「私もあんな風に弾けるようになりたい!でも・・・」
テレビやYouTube、ストリートピアノなどで素敵なピアノを聴いたことをきっかけにピアノをはじめてみたものの、練習でつまづいてしまった経験はありませんか?
「子供の頃に習っていたピアノを再開しよう!」と楽譜を広げてみたものの、なかなか練習が進まないと感じることはありませんか?
いそがしい毎日の中で、練習時間をつくるのもたいへんですよね。
譜読みでテンションが下がってしまう方もおられるでしょう。
でも大丈夫!ピアノは押せば音が鳴る楽器。
コツコツと練習を続ければ、きちんと弾けるようになりますよ。
この記事では、大人のピアノ初心者さんの練習方法について解説します。
やってしまいがちなNG練習や正しい練習方法、またおすすめの教本についても説明します。
練習方法を見直して、ピアノライフを充実させましょう。
- ピアノ初心者がやってしまいがちなNG練習
- ピアノ初心者の正しい練習方法
- ピアノ初心者のためのオススメ教本5選
ピアノ初心者がやってしまいがちなNG練習
読者様は、どのようにピアノを練習していますでしょうか。
一生懸命時間をかけて練習しているわりには、なかなか上達しないという場合、練習方法に問題があるのかもしれません。
貴重な時間を使うのですから、効率よく練習したいですよね。
まず、ピアノ初心者によくあるNG練習をみてみましょう。
NG練習1:レベルにあっていない曲で練習する
弾きたいと思っていた憧れの曲だけを、少しずつ練習している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
たしかに、長い時間をかければ弾けるようになるかもしれません。
しかし、その曲は今のレベルにあっていますか?
いきなり難しい曲を練習すると、途中で挫折してしまうこともあります。
楽譜通りに弾けるようになったとしても、音楽的に聞えますか?
まずは、自分にあったやさしい曲から少しずつレベルをあげていきましょう。
NG練習2:指の基礎練習をしない
時間がないから、弾きたい曲だけを練習したい、と思う気持ちもわかります。
もちろん、曲の中で指を練習するという考え方もありますが、初心者さんの場合はよくない癖がついてしまうことがあります。
指の基礎練習は、指を自由にコントロールできるようになるために必要です。
基礎練習をしていないと、指が思うように動かない状態のままなので、譜読みするのもたいへんですよね。
単調な指の練習曲は退屈だと感じるかもしれませんが、地道に指の練習曲を取り入れるのは基礎力を高めること、つまり上達への近道になるのです。
NG練習3:通し練習ばかりしている
音を間違えるたびに、最初から引き直していませんか?
どうして間違えたかを考えずに、最初から弾き直して同じところで間違える。
「あ、また間違えた!」の繰り返しです。
これでは、なかなか上達しませんね。
こちらの動画でわかりやすく説明していますよ。
引用:YouTube
上記1~3に挙げたNG練習をやってしまっていませんか?
一生懸命練習に取り組んではいても、どれもやってしまいがちなことですよね。
では、次に正しい練習方法を説明しますね。
ピアノ初心者の正しい練習法
それでは、どのように練習を進めていけばいいのかひとつずつ説明していきます。
どれも基本的なことですが、意識して練習してみてくださいね。
1:曲の前に指の練習をする
曲の練習に入る前に、指のための練習曲やかんたんな指運動を取り入れてみましょう。
指も頭も動きやすくなりますよ。
こちらの動画では、手の形やかんたんな指トレーニングを紹介しています。
わかりやすく説明してくださっているので、参考にしてみてくださいね。
引用:YouTube
2:短くてやさしい曲から練習する
いきなり何ページもある曲や難しい曲は、弾き通すことだけが目標となってしまいやすいです。
譜読みだけでもたいへんですよね。
なるべく短くてやさしい曲から、少しずつレベルを上げていきましょう。
やさしい曲というは、例えば次のような曲です。
- 調合(#や♭)が少ない。
- 音域がせまい。(高すぎる音や低すぎる音が少ない)
- 音のジャンプが少ない。
- 左手の音符が少ない。
- 複雑なリズムがない。(音符の種類が少ない)
3:右と左を別々に練習する
まずは、右手と左手が別々にきちんと弾けるようにしましょう。
それができるようになったら、両手であわせます。
両手で弾ける方は、もどかしく感じられるかもしれませんが、片手ずつの動きを確認することで音楽的にも理解しやすくなります。
4:まずはゆっくり練習する
まずは、ゆっくり練習しましょう。
慣れてくると、指にまかせて速く弾いてしまうことがあります。
自分の音をきちんと聞いていますか?
間違えた音を無視して弾いていませんか?
ゆっくりきちんと弾けるようになってから、徐々に速く弾く練習をしましょう。
5:正しい指使いで弾きましょう
初心者用の楽譜には、指使いが書かれているものが多いので、まずは楽譜通りの指使いで練習してみましょう。
適当な指使いで慣れてしまうと、直すのがたいへんです。
指使いが書いていない、または書いてある指使いがどうしても弾きづらい場合は、自分なりの指使いを考えて楽譜に書き込みましょう。
6:部分練習をする
いつも間違えてしまう箇所はどこなのか、どうして間違えるのかを考えて練習しましょう。
NG練習の動画でも説明していましたね。
間違ってしまう箇所は、その部分だけを集中して練習しましょう。
その部分が弾けるようになったら、その手前の小節から続けて弾いてみてください。
続けて弾けるようになったら、最初から通して弾いてみましょう。
このように練習することで、音楽が途切れずに流れるようになります。
次の楽譜の「1」の箇所でいつも間違えてしまう場合で説明しますね。
- 間違えてしまうドシドだけを弾けるようにする。
- その小節のミ~ドシドレミファから練習する。
- 手前の小節、レ~ソ~ソ~ミ~ドシドレミファを続けて練習する。
- 曲の最初から通して練習する。
どれも当たり前のことのようですが、意外とできてない方も多いではないでしょうか。
じつは、私自身も正しい練習方法ができていない時期がありました。
適当に練習していると、なかなか上達しません。
そうすると、自信がなくなる・・・
ゆっくりでも丁寧に練習することが、ピアノ上達への近道ですよ!
ピアノ初心者の練習のための教本
ここでは、ピアノ初心者のための教本をレベル順にご紹介します。
参考にしてみてくださいね。
おとなのためのピアノ教本
少しピアノを弾いたことのある初心者の方におすすめします。
右手だけでなく左手の練習もできるので、自然と両手で弾けるようになります。
簡単なコードネームが学べる点も特徴的です。
和声の響きも身につきますね。
並行して、「おとなのためのテクニック・マスター」を取り入れるといいでしょう。
こちらは、基礎練習や指の体操のための教本です。
指が安定してきますので、上達の手助けになってくれますよ。
とってもやさしい スタジオジブリ 名曲集 決定版
『魔女の宅急便』『となりのトトロ』などの人気曲が収録されています。
和音がやや多い、右手と左手が別々のタイミングで動く、臨時記号(#や♭)も出てくるので少し難しくなります。
ピアノを弾くことに慣れてきたタイミングがいいでしょう。
有名な曲が多く、譜面も大きくてみやすいので、取り組みやすいですよ。
美しく響くピアノソロ 大人の定番レパートリー
ポップス、映画音楽、クラシックなど、いろんなジャンルの曲が収載されています。
少し難しくなりますので、子供の頃に習っていた方や、両手でスラスラ弾ける方向けです。
アレンジがオシャレで、大人の方も十分楽しめます。
『糸』『ムーンリバー』『戦場のメリー・クリスマス』など、聞き覚えのある曲ばかりなので、譜読みも進みそうですね。
ブルグミュラー25の練習曲
子供の頃にピアノを習っていた方は、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
大人になって、改めて聴いてみると、美しい曲が揃っていることに驚きますよ。
子供の頃は音をなぞっていただけでも、大人ならではの表現力で、ぐっと音楽的になります。
練習曲というだけあって、音色、強弱、表現などの奏法も学べるようになっています。
ツェルニーなどの指の基礎練習と合わせて取り組むと、より効果的です。
ブルグミュラーについてはこちらの記事も併せて参考にしてください。
ブルグミュラー25の練習曲は両手でのピアノ演奏をもっと楽しめるようになれる、よく考えて作られた教本です。ピアノを再開したばかりだという大人にもおススメ。今回の記事を読むと、ブルグミュラーが長く愛されている理由がわかります。ぜひご覧ください♪
ツェルニー100番練習曲
基礎練習のための教本です。
曲と基礎練習を組み合わせると、とても効果的ですよ。
子供の頃、イヤイヤ練習していたという方も多いかもしれませんね。
大人になると、理解しながら練習ができ、上達も実感できるので、ぜひがんばってください!
100番練習曲が難しいと感じられる場合は、「ツェルニーリトルピアニスト」を検討してみてはいかがでしょうか。
100番練習曲とリトルピアニストの違いについては、次の記事を参考にしてみてください。
ツェルニーリトルピアニストのレベルと特徴をまとめました。ツェルニー100番との違いについても解説!現在バイエルをやっている方、ピアノを始めて間もない方もぜひ読んでみてください♪リトルピアニストのデメリットをカバーする方法も伝授します。
ここまできたら、そろそろ初級卒業ですね。
もっと、ピアノが楽しくなりますよ。
まとめ:ピアノ初心者の練習方法のポイント
ここまで、ピアノ初心者の練習について解説してきました。
- 自分のレベルにあわない曲で練習している
- 指のための基礎練習をしていない
- 通し練習ばかりしている
- 曲の前に指の練習
- 短くて簡単な曲から練習
- 右手左手を別々に練習
- まずはゆっくり練習
- 正しい指使いで練習
- 弾けない箇所は部分練習
- おとなのためのピアノ教本
- とってもやさしい スタジオジブリ 名曲集 決定版
- 美しく響くピアノソロ 大人の定番レパートリー
- ブルグミュラー25の練習曲
- ツェルニー100番練習曲
ピアノ初心者は、つまづいたり諦めかけたりと、なかなか前に進まないこともあるでしょう。
しかし、丁寧に練習を重ねることでピアノは弾けるようになります。
また、発表の場を持つと、曲の仕上がりが格段とアップします。
仮想演奏会なら、先生についてレッスンしていない方でも気軽に参加できますよ。
大人のピアノ練習は、楽しく!効率よく!
これからも読者様のピアノライフを応援いたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。