが「ハノン」です。
こちらもピアノ初心者か中級者用の教本として使われることが多いため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
ハノンの特徴は、くまなく10本の指を独立して動かす練習になったり、鍵盤の間隔が身につきやすかったりすることがあげられます。
そして何より、ハノンを使って練習を重ねることで、一定のテンポで指を動かす持久性もつけることが期待できます。
ハノンについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてお読みください!
→ピアノ初心者にハノンは難しいい⁈効果的にハノンを取り入れる方法‼︎
練習する上での注意点
速く指を動かす練習をする際の注意点も合わせて確認しておきましょう。
- 繰り返し弾くこと
- 正しい姿勢を意識すること
- 焦らずに練習を重ねること
繰り返し弾くこと
当たり前のことかもしれませんが、毎日繰り返し弾くということは、上達への一歩です。
繰り返すということが大切とわかっていても、継続していくとなるとそれなりの根気強さが必要になってきます。
また、日々の練習は良くも悪くも「慣れ」を生みます。
「速く指を動かせるようになりたい!」という目標を常に意識して、スラスラ弾けている自分をイメージしてみましょう。
正しい姿勢を意識すること
指の位置だけでなく、身体全体の姿勢も意識し良い状態で練習に臨みましょう。
姿勢が乱れていると無駄な力が入り、指を思うように動かすことが難しいです。
ご自身の椅子の高さや、腰をかける位置、ピアノとの距離感を今一度見直してみましょう。
焦らずに練習を重ねること
「速く指を動かしピアノが弾けるようになりたい」という気持ちが強いと、「このまま続けていて本当に上達するのか」という不安も同時に頭をよぎるかもしれません。
しかし、焦りは禁物です。
時間をかけてコツコツ練習すると確実に上達へ近づいていきます。
身体が動きを覚え、指が勝手に動く状態になることを目指して少しずつ練習していきましょう。
指が速く動かない!スムーズに動かせるようになる3つのコツ まとめ
今回は、指を速く動かしてピアノを弾くことができるためのコツを3つお伝えしました。
すぐに速く動かすことができるようになるわけではなく、コツをおさえ練習を継続させることで少しずつ上達していくようになります。
では、3つのコツについて改めて確認しておきましょう!
- 同じテンポで弾く
- 5本の指をそれぞれ独立させる
- 口で言えること
読者様の練習にお役立ていただけたら幸いです。
こちらの記事でも、ピアノ練習で指が動かない時の練習方法をご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ピアノ練習をしていて指が動かないと悲しくなりますね。この記事では、指が動かないのはなぜなのか、指が動かないときどのように練習したらいいのかについて解説します。読めば指を独立させ、なめらかに動かす方法がわかりますよ。練習の参考にしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。