【ピアノ効果】始めないともったいない!脳や心の健康にもつながる理由を解説!

 

今も昔も、子供の習い事として人気のあるピアノ。

 

ピアノ学習は脳に効果的だということは、ご存じの方も多いと思います。

 

「子供には効果があっても大人にはどうなのかしら?」

 

「大人がピアノを弾くメリットって他にもあるのかな?」

 

「ピアノにはいろんな効果がありそうだけど、それって本当なの?」

 

など、ピアノを弾く効果には気になる点がたくさんありますよね。

 

ピアノを弾くことは、脳だけでなく、身体と心の健康にもよいことがわかっています。

 

この記事では、大人がピアノを弾くことの効果について具体的に解説します。

 

  • ピアノを弾くときの脳の働き
  • 大人からはじめてもピアノが脳によい理由
  • ピアノが身体や心にも効果がある理由

 

ピアノ効果:脳が活性化される

 

「ピアノを習うと頭がよくなる」と以前からいわれていますが、それは本当なのでしょうか。

 

ピアノ演奏のときの脳の働き

ピアノ演奏が、脳の働きを活性化させることは脳科学の研究でも実証されています。

 

ピアノを弾く時の脳の働きを具体的に説明しますね。

 

ピアノを弾くときの脳の働き
  1. 楽譜を見る
  2. たくわえる(作業を記憶する)
  3. 弾こうとする(実行する)
  4. 弾く(鍵盤の位置や距離を認知する、身体の各所へ指令する)
  5. 聴く(弾いた音を理解する)
  6. フィードバック(間違えた、大きすぎたなど)

 

この1~6の一連の動きが、同時進行するのです。

 

譜面を先読みして覚え、両手で微妙に違う指を動かしながら、後追いで弾くというイメージですね。

 

実はスポーツも、身体の動きを記憶し再現するといったハイレベルな脳活動が必要で、ピアノ演奏とよく似ています。

 

そのためピアノは「指のスポーツ」とも言えるでしょう。

 

ピアノもスポーツも、たくさんの機能が同時にフル回転し、とても高度な活動をしているのです。

 

ピアノは大人の脳にも効果はある?

脳科学の面から、ピアノは幼少期からはじめた方がいいと考えられていますが、大人の脳にも効果は期待できますよ。

 

子供の脳も大人の脳も、基本的な仕組み、働きは同じです。

 

脳には、外部からの刺激やトレーニングによって自身を変化・成長させる働きがあります。

 

子供ほどスピード感はありませんが、何歳になっても脳は成長し続けることができるのです。

 

大人になってもピアノを学習する人は、「知りたい」「学びたい」「達成したい」という知的好奇心を持っている人といっていいでしょう。

 

知的好奇心の高い人は、加齢とともに老化が進む「側頭頭頂部」の老化が少ないことがわかっています。

 

「側頭頭頂部」はワーキングメモリ―を司る部分なので、その部分の老化が少ないということは、認知症になりにくい、ということになります。

 

大人のピアノ効果についての研究

イギリスのバース大学では次の研究を行い、大人の脳にもピアノ効果があることを発表しています。

 

研究方法

【対象】ピアノ未経験者の成人31人

【期間】11週間

次のグループに分けて、短期間の音楽学習の効果を比較

 A:週1時間ピアノを練習するグループ

 B:音楽鑑賞するグループ

 C :読書や勉強するグループ

結果

Aについて2つの効果がみられた

  1. 耳と目の認知能力が向上
  2. うつ・不安・ストレスの軽減

 

向上されたのは多感覚的情報を処理する能力です。

 

この能力は、「車の運転」「道路の横断」「人込みの中で人を発見」「テレビの視聴」など日常生活のさまざまな場面で必要になります。

 

また、ピアノ練習は脳だけでなくメンタル面にもよい影響があることがわかりました。

 

ピアノを演奏することで、脳をきたえながら、心のケアもできるということですね。

 

ぜひ、多くの大人の方に体験していただきたいです。

 

ピアノの脳への効果は次の記事でもご紹介していますので、あわせてご覧ください。

 

 

ピアノ効果:身体や心の健康につながる

 

ピアノが脳の働きにうれしい効果があることはわかりました。

 

他に、どのような効果があるのか見ていきましょう。

 

ドーパミンが分泌されて若々しくなる

子供の頃は、親や先生にいわれてイヤイヤ練習していた方もいらっしゃるかもしれません。

 

大人は、「この曲が弾けるようになりたい!」「あんな風に演奏できるようになりたい」という気持ちがあってピアノにむかうと思います。

 

ピアノを弾くとき、「楽しく練習する」「好きな曲を弾く」「練習して弾けるようなった」などの体験をするでしょう。

 

そのとき、快楽ホルモンと呼ばれるドーパミンが分泌されます。

 

ドーパミンが増えると、幸福感や意欲を感じ、ポジティブで若々しい気持ちになるのです。

 

生活習慣病予防に期待できる

脳を活発に働かせることは、身体の健康にもつながります。

 

脳は、身体の全機能を監督しているため、脳が働くと血流が活発になります

 

そのため、高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病のリスクが下がります。

 

また、高齢者がピアノのレッスンを受けると、ヒト成長ホルモン(HGH)のレベルが上がることがわかっています。

 

ヒト成長ホルモン(HGH)は、成長や心身の健康を維持する役割があるので、老化の進行を遅らせることができるのです。

 

リラックスし癒される

ピアノを演奏するには、集中力を必要とします。

 

ピアノを弾いていると、それまで悩んでいたことを忘れてしまうことがよくありますよ。

 

ストレス発散になり、メンタルも前向きになるのです。

 

音楽を聞くことで癒される方は多いでしょう。

 

自ら演奏するピアノの音色も、脳の中でα波が出ることで、リラックス効果や癒し効果を得られます。

 

悲しみや怒りの感情がこみ上げたときは、ピアノを弾くと、情緒が安定し落ち着きをとりもどせますよ。

 

趣味ができて世界が広がる

ピアノに限りませんが、趣味ができると自分の世界が広がり、ワクワク感が大きくなりますよね。

 

ピアノの場合は、どのような変化が起こるのでしょうか。

 

一例をあげてみます。

 

  • 今テレビから流れていた曲は何という曲だろう?調べてみよう。
  • バッハとショパンでは曲の感じが違うようだけど、時代が違うんだ。
  • 今までいったことないけど、ピアノリサイタルにいってみようかな。
  • いつかストリートピアノにもチャレンジしてみたいな。

 

など、今まではあまり気を留めていなかったことも、ピアノを通してどんどん世界が広がっていきますよ。

 

また、発表会に参加すると、練習のモチベーションが上がります

 

先生だけではなく、生徒さん同士のつながりもできて、話も盛り上がりますよ。

 

人前で演奏するのはまだハードルが高いと感じる方や、独学で学習されている方には仮想発表会」がおすすめです。

 

さらに、ピアノコミュニティに参加してみてはいかがでしょうか

 

曲を知るきっかけになったり、新しい目標が見つかったり。

 

練習に行き詰ったときにはアドバイスを求めてみたり、次の曲は何にしようかと迷ったときに相談してみたり、と同じ趣味を持つ仲間との交流は楽しいものとなるでしょう。

 

オンラインの場合、全国各地の仲間とつながれるので、今日のお天気や、こんな花が咲いたよ、のような日常の会話を通して交流が深まっていくのも素敵なものです。

 

ffサロン」を、ぜひのぞいてみてくださいね。

 

ピアノ効果とその理由:まとめ

ピアノの弾く効果について、様々な点から解説してきました。

 

ピアノを弾くことで得られる効果5つ
  1. 脳が活性化される
  2. ドーパミンが分泌されて若々しくなる
  3. 生活習慣病予防に期待が出来る
  4. リラックスし癒される
  5. 趣味ができて自分の世界が広がる

 

大人のピアノ学習者は、「あの曲が弾いてみたい」「音楽を楽しみたい」などの理由ではじめることが多いでしょう。

 

趣味ではじめたピアノに、これだけの効果があるとは、すぐに始めないともったいないですね!

 

ピアノは子供のお稽古事だけではありません。

 

ピアノは大人になっても、シニアになっても人生を豊かにしてくれます

 

この機会に、ピアノをはじめてみませんか?

 

最後までお読みいただきありがとうございました。