「ピアノを両手でなかなか弾けるようにならない」
「片手では弾けるのに両手で弾くと、どちらかの手につられてしまう」
こう感じてピアノを諦めてしまおうと思っていませんか?
実は、ピアノを始めたばかりの多くの方が、ここでよくつまずいてしまうんですよ。
ですので、「よくつまずくところなんだ」と受け止めて、ピアノを諦めないでくださいね。
ピアノを両手で弾けるようになるには、とっておきの練習方法があります。
この方法で練習すると諦めたい気持ちが吹き飛び、前向きに取り組めるようになりますよ!
この記事では次についてご紹介します。
- ピアノを両手で弾けるようになるための練習方法
- ピアノを両手で弾けるようになるために必要な練習期間
- おすすめの練習曲
ピアノを両手で弾けるようになるために、ぜひ参考にしてくださいね。
ピアノを両手で弾けない理由
まず、なぜピアノを両手で弾くのが難しいかをお伝えしていきますね。
人間の脳は、右手を動かすときは左脳が、左手を動かすときは右脳が指示を出しています。
このとき、「脳梁(のうりょう)」という右脳と左脳の間にあり、橋渡しをする太い束から指示が出ています。
両手を同時に動かすときに脳梁から指示が漏れる。
↓
左右別々の動きが難しくなる。
↓
どちらかの手の動きに動作がつられてしまう。
特に、左手が右手につられてメロディーを弾いてしまうことはありませんか?
なぜなら、多くの方が右利きで、左手より楽譜の情報量が多いことが関係しているからです。
ピアノを両手で弾くのが難しい理由はここにあるんですよ。
ピアノを両手で弾けるようになる練習方法
それでは、両手で弾けるようになる練習方法をお伝えしますね。
1.右手、左手パートの譜面を見ながらドレミで歌う。
2.楽譜がしっかりと頭に入ったら、両手でリズムを叩く。
頭に正確に譜面が入っていくことが重要です!
弾こうとしている曲の情報をきちんと知らないと、両手で弾けるようになるまでに迷走してしまいます。
また、よく分からないまま進めると、そのつど確認する時間が必要になってしまいますよ。
どちらも地道な作業ですが、両手で正確に弾くためには、とても大切です。
両手弾きがスムーズにできるようになるためにも、ここは飛ばさずに練習してください。
次の点にもご注意くださいね!
- 歌う前に必ず楽譜のリズム、音符、指番号をよく読み込む
- 歌うときに音程は気にしなくてOK
- 片手ずつの譜面をしっかりと把握する
それではいよいよ、弾いていきます。
始めに右手、左手と片手ずつ練習して完璧にしましょう。
両手弾きと違って、音符の数が少ないので楽譜に集中できるのがメリットです!
どちらの手から練習すればいいの?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
おすすめは「右手」からです。
- メロディーを弾くことで、すんなりとどんな曲なのかが分かるようになる
- 左手を練習するときは、右手よりも情報量が少ないので練習しやすくスムーズに進む
練習は、次のステップを踏んでいきます。
テンポは指定より遅めで練習を始めましょう。
なぜなら、いきなり指定のテンポで楽譜の指示通りに弾くのは難しいからです。
メトロノームの速さを指定より遅いテンポに設定しながら弾いてみて、無理なく弾けるテンポから始めましょう。
右手、左手ともリズム、強弱、などを手に染み込ませて、完璧にしてください。
ここを適当にすると、両手で弾いたときにスムーズにいかず「やっぱり弾けない!」と挫折してしまう原因になります。
それぞれの手で完璧に弾けるようになったら、右手と左手の小節の頭の音符を一緒に弾いてみましょう。
- 右手と左手を同時に弾く感覚を覚えていける
- どこが小節の区切りかが分かる。
それではいよいよ、両手で弾いていきますよ!
でも、最初から全部を両手で弾かないでくださいね。
練習するポイントをお伝えします。
- 最初は2、3小節ぐらいを区切りとして練習する
- 区切った小節を両手で完璧に弾けるようになったら、1小節ずつ増やしながら弾いていく
- 弾けるようになる部分を増やしながら進めていくと、自信がついて、モチベーションもアップ!
少しずつ進めていくことで自信にもなりますよ!
おすすめの練習曲
練習は好きな曲でやってくださいね。
好きな曲だとメロディーを知っていますし、弾けるようになったら嬉しいので、モチベーションを維持できます。
でも、好きな曲が難しくて、いきなりは無理……と思う場合も心配する必要はありません。
おすすめの練習曲をご紹介します。
かえるのうた
誰もが知っている曲ですね。
- 両手の動かす範囲が狭い
- 4分の4拍子なので弾きやすい
- 2分音符・4分音符・8分音符を繰り返しているので指を動かしやすい
自信をつけるためには、もってこいの曲です。
引用:YouTube
小さな恋のうた/MONGOL800
ポップスで1曲弾けるとかっこいいですよね。
大ヒットしたMONGOL800の小さな恋のうたです。
- 左手は全音符のみ
- 右手は2分音符、4分音符、譜点4分音符、8分音符のみ
とてもシンプルな曲で弾きやすいです。
引用:YouTube
メヌエット ト長調/J.Sバッハ伝
やっぱりクラシックは外せませんよね。
ピアノの発表会でよく演奏されています。
- 少しレベルアップしたい方にピッタリ
- 左右ともシャープがひとつだけ
引用:YouTube
この曲の作曲者はペツォールトだということが最近の研究で分かっています。
バッハの作曲だと思われていたのは「アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳」に収録された時、作曲者の名前を伏せていたからです。
そのために、「バッハのメヌエット」として知られているというわけです。
ピアノを両手で弾けるようになる期間
練習をしていて気になるのが、どれくらいで弾けるようになるかは気になることですね。
ここで少し練習を億劫にしてしまうかもしれないことを言います。
両手で弾けるようになるには、時間がかかります。
大体の目安は、6カ月~1年です。
ただし、これは「毎日練習をしていること」を前提にした期間です。
読者様が仕事や育児、趣味などでお忙しい日々を過ごされているのは重々、承知していますが、必ず毎日練習してください!
間違っても一日まとめて練習したり、10分や1時間など毎日の練習時間がばらばらになったりしないようにご注意を!
時間にあまりにも差が出ると練習の成果が出にくく、挫折の原因になってしまいます。
どうしても時間が取れないときは、5分だけでもいいのでピアノに触れてくださいね。
ピアノを両手で弾けるようになるには
ピアノを両手で弾くのが難しい理由と両手で弾けるようになるコツをお伝えしました。
- リズム、音符、指番号をよく読み込む
- ドレミで歌い、リズム打ちをする
- 右手→左手の順で弾く
- 左手の拍の頭だけを弾いて合わせる
- 両手で合わせるときは、少しずつ小節を増やしながら弾く
- かえるのうた
- 小さな恋のうた/MONGOL800
- メヌエット ト長調/J.Sバッハ
「両手でピアノを弾けるようになった!」と読者様の嬉しい声が聞ける日を楽しみにしています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。