「ピアノが楽譜通りに弾けるようになって楽しくなってきたけど、もっとうまくなりたい。」
「上手い人はどれくらい練習しているのだろう」
趣味の範疇だけれど上手になりたい、という欲はみんな持っているのでないでしょうか。
ピアノが上手くなるには練習が必要です。
しかし、練習が嫌いだったり練習時間がおもうように取れなかったり、環境はそれぞれ違います。
そこで、練習するときに意識するといいことや効率的な練習方法を紹介します。
意識を少し変えるだけで、今より前向きにピアノに向き合えている自分に出会えます。
ピアノ上手い人の5つの性格
ピアノの練習は量より質といわれます。
短い時間でも毎日することに意味があるのです。
ピアノが上手い人はどんな性格の持ち主が多いでしょう。
私の思う性格を5つに分類してみました。
- シンプル思考の人
- マイペースな人
- コツコツ型の人
- ポジティブな人
- 感情が安定している人
私が挙げた5つの性格に自分が当てはまっていないから向いていない、というわけではありません。
人はみんな好きなことには真摯に向き合うものです。
少し意識を変えるだけで上手くいかないときの捉え方もずいぶん変わります。
それでは、一つずつ解説していきます。
シンプル思考の人
「好きだから上手くなりたい」といったシンプルな考えでピアノに向き合えると、毎日の練習も楽しく取り組めます。
毎日の練習をいやいやしていても上達しないし続かないのです。
楽しみながら上達できるのは、目標達成のためなら地味な練習も苦にならない人です。
毎日小さな成功体験を感じられると楽しく練習ができます。
とはいえ、練習がうまくいかないときは嫌になるときもありますね。
そんなときは、目標を達成したら自分にご褒美を与えるシステムを導入してみるのはどうでしょう。
モチベーションがキープできそうな気がしませんか?
マイペースな人
ピアノ曲の多くは独奏曲(ソロ)なので、一人で地道に練習する必要があります。
外部の誘惑に負けず毎日の練習を継続できるのは、孤独に強い人です。
コツコツ型の人
ピアノに限らずどんな楽器でも、毎日コツコツ練習をして身体に覚えさせる必要があります。
ピアノを弾く指の動きは日常ではあまり使わない動きです。
毎日練習をしないとなかなか指に定着しません。
指の動きを定着させるには、毎日の日課に練習時間を組み入れていく必要があります。
忙しくても毎日ピアノに向き合えるのは、スキマ時間を上手く利用できる人です。
ポジティブな人
楽曲を1曲弾けるようになるまでの道程は長いです。
なかなか上達しない自分にネガティブな感情でいっぱいになるとどうなるでしょう。
- 弾けないことにストレスを感じる。
- イライラする。
- 挫折する。
- やめてしまう。
このような負のスパイラルにはまってしまいます。
そうならないためには、自分の気持ちを上手く切り替えていかなくてはいけません。
完成までの過程を楽しめる人は、自分の感情を上手くコントロールできます。
完璧主義で真面目な人ほど自分を追い込んでしまいます。
「いつか弾けるようになる」という気持ちで、クリアできた自分をイメージしてみましょう。
感情が安定している人
感情がすぐ表に出てしまうと音にも影響します。
感情が安定していると、その時の気分に流されず淡々と練習メニューをこなせます。
また、曲に込められた思いを汲み取った演奏ができます。
冷静な判断ができる人は、演奏途中でミスをしても充分カバーができるでしょう。
ピアノ上手い人の特徴
読者様の「この人上手いな」と感じる演奏とはどのような演奏ですか?
楽譜通りに弾けるのは当たり前として、余計な力が入っていない流れるような演奏は安心して聴いていられますね。
ピアノの演奏が上手く聞こえるには技術が必要です。
音の緩急や強弱で感情を表現するには、曲をよく理解していなければいけません。
ピアノが上手い人は楽譜を読み込んでいます。
楽譜を読み込むことで、曲全体のイメージをつかむことが可能です。
まず、大雑把で良いので曲の構成を知る。
そして、何調なのか、どこから何調に転調しているかを確認する。
楽譜に書き込んでいくといいですね。
上記の2つを把握するだけでも曲のイメージが湧いてきませんか?
ぜひ楽譜を読み解く際の参考にしてみてください。
ピアノが短い時間で上達する練習方法
ピアノの上達に欠かせないのは、練習の量より質です。
毎日短時間の練習でも効率よく上達する練習法を、3つの工程に分けて紹介します。
- 曲選び
- 曲を小分けにする
- 反復練習
順番に解説していきます。
自分のレベルに合った楽曲を選曲する
自分のレベルがわからないと曲選びは意外に難しいものです。
簡単すぎると飽きてしまうし、難しすぎると挫折してしまいます。
ポイントは自分のレベルより少し難しい曲を選ぶこと。
選曲の仕方は、まず楽譜を最後まで読み曲全体のイメージを掴みます。
そして、演奏を動画で最後まで視聴します。
クラシックなどは、特に曲を最後まで知らないことが多いです。
演奏を動画で視聴するもう一つの理由は、楽譜だけではわからない指の動きをチェックするためです。
選曲は途中で挫折しないためにも重要です。
楽曲を何小節かに小分けにする
選曲が終わったら、1日に覚える量を決めます。
そして、何小節かごとに分けていきます。
1日に覚える量を決めることで、毎日小さな達成感が味わえます。
練習スケジュールは次のようになります。
月曜日 | Aパート練習 | |
火曜日 | Bパート練習 | AパートとBパートをつなげて弾く |
水曜日 | Cパート練習 | AからCパートまでをつなげて弾く |
曲の終わりまで繰り返し練習すれば何日後かには必ず1曲弾けるようになっています。
曲を分割して覚えると良いメリットは、ミスタッチが確実に減ることです。
同じ曲を繰り返し練習する
ピアノがうまくなる秘訣は、曲を決めたら弾けるようになるまで変えないことです。
毎日の反復練習で苦手部分を克服していきましょう。
練習を始めるときは、いきなり両手で弾こうとしないこと。
たとえば、右手5分、左手5分、両手10分で合計20分の練習を毎日します。
演奏途中でミスタッチをした場合は、つまずいた箇所を集中して練習します。
弾けるようになったら通して弾いてみましょう。
反復練習で指が自然に動くと、なめらかな演奏ができるようになります。
ピアノが上手く聞こえるテクニック
ピアノが上手く聞こえるには技術が必要でしたね。
単調な音に強弱をつけると魅力的な音が演出できます。
このように表現豊かな演奏をするには、ペダルを効果的に使うと良いですね。
今まで使ってこなかった人もぜひ使ってみてください。
ペダルを踏むときは、かかとを床につけた状態で踏みます。
かかとが浮いていると右足全体に変な力が入ってしまい安定しません。
ペダルは足を離すタイミングを掴むまで練習が必要です。
初めは鍵盤を弾く手とペダルを踏む足のタイミングが難しいでしょう。
ペダルの踏み方はこちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
テクニックとは違いますが、大事なのは自信を持って演奏すること。
堂々と楽しそうに演奏をしていると少しのミスタッチはカバーできます。
人前で弾く度胸も大事です。
1曲弾けるようになったら家族に披露してみるのもいいですね。
ピアノ上手い人はこんな人
ピアノが上手い人の性格と特徴についてまとめます。
・「好きだから頑張る」といったシンプル思考な人
・外部の誘惑に惑わされることもなく目標達成のためにコツコツ頑張れる人
・なかなか練習が実を結ばないスランプ時期でもイライラせずポジティブに捉えられる人
・毎日淡々と目標をクリアしていくことに楽しさを感じられる人
このような人は、ピアノの練習を毎日のルーティンに組み込んで少しの時間であってもピアノに向き合える人です。
毎日クリアしていく課題があると、小さな成功体験を積み重ねながら練習に取り組めます。
・楽譜を読み込んでいる
・曲の構成を知る
・何調なのか確認しておく
楽譜通りに弾けるだけでは魅力的な演奏になりません。
楽譜から読み取った曲のイメージ通りに弾くには、「どんな構成なのか」や「何調なのか」を事前に把握しておくことが大事なポイントです。
また毎日続けられる練習方法も紹介しました。
・自分のレベルにより少し上の曲を選曲する
・1日の練習範囲を決める
・前日の復習をしながらその日の練習をする
・苦手部分を集中して練習する
・ペダルの使い方をマスターする
毎日練習して弾けるようになったら、ぜひ誰かに披露してみてください。
「練習は裏切らない」、自信を持って演奏しましょう。
月に一度開催している仮想演奏会は、ピアノ初心者の方のご参加も大歓迎です。
宜しければぜひご参加くださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。