「猫がピアノに乗って爪とぎをしていた」
「ピアノの演奏中に鍵盤の上に乗られると、何だか戸惑ってしまう」
猫と一緒に住んでいる方の中には、ピアノの管理で頭を悩ませている方もいるのではないでしょうか?
できるなら、愛猫を邪魔ものにしないようにピアノを楽しみたいですよね。
今回は、ピアノに猫が近づく理由と対策方法、おすすめのグッズについて紹介していきます。
・猫はなぜピアノに近づくの?
・猫がピアノに近いてきたらどうする?
・猫がピアノに近づかないための対策&おすすめグッズ
ピアノに近づく猫の対応策を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
猫がピアノに近づくのはなぜ?
猫がピアノに近寄るのには理由があります。
個体差があるため一概には言えませんが、猫はピアノの特定の音に反応しやすい傾向にあるのです。
特に猫が反応しやすい音域は、下記の2つと言われています。
それぞれの理由も併せてご紹介します。
・第4オクターブの「ミ」の音
こちらの音は、猫が何らかのSOSを発する時の鳴き声に近いと言われています。
フランスで過去に行われた実験で、猫に第4オクターブの「ミ」を聴かせると興奮する様子があったとのことです。
「ミ」の音を多い曲を演奏すると、思わず猫が気になってしまうかもしれません。
・高音
ピアノの高音を聴くと、猫の狩猟本能が刺激されます。
そのため、高音が多めの曲を演奏していると猫が寄ってきやすくなるのです。
ピアノ以外でも、クラッシックギターやロックミュージックの高音も好む傾向があります。
猫の聴覚は人間の10倍以上も優れているため、人間では聴き取りにくい音も敏感にキャッチできます。
猫の優れた音への感受性がよく分かる動画をご紹介します。
引用:YouTube
こちらの動画でピアノを演奏しているのが、ノラというアメリカに住む猫です。
1歳の頃、ノラは真夜中に突然家にあるピアノを弾いたようです。
ノラの飼い主さんはピアノ講師しているので、影響を受けたのかもしれませんね。
ピアノ猫・ノラの独特な演奏を聴いて、ぜひ癒されてください♪
引用:YouTube
YouTubeの「Nora The Piano Cat」のチャネルでは他にも、ノラがピアノを弾いている動画がたくさん投稿されていますので、興味のある方はぜひご覧ください!
猫がピアノに近づくと起こりやすいこと
ピアノがある家で過ごす猫の中には、飼い主さんの近くでピアノ演奏を聴いている猫もいれば、何かしらのアクションを起こしたがる猫もいます。
とりわけ好奇心旺盛な性格の猫なら、さまざまな音を発するピアノが気になるのも無理はありません。
猫がピアノに近づくと、どんなことが起こるのでしょうか?
主な事例を3つ紹介します。
演奏中に鍵盤の上に乗る
1つ目は、演奏中に鍵盤やピアノ上に猫が乗ってきてしまうパターンです。
猫を飼っていて家でピアノをよく演奏する方なら、経験のある方も多いのではないでしょうか。
ピアノが苦手な猫の場合だと、飼い主さんがピアノ演奏を始めるとその場から去ってしまいます。
ピアノが苦手な猫にはあまり見られませんが、ピアノが好きな猫であれば演奏にうっとりしてピアノの上で寝てしまうこともあるようです。
アップライトピアノは、上部が平たく猫がくつろぎやすい作りとなっています。(アップライトピアノの製品によって違いがあります)
上の図の赤で示した部分で、飼い主さんの演奏を聴きながらゆっくりする猫もいるようです。
アップライトピアノの上部は頑丈で重さに耐えられる造りなので、猫をピアノの上でくつろがせておいても問題はありません。
椅子やカバーで爪とぎをする
2つ目は、爪とぎに関する問題です。
猫によっては、ピアノの椅子や布製のカバーで爪とぎをしてしまいます。
塗装面(主にピアノの本体)や鍵盤のはツルツルしているため、基本的に猫の爪とぎの対象にはなりません。
塗装面や鍵盤のような滑らかなもので爪とぎをしようとすると、逆に爪を痛めてしまう可能性があります。
特にピアノを弾いていない時に、椅子やカバークッションを使って爪とぎをする様子が見られます。
粗相をしてしまう
3つ目は、粗相の問題です。
猫によっては、ピアノ付近で粗相をしてしまう場合もあります。
当然ですが、粗相をされた場所は濡れてしまうので周辺を片づけるのにも一苦労です。
また、蝶番に粗相をされると錆びてしまい、ピアノの開閉がうまくいかなくなってしまうので事前に対策が必要です。
次の章で、対策について紹介していきます。
猫のいる家でピアノを楽しむには?
猫は、ピアノの音色や演奏している飼い主さんにに興味があってピアノに近づいています。
決して、飼い主さんの邪魔をするために近づいているのではありません。
しかし、大事なピアノ発表会を間近に控えていて練習に集中したい時や、ピアノ演奏の動画を撮影する時などは「猫に近づいてほしくないな」と思うときもありますよね。
猫をピアノにできるだけ近づかせないためにできる、おすすめの対策を紹介します。
ピアノを使っていない間はフタやカバーをする
ピアノを演奏していない間に、猫が隙間に入り込んだり鍵盤を踏んだりすることもあります。
また、誰も座っていない椅子を使って爪とぎをする可能性も考えられます。
使っていない間は、本体や椅子にカバーをしたり、鍵盤の蓋があれば閉めたりする対策が有効です。
演奏中に近づいてきても無闇に追い払わない
演奏中に近づいてきた愛猫を無理やり追い払おうとすると、猫がショックを受けてしまいます。
そんな時は、「せっかくだから自分の演奏を猫に聴いてもらおう!」と前向きに捉えるのも手段の一つです。
猫にオーディエンス役を務めてもらい、練習をしてみましょう!
爪とぎ・猫用トイレの用意
ピアノの有無に関わらず、家族の一員である猫が暮らしやすい環境を整えるのは大事です。
爪とぎグッズや猫用トイレがあれば、椅子への爪とぎ防止やピアノへの粗相対策ができます。
次の章で、おすすめのグッズを紹介していきます。
猫と暮らすピアノ愛好家さんへおすすめのグッズ
猫と一緒に暮らしながらピアノも楽しみたい方に、おすすめのグッズを紹介します。
猫はもちろん、ピアノを演奏する飼い主さんにとっても大いに役に立つ品物です。
愛猫と快適なピアノライフを送りたい方は、ぜひご覧ください。
アップライトカバー(もしくは電子ピアノ用のカバー)
アップライトピアノが自宅にある方は、サイズが大きめのアップライトカバーでピアノや椅子を保護しましょう。
布製のカバーに爪とぎや粗相をされないか心配があるなら、防水・防塵に対応した撥水(はっすい)加工カバーも用意しておけば安心です。
電子ピアノも、他のピアノと同様にさまざまな種類のカバーが販売されています。
カバーと一緒にメンテナンス用のクロスを準備すれば、ピアノ使用後のお手入れに使えます。
爪とぎボード
猫の爪とぎグッズは、猫のストレス解消にはうってつけです。
ガリガリと爪を研ぐだけではなく、クッションやソファー代わりとしても使えます。
ピアノ付近に爪とぎボードをおけば、爪とぎとリラックスの両方ができて、猫にとって最高の場所になりますよ。
写真のようなピアノ柄の爪とぎボードもあるので、気になる方はチェックしてみてくださいね!
猫用トイレ
猫用トイレは、ピアノのある部屋に一つおいておくと粗相対策につながります。
脱臭効果のあるトイレを購入すれば、猫のニオイへのストレス軽減にもなって一石二鳥です。
ペット用の吸水シートを併せて用意しておけば、もしもの時に役に立ちます。
猫を可愛がりつつピアノを楽しもう
今回は、ピアノに猫が近づく原因や対策、おすすめのグッズについて紹介しました。
最後に、記事の内容をまとめました。
・猫はピアノの高音や第4オクターブの「ミ」に反応しやすい。
・ピアノの上部や鍵盤の上に乗ったりするのを好む。
・ピアノの付近で爪とぎや粗相をしてしまう可能性もあるため、爪とぎ用品や猫用トイレを用意して対策をする。
・近づいてきても無理やり追い払わない。
・ピアノを使っていない間は、ピアノ本体や鍵盤をカバーで覆っておく。(爪とぎや毛の対策)
ピアノのお手入れに関連するお話はこちらの記事でも紹介しているので、興味のある方はぜひお読みください。
可愛い愛猫とゆったり暮らしながら、快適なピアノライフを送っていきましょう♪
最後までお読みいただきありがとうございました。