ピアノ教本の順番をご存知ですか?
教本には順番があってそれぞれに難易度もあります。
ピアノ教室に通う場合は、先生がレベルに見合った教則本を用意してくれます。
しかし、これから独学で始める初心者の方や、久しぶりにピアノを再会しようとする大人にとっては、どの教本が自分のレベルに合っているのか悩みますよね。
そこで今回ご紹介する内容はこちらです。
- ピアノ教本の順番について
- ピアノ教本ごとの難易度と解説
失敗しないためにも、教本の順番を覚えてピアノを始めてみましょう!
ピアノ教本の順番を知ろう
教本はピアノを始める上で必須アイテムです。
教本一つで、初心者でも基礎から学ぶことができ、ピアノを弾くスキルを身につけることができます。
しかし、自分のレベルに見合った教本を選ばないと、学びたいことも学べません。
教本の順番とレベルを把握しましょう。
基本的なピアノ教本の順番はこちらです。
- バイエル
- ブルグミュラー
- ツェルニー30番
- ツェルニー40番
- ショパン エチュード集
バイエルからスタートして順番に難易度が上がっていきます。
では詳しくご紹介していきますね♪
ピアノ教本1 バイエル
ピアノに関心がある読者様なら一度は聞いたことがありませんか?
「バイエル」といっても同じ名前の教本はたくさんあります。
その中でも、原本を忠実に訳しているのが“全音楽譜出版社の全訳バイエル教則本”です。
こちらはピアノをこれから始める方向きの入門テキストです。
内容は音譜の読み方・指番号・片手練習・両手練習などの基礎を練習することができますよ。
フェルディナント・バイエル(1803~1863)というドイツ人が作者。
ピアニストであり作曲家でもあった。
子どもの頃にピアノを習ったことがある読者様なら「赤バイエル」と呼んでいませんでしたか?
この赤バイエルとは、子ども用のバイエルが赤い表紙をしているところからきています。
きっと懐かしいと思われた読者様もいるのではないでしょうか。
子どもの頃の初心に戻って、バイエルでしっかり基礎を身に付けましょう♪
独学でバイエルを練習したい方に、こちらの記事では独学でも取り組みやすい教本の選び方と上達のコツをご紹介しています。
>>ピアノの独学にバイエルを使って良いの?教本の選び方と上達のコツ!
最近は、バイエルから始めないという方も増えています。
こちらの記事では、バイエルの代わりに使われている教本4つを実例とともにご紹介しています。
>>【ピアノ初心者】バイエルに代わる教本!無理なくレベルアップ!
ピアノ教本2 ブルグミュラー
バイエルで基礎を練習したら次は「ブルグミュラー」です。
この教本は全部で25曲収録されており、入門~初心者向けのテキストです。
仮に子どもの習い事で例えるならば、ブルグミュラーを始める頃にはピアノ歴5年前後ぐらいになります。
ピアノを以前習っていた方ならもう少し早くブルグミュラーにたどり着けるはずです!
こちらの教本には、アラベスクやアヴェ・マリアなど一度は聴いたことがある曲もあるので、楽しみながら弾くことができますよ。
ブルグミュラーではただ楽譜通りに弾くだけでなく、曲にあった弾き方や綺麗な弾き方などが求められてきます。
曲のタイトルからイメージを膨らませて、想像しながら弾くのも楽しいですよね♪
子どものための教本としてもよく使われるブルクミュラーですが、こちらは大人のためのものです。
初めてブルクミュラーに挑戦する方はもちろん、ブランクがあって再挑戦したい方にも使いやすく構成されています。
効果的に上達していけるような順に曲が並べてあり、自然に音楽性やテクニックが身に着くようになっています。
詳しい解説付きで忙しい大人も進めていくことができ、一人でもマスターできる教本です。
こちらの記事でも、ブルクミュラーで学べることや向いている人、練習で意識するポイントについてさらに詳しくご紹介しています。
>>ブルグミュラー25のレベルと効果!ロングセラーの理由がわかる
ピアノ教室ではブルグミュラーと平行して「ツェルニー100番」を使う場合があります。
内容は初級から中級あたりの練習曲が100曲収録されています。
ツェルニー100番を一緒に練習していくと、「エリーゼのために」などの馴染みのある曲も弾けるようになってきますよ!
こちらの記事では、ツェルニー100番とツェルニーリトルピアニストを比較しています。
ピアノ教本3 ツェルニー30番
「ツェルニー30番」は中級レベルのテキストです。
一般的に、ここまでくるとピアノを本格的に弾こうと思う人がほとんどだと思います。
ピアノ歴で言うと10年前後くらいでしょうか。
初心者の方からすると“10年・・・”と思うかもしれませんが、中級者レベルまで弾けるようになると、読者様のピアノライフも変わってきますよ。
私もピアノ教室に通っていた頃、ツェルニー30番を習いました。
今思い出しても、あまり楽しかった思い出はないかも!?(笑)しれませんが、上級へ進むにはとても大切な基礎が詰まっています。
「まだまだ高みを目指すわ!」という目標があれば、ツェルニー30番に進んでみましょう。
カール・ツェルニー(1791~1857)はオーストリア人のピアノ講師。
ピアニストであり作曲家でもあった。
ツェルニーはベートーヴェンの弟子であり、フランツ・リストの師匠でもありました。
生涯で作曲したのが1000曲以上という、とても有名な人です。
ツェルニー30番では、スラーやスタッカート、テンポ、強弱などのピアノを弾く上で大切なテクニックを練習することができます。
“聴衆がうっとりするようなピアノを弾きたい”という読者様にはぜひ、練習に取り入れてほしい一冊です。
ツェルニーまで到達された方は、ポリフォニーを習得できるバッハや作品集を同時並行で進めるケースが多いです。
上級者を目指す読者様には「ツェルニー+バッハ+ハノン+曲(作品集)」の併用がおススメです。
こちらの記事では、ツェルニーと併用して進める教本の組み合わせについて、実例をもとにご紹介しています。
ピアノ教本4 ツェルニー40番
ツェルニー30番の次が「ツェルニー40番」で、中級と上級の間のテキストです。
一般的には、音大受験者や音大のピアノ科の学生が練習のために弾いています。
ツェルニー40番は、ツェルニー30番で身につけたテクニックに加え、テンポの速い曲などを弾くために求められる技術が練習できます。
滑らかな指の動きや、手を脱力する弾き方などがマスターできると、雰囲気のある曲を弾くことができるようになります。
ツェルニーの練習曲はご紹介した以外に50番・60番があります。
数字が増えるにつれ難しくなってきます。
ほとんどのピアノ教室ではツェルニー40番まで習うのが主流で、私のピアノ教室でも同様でした。
このツェルニー40番まで終了できると、ベートーヴェンやモーツアルトなどの有名なクラシックが弾けるようになりますよ♪
読者様の目標が「クラシックを弾きたい!」ということであれば、ここまで練習していきましょう!
ピアノ教本5 ショパン エチュード集
やっとここまできましたね、上級レベルのテキスト、「ショパン エチュード集」。
このテキストを練習として弾いている人は、音大生などのピアノを専門に勉強している人です。
ショパンのエチュード集に収録されている曲を趣味で弾きたいという場合はかなりの練習が必要です。
エチュードとは練習曲の意味。
つまりショパンの練習曲ということです。
この本に収録されている曲はどれも本当に難しい曲ばかりです。
間違っても初心者の読者様は購入してはいけない一冊です!(笑)
おそらく、中身を見たところでチンプンカンプンなのでは!?
でも、一つの指標として、この一冊が弾けるようになれば、間違いなくピアノ上級者の仲間入りですよ♪
教本の順番とレベルを知って、ピアノの練習を始めてみよう!!
ピアノ教本の順番とレベルをご紹介しましたが、どこから始めるか決まりましたか?
バイエルから始まって最後のショパン エチュード集まではかなりの道のりですよね。
ずっとこの教本どおりに練習していくといつか挫折したり、飽きてしまったりすると思うので、途中で難易度の似た好きな曲などを取り入れてみてください。
もちろん、中級レベルまで弾けるようになったら、読者様の弾きたい曲などに移行するという練習方法でも良いと思います。
読者様の目指す目標に合わせてピアノを練習していきましょう!
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最後までお読みいただきありがとうございました。
ピアノの上達を目指して練習中です。ピアノ教本を選ぶのに参考にさせていただきます。バイエル以外は聞いたことのない本たちなので、迷いますね!
シリーズ化されたものは順番に進めば良いと思うのですが、時に急に難しくなってしまう時があるので、それで練習スピードが落ちてしまうのが問題です。だいたいここで挫折です‥
大浦 由紀子さん
記事を読んでいただき、ありがとうございます。
教本を選ばれる際のお役に立てれば嬉しいです!
私もいきなり難易度が上がると中々練習が進まず、モチベーションを保てなくなることが良くあります。
どうしても苦戦してしまう時は、別の基礎トレーニングで苦手な部分を鍛えたり、他の曲を並行して進めたりと、気分転換をしながら取り組みたいですね。
ぜひ、無理のないように練習を進めてくださいね♪