「音楽で稼げるようになりたいと思ったことはありませんか?」
僕は10代のころ、漠然と音楽で生活できるようになりたいと思っていました。
音楽雑誌を買ったり、音楽教室の先生に聞いたりしましたが、納得のいく方法は得られませんでした。
やはり現実はやさしくないですよね…。
音楽で生活していくことを夢に見た人なら、誰でも聞いたことがあるかもしれませんが
印税報酬を得たい!
「プロのミュージシャンのようになりたい!!」と、ただただ夢を見ているだけでは、音楽で安定した収入を得ることはできませんでした。
そんな僕の経験を踏まえて、
音楽で生活をしていく = 音楽で稼ぐ方法
にはどんなものがあるのか、お伝えしていきたいと思います。
一度、音楽で稼ぐ方法を諦めた僕ですが、ffサロンのみんなと出会う中でたくさんのことを知りました。
そう!
「知ること」が、夢=現実への第一歩になるのです。
今は印税報酬以外にもたくさんの「音楽で稼ぐ方法」があふれています。
この記事を読んで、ぜひ自分に合った「音楽で稼ぐ方法」を見つけ出してくださいね!
音楽で稼ぐ方法10選(前半)
音楽で稼ぐ方法はこんなにもたくさんありました!
僕が実際に経験した方法やffスタッフと出会う中で知った方法を一覧にしました。
- 印税
- CD(音源)を売る
- 音源のダウンロード
- ストリーミング配信
- 曲の提供
- 音楽講師
- 音楽家支援サービス
- 広告収入
- コンサート
- グッズの販売
印税
音楽で稼ぐといって、多くの人が想像するのは印税ではないでしょか?
音楽に限らず、絵画や彫刻など自分が作り出したものを第三者が使用するときに権利収入が発生します。
いわゆる著作物の使用料の通称が「印税」と呼ばれるものです。
この印税はプロの音楽家じゃないともらえないんでしょ?と思うかもしれません。
いいえ、現在は個人でも印税を得る方法があります。
- 著作権管理団体に楽曲を登録する
- YouTubeのコンテンツ収益化サービスに登録する
- 音楽販売サービスに登録する
著作権管理団体に楽曲を登録する
著作権管理団体というとややこしく思うかもしれませんが、「JASRAC」なら聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
JASRACは著作権管理の代行業務を行っています。
JASRACへの登録はお金がかかるので、音楽家としてある程度稼げるようになってからのほうがいいでしょう。
ちなみにJASRACへの登録料は、信託契約申込金27,500円(税込)+入会金25,000円+初年度年会費4,000円です。
YouTubeのコンテンツ収益化サービスに登録する
YouTubeのコンテンツ収益化サービスは、自分の作った曲がYouTubeで使用されたときに収益が発生します。
「踊ってみた」や「歌ってみた」、「演奏してみた」のように動画内で自分の曲が使われたときの広告料の一部をもらうことができます。
YouTubeコンテンツ収益化サービスは「TuneCore Japan」に登録することで使えます。
コンテンツ種別 |
「YouTube コンテンツ収益化サービス」 |
初期費用 |
YouTube楽曲の初回登録時(アカウント毎)に1,410円(税抜) |
利用料 |
YouTube収益の20%(税込) |
音楽販売サービスに登録する
音楽販売サービスで有名なものは「Audiostock」です。
Audiostockは「楽曲」や「効果音」、「ボイス素材」の販売ができるサービスです。
サービス内で設定された使用料や曲が購入された回数に応じて印税収入を得ることができます。
Audiostockではオリジナル曲以外に、クラシック楽曲のアレンジや演奏したものを販売することもできます。
印税収入は曲の販売価格の40~60%です。
それぞれの販売価格はこのようになっています。
種別 | 価格(税込) |
BGM | 1,100円~ |
効果音 | 550円 |
ボイス | 550円 |
歌 | 3,300円~ |
1,100円のBGMが1回売れた場合、440円の印税収入があるということですね!
CD(音源)を売る
やっぱり、音楽家ならばCDを買ってもらうとうれしいのではないでしょうか?
実際のプロと呼ばれる現場で活躍している音楽家の方々も、CDの売り上げが主な収入源になっている場合が多いです。
じゃあ自分もCDを売りたい…と思ったら、CDはどのように売るのでしょうか?
基本的なCD販売の流れを見てみましょう。
- CDを作る
- CDをプレス工場で増産する
- CDを販売する
[1]流通代行サービスで全国のCDショップに売り出す
[2]webサイトで売りだす
[3]コンサートで手売りする
CDを売る方法として3つご紹介しますので、自分に合ったCDの売り方を探してみてくださいね。
CDを作る
CDを作る方法は大きくわけて2種類あります。
- レコーディングスタジオでの作成
- 自宅での作成
レコーディングスタジオであれ、自宅であれ、CDを作る方法は似ています。
自宅でCDを作る方が安くすみそうな気がしますが、必要な機材を集めていたらけっこうな金額になりますよ。
お近くのレコーディングスタジオで、機材の使い方を教えてもらいながらCDを作る方のが、早くて安くすむ場合があります。
CDをプレス工場で増産する
現在はアマチュアの音楽家にも、少数のCDプレスを代行してくれる会社やサービスが充実しています。
おすすめのサービスの一覧です。
会社・サービス | 特徴 |
株式会社三光メディア | 安くて、丁寧い。 |
TECHTRANS(テックトランス) | イベント会場への直送サービスあり |
amazonDOD受託サービス | CD1枚からプレス可能 |
僕は三光メディアさんにお世話になっていました。
とても丁寧で、料金が安いので特におすすめです!
CD販売1:流通代行サービスを利用
CDの流通代行サービスを使うことによって、あなたが作ったCDを全国のCDショップで販売することができます。
タワーレコードやHMV&BOOKSで自分のCDが並ぶのを想像するとうれしくなりますよね。
ただデメリットもあって、審査や事業計画書の提出を求められる場合があります。
やはりビジネスなので気持ちだけではどうにもならないですね。
CD販売2:webサイトで売りだす
流通代行サービスなどの会社を通すと、どうしても委託料がかかってしまいます。
そんなにお金をかけたくない場合は、自分でWebサイトを作り、自社商品としてCDを売りだすことも考えてみませんか?
自分のWebサイトがあると何かと便利です。将来的にグッズ販売へ着手したい人にはおすすめです。
「いや~。Webサイトを作るのは難しいよ。」という方へのサービスを紹介します。
それは無料でネットショップを開設できる「BASE」です。
登録料・利用料ともに無料ですよ。
引用:BASEU
BASEを使うと手数料はかかりますが、CDの全国流通に比べると安くすみます。
また、グッズや楽譜などの自社製品を売り出すことを想定できます。
自分がどういう風に音楽で稼いでいきたいのか、考え想像してみることをおすすめします。
CD販売3:コンサートでの手売り
多くのアマチュアアーティストが行っているのが「手売り」だと思います。
中間業者に委託する必要がなく、CDを売った分だけ自分の手取りになるというメリットがあります。
また、CDを買ってくれた人とコミュニケーションが取れます。
CDを買う側からすればこれ以上にない喜びなので、ファンサービスとしていいですね。
しかし、どんなに多くても1日30~100枚のCDを売るのが精いっぱいでしょう。
音源のダウンロード
BASEなどのWebサイトでの販売
先ほど紹介した「BASE」では音源のダウンロード販売もできますよ。
大手ダウンロードサービスよりも、BASEの方が利益率が高いというメリットがあります。
また「手売り」のように、ダウンロードしてくれた人とメルマガを通して直接的につながることもできます。
なんと、BASEではブログとメルマガのサービスが無料で使えます。広報として活用できるのでおすすめです。
ファンの方とのつながりを大切にしたい人は、自分専用のWebサイトで音源を販売することを考えてみてはどうでしょう?
ダウンロードサービスを使う
大手ダウンロードサービスである「amazon music」や「iTunes Store」で自分の音源をダウンロード販売できます。
「amazon music」と「iTunes Store」を使いたい場合、「TuneCore Japan」を利用することでダウンロード販売ができます。
「amazon music」の配信地域は9か国です。
配信地域 | 配信国 |
日本 | 日本 |
アメリカ | アメリカ |
ヨーロッパ地域 | イギリス、イタリア、オーストリア、スイス、ドイツ、フランス、スペイン |
「iTunes Store」の配信地域は、日本を含めて合計119か国です。
世界の多くの人が自分の音楽を聴く可能性があるなんで、夢のある話ですよね!
ストリーミング配信
ストリーミングとは、インターネット上の音楽や映像をその場で再生することです。
「Youtube」「ニコニコ動画」といった動画配信サービスや「Spotify」「LINE MUSIC」のような音楽配信アプリがストリーミングサービスといわれるものです。
これらのストリーミングサービスは無料で利用できるものもありますが、月額○○円で聞き放題になる場合が多いです。
そのため、音源の再生回数によって収益が変わってきます。
ストリーミングサービスのデメリットは、利益率が低いことです。
100万回再生されても、10万円というサービスもあります。
しかし、「Spotify」のような有名なストリーミングサービスで注目が集まると、CDやコンサートチケットなどの売れ行きに良い影響を与えてくれます。
特に若い世代の視聴者は、ストリーミングサービスを使っている割合が多いです。
なので、知名度を上げる戦略としてストリーミングサービスを使うことを考えるのもありだと思います。
曲の提供
オリジナル曲を作れる方は、作曲の依頼を受けて収入を得ることもできます。
- コンペディション
- 音楽配信サービスやYoutubeなど
- クラウドソーシング
コンペディション
レコード会社や音楽プロダクションが楽曲を集めて選考し、採用する仕組みがりあます。
いわいるコンペですね!
アーティストへの楽曲提供や映画・舞台・イベントの音楽、CMの曲など幅広く募集を行っています。
コンペディションはメリットがたくさんあります!
- 作曲家としての実績が残る
- 報酬がもらえる
- 作曲依頼の指名がくるようになる
- 音楽製作会社からスカウトがくる
プロ・アマ問わず競うので、選考されるレベルは非常に高いですが、プロの作曲家になりたいと考えるのなら避けて通れない道でもあります。
楽曲が採用されなかったとしても、選考委員の耳に残れば個人的に依頼や作曲塾などのイベントに誘われることがあります。
コンペディションで採用されるハードルは高いですが、自分自身の成長などメリットは多数ありますので、ぜひ挑戦してみてくださいね!
音楽配信サービスやYoutubeなど
先ほど紹介した「Audiostock」や「Youtube」などにオリジナル曲をアップしていると、作曲依頼の指名が入ることもあります。
コンペディションを開催する企業や音楽制作会社が、フリーやアマチュアの作曲家に声をかける機会はそこそこあるので、連絡先を用意しておいてください。
こういう時に自分専用のホームページやSNSを持っていると企業側は仕事の依頼がしやすいです。
自由に楽曲を披露できる世の中なので、金の卵を探している会社はたくさんあります。
また、「Audiostock」の使用回数や「Youtube」の再生回数をひっさげて、企業に営業をかけるのもいいですね。
クラウドソーシング
インターネットを通して「求職者と求人する人をマッチングする」サービスです。
プログラミングやWebライティングなどのスキルを持った人の募集が多い印象ですが、時に作曲や効果音の依頼もあります。
採用されれば、実績として残るのでアピールできますよ。
ここまでのまとめ
長くなってきたので少し休憩しましょうか。
- 印税による収入は可能だけど難しい
- CDを作るのは簡単だが売るのは難しい
- 音源のダウンロードは現在の主流
- ストリーミング配信も主流
- 曲の提供はプロへの登竜門
自宅でもCDを作ることが簡単な世の中ですが、在庫を抱えてしまうのは怖いです。
その分、音源のダウンロードやストリーミング配信は在庫を抱えることがないので安心です。
特に僕のおすすめは「Audiostock」ですね。
「Audiostock」を使ったことにより音楽仲間ができて、コンペに参加させてもらうこともできました。
「Audiostock」は業者や音楽に強い関心のある方が多く利用している印象があります。
良い音楽仲間との出逢いがあるかもしれないと思うと、ワクワクしますよね!
音楽で稼ぐ方法10選(後半)
まだまだ、音楽で稼ぐ方法はありますので後半戦もついてきてくださいね!
音楽講師
「音楽を人に教えることによって」収入を得る方法もあります。
楽器屋や音楽講師として就職しながら、アーティスト活動をしている人もいます。
またインターネットの普及で、「オンライン講師」をしている人も増加傾向にあります。
音楽家支援サービス
音楽家など夢に向かって活動している人を金銭的に支援するサービスがあります。
それは次のようなサービスです。
- Super Chat
- クラウドファンディング
- MPN
Super Chat
「Super Chat」はYoutube Liveで好きなアーテストに投げ銭できるサービスです。
お気に入りの配信者へ生放送中に資金援助ができるので、年齢問わず人気が出てきています。
音楽活動をしている人は、視聴者のリクエストにこたえるなんてやり取りが行われることもあります。
自分のファンとの交流を深めながら、演奏技術も鍛えられるなんて、素敵な仕組みだと思います。
クラウドファンディング
クラウドファンディングとは「音楽や慈善活動などを応援したい人や想いに共感した人から活動資金を募る仕組み」のことです。
クラウドファンディングには2つの種類があります。
- 寄付型
- 購入型
「寄付型」は活動資金の寄付を募る仕組みです。支援する側は税制優遇のメリットがありますよ。
「購入型」は活動支援を募る代わりにサービスや体験、権利やモノを販売します。音楽活動をしている人は「支援者限定ライブ」なども考えられますね。
クラウドファンディングの購入型は、活動する人と支援者の間に強い絆が生まれる場合があります。
同じ目標に向かって活動する仲間が自然に集まるでしょう。
それでは、おすすめのクラウドファンディングサービスを紹介します。
CAMPFIRE | 業界最大手のサービス。実績も豊富。 |
Makuake | 世の中を良くするチャレンジやアタラシイモノ、体験が多いサービス。 |
READYFOR | メリット・デメリットを丁寧いに説明するサービス。 |
MPN
「MPN」とは「一般社団法人・演奏家権利処理合同機構MPN」の略称です。
「MPN」のHPにはこのように記載されています。
アーティスト・ミュージシャンの権利を守り、拡充するための様々な活動を行っています。
引用:MPN
フリーのアーティスト・ミュージシャンの演奏した曲の2次使用料を徴収、分配してくれる機構です。
「MPN」は入会費・年会費ともに無料です。フリーのミュージシャンにとっては助かりますね。
年に2回、6月と12月に分配金をもらえます。この時に、手数料として10~15%引かれます。
また1月の末ごろに、確定申告で必要な「支払調書」を送ってもらえます。
MPNの会員になりたい方や気になった方は↓こちらを覗いてみてくださいね。
広告収入
フリーの音楽活動をしている人が広告収入を得る方法は、大きくわけて2種類あります。
- ホームページやブログ
- Youtube
ホームページやブログ
活動用のホームページやブログに広告を掲載することで、収入を得ることができます。
個人でも広告収入を得る方法は大きくわけて2種類あります。
- アフィリエイト(ASP)
- グーグルアドセンス
【アフィリエイト】
1つ目は、ASPというアフィリエイトのサービスに登録して、自分のホームページやブログにアフィリエイト広告を貼ります。
ホームページやブログに訪れた人がその広告から商品を購入することで、自分に広告収入が入る仕組みです。
【グーグルアドセンス】
2つ目の方法は、広告をクリックするだけで収益が発生するグーグルアドセンスというサービスです。
グーグルアドセンスは導入するのに審査があったり、単価が低いというデメリットがあります。
しかし、知名度が上がるほど収益が増える可能性があるので導入をおすすめします。
Youtube
Youtubeにアップした動画の再生回数に応じて広告収入を得ることができます。
チャンネル登録者が1,000人と過去1年間の動画再生回数が4,000時間以上で審査に通ると広告を貼ることができます。
条件が難しい気がしますが、コツコツと定期的に動画をアップすることで達成できるでしょう。
微々たるものですが、ffスタッフも登録に協力しますので、ぜひ挑戦してみませんか?
コンサート
演奏家の醍醐味であるコンサートによる収入です。チケットの売れた数によって収入を得ることができます。
コンサートといえば、大きなホールでの演奏を想像する方が多いかもしれませんが、レストランや小スペースを借りて入場料をいただくという方法もあります。
お気に入りのレストランやひいきにしている食事処にコンサートの依頼をしてみてはどうでしょうか?
また、学校や企業から「依頼演奏」を受けることができれば、安定した収入を得ることができます。
演奏家として大成したい方や演奏家になりたい方はコンサートに力を入れるといいでしょう。
グッズの販売
自分のグッズを売るには、「BASE」や「ホームページ」を持っておくと何かと便利でしょう。
また通販だけでなく、コンサートなどで手売りもできます。在庫を抱えるというデメリット以外はメリットの方が大きいです。
じゃあ、グッズといえども何を用意すればいいのでしょうか?
個人でもオリジナルをグッズを作る方法はいくつかあります。その代表的なものを紹介します。
- ステッカーや缶バッチ、キーホルダーなどの小物
- Tシャツやタオル
- 楽譜
缶バッジやキーホルダーなどの小物は、比較的安くできるので販売しやすいと思います。
ステッカーやTシャツなどは自分でデザインをすることになるので、クリエイティブな作業が好きな方は試してみてください。
音楽で稼ぐ方法10選 まとめ
- 印税
- CD(音源)を売る
- 音源のダウンロード
- ストリーミング配信
- 曲の提供
- 音楽講師
- 音楽家支援サービス
- 広告収入
- コンサート
- グッズの販売
一般の会社に就職しながら、週末に演奏家として活動している週末音楽家と呼ばれる人達がいます。
僕の先輩は、週末音楽家としてロシアやアメリカで演奏しています。
10代で組んでいたバンドがインディーズデビュー。その後、仲違いにより解散。音楽への夢を諦めきれずに、週末音楽家として活動しているそうです。
夢を掲げてもたくさんの努力を重ねないといけなかったり、ライバルとの切磋琢磨で才能の違いを見せつけられて自信を無くすことも…。
しかし、今は多くのアマチュアに音楽への門戸が開かれている時代です。
自分の音楽を知ってもらう方法は数多くあり、それを「知ること」は、自分のペースで自由に音楽を楽しむ世界がひろがります。
しかも「音楽で稼ぐ」ことのハードルが低くなってきていると感じます。
僕が紹介した音楽で稼ぐ方法は一部。まだまだ多くのサービスが生まれて続けています。
まずは「音楽で副収益を得る」ことから始めてみてはどうですか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。