「コラー!遊んでばっかりいないでピアノの練習しなさ〜い!!!!」
「今やろうと思ってたんだもん!!」
読者様の中にはお子さんにピアノを習わせていて、こんな会話が毎日・毎週繰り広げられているなんて方もいるのではないでしょうか。
同じことを注意するってとっても気持ちが折れますよね。
この年になってやっと教える側の大変さが身に染みます。
とはいえピアノの練習って、うまく進まないと大人でも続けるのがつらいし、毎日無理強いされるのも嫌だろうな・・・。
そんな葛藤を抱えた読者様へ、今回は以下のことをお伝えします。
- もう怒るのはやめた~い!子供のピアノ練習に対するママのNG行動3選
- それでも今日もイライラしてしまった・・・!そんな時は!
お子さんが楽しくピアノを継続して、「続けてたおかげで大人になってからの趣味になったよ」と言ってもらうために最良の方法を一緒に考えてみましょう♪
ピアノの練習で子供を怒るのをやめたい!ママのNG言動3選
私は、幼い頃に憧れを持ってピアノを始めました。
練習が嫌いになり始めた頃、母からは耳にタコができるほど練習する様に言われていたのを覚えています。
そんな状況を打破できず、ピアノから離れてしまうお子さんもいるはず・・!
子育て経験こそありませんが、周囲のママさんたちの声も交えて、「ピアノの練習を続けてもらいたいなら、これをやったらNGだよ!」という言動をお伝えしていきますね。
NG1.時間・タイミングを決めない
まず大前提として、小さなお子さんが「自発的に・毎日継続して」練習を始めることは難しいですよね。
「今日はピアノの練習したの〜?」なんて、お子さんに練習のタイミングを任せることはNGです!
お子さんがある程度物心が付いて、練習の習慣ができるまでは、「ピアノの練習しよう♪」の声かけを根気よく続けてください。
人が習慣を身に付けるのに大事な1つの要素として、「行動トリガー」というものがあります。
行動トリガー=何かを行動にうつすためのきっかけです。
- 朝起きたら、コーヒーを飲む。
- 手を洗ったらうがいをする。
- パソコンを開いたら、メールチェックをする。
前の動作をきっかけにして、必ず次の動作を行う習慣をつけるんですね。
前の動作と紐づいているので、後ろの動作は「やりたい・やりたくない」に関わらず、できちゃうんです。
これをピアノの練習に活用してみてはいかがでしょうか。
例えば私の場合なら、朝起きて顔を洗って、コーヒーを入れたらピアノの時間です。
寝まきに寝癖のまま(笑)
(もちろん防音対策はバッチリです!)
また、こんな声もあります。
我が家では時間を設けました。
(朝)5~7歳の頃、朝起きてすぐ(電子ピアノだったので可能だった)
8~現在(10歳)6時半頃~7時15分(生ピアノ・・・中古物件の家がたまたま防音 作りになっていたので外にはほとんど漏れない)
(夕方)学校帰宅後~習い事もしくは夕食の時間(19時まで)
生活習慣としてピアノ練習時間があるので、言わなくても自分からやってます。
引用:WOMEN’S PARK
このお子さんは、時間を決めて練習しているという話でしたが、朝起きたら練習・学校から帰ったら練習というきっかけで行動しているとも取れますよね。
お子さんが自発的に練習するのを期待しすぎず、習慣ができるまでは時間・タイミングを決めて「行動トリガー」を作ってあげてください。
NG2.褒めない・ご褒美がない
毎日の練習を、なんとなく促したり怒ったりするだけで終わらせていませんか?
モチベーションの維持は大人でも大変!
それなのに、毎日練習だけ強いるなんてお子さんも頑張れません。
すでに取り入れられている方も多いかもしれませんが、ご褒美は練習の継続を促すうえでとても大きな効果があります!
例えば、ポイントカード制でささやかなご褒美を用意してはいかがでしょうか♪
高価なものでなくてもいいんです!
- 今日の練習が出来たらシールを1枚プレゼント
- 20枚たまったらご褒美にお菓子を1個プレゼント
- 50枚たまったから文房具を1個プレゼント
正直、実際のポイントカードも、継続してお店に通うことと比べたら大した特典じゃありませんよね。
でも一生懸命ためてしまうんです(笑)
人は何かを得ることよりも失うことを嫌う習性があるそうです。
(プロスペクト理論という立派なお名前があります。)
だから、せっかくためたポイントカードを途中でやめてしまうのはもったいない!という気持ちになって、やめられなくなるのですね。
このポイント制は多くのピアノの先生が取り入れていらっしゃいますが、ご家庭でもぜひ試してみてください♪
そしてお子さんには物のご褒美だけでなく、心のご褒美も大切にしましょう。
物のご褒美をあげるタイミングでは必ず、めいっぱい褒めてあげてください。
お子さんもモチベーションがグングン上がること間違いなしです!
NG3.今の教室に固執する
小さなお子さんの場合、なぜ練習したくないのかを言葉で表現するのも難しいかもしれません。
実は、練習嫌いな理由が「先生が嫌いだから、ピアノも嫌い」なんてことも(汗)
「先生嫌いなんだ〜。ふ〜ん。さ!ピアノの練習しよ!」
その言動、NGです。
先生や教室が嫌だという様な言葉が出てきたら、ぜひ今一度、練習を見学しに行ってください。
習い事をやめるとなると、親の立場としては何か理由をつけてやめないといけないとか、引き止められるかもとか、億劫になってしまう気持ちもありますよね。
でもお子さんの気持ちになったら、相性が合わない先生とマンツーマンの個室でピアノのレッスンをするなんて、我慢できるでしょうか。
大人でも嫌ですよね。
先生の指導力は教室選びの基準になりますが、厳しさや面白さ、優しさの雰囲気は1度の体験レッスンだけではつかみきれなかったのかもしれません。
「もうピアノ辞めさせるからね!」
となる前に、先生を変えてみるという最終手段を持っておくと良いと思います。
また、教室選びを検討するときに、マンツーマンレッスンと集団レッスンを検討した方は多いと思いますが、ピアノから適度な距離をおきながら練習を継続する方法として、自宅でできる教本も効果的ですよ!
教室に通っていると毎週のレッスンのために「練習しなきゃ、練習しなきゃ」と感じ、そのプレッシャーがかえってやる気を減退させている可能性もあります。
もし1度今の教室を離れることがあれば、お子さんの好きそうな曲のやさしめな教本を用意して、お子さんが自然にピアノに触りたくなるのを見守ってみるのも良いですね。
それでも子供のピアノ練習中に怒ってしまう時は
それでもやっぱり、今日もイライラした態度をとってしまった・・・という読者様!
そんなにご自分を責めないでください。
もし怒ってしまいそうと感じたら、よそのお子さんを叱ることを想像してみてはいかがでしょうか。
自分の子供だと傲慢に怒りに任せて怒ってしまうことがあるかと思いますが、よそのお子さんだとそうはいきませんよね。
きっと、一呼吸おいて言葉を選びながら、落ち着いたトーンで何が悪いことなのか説明すると思います。
もちろん難しいことはわかっていますが、この記事を思い出して、少しトーンダウンしてもらえたらうれしいです。
お子さんにとってママに怒られるのはとっても嫌なこと。
でも頑張って練習を続けた先に、
- 技術がついた
- 褒められた
- 集中力・忍耐力がついた
などを感じ、自信につながるのだと思います。
そして愛を持って怒ってくれたことを理解し、感謝してくれる日が来るはずです!
もし、感情に任せて怒ってしまう時が続いたら、親子でピアノ仲間を作ってみてはどうでしょうか。
私は毎月、ffスタッフと一緒に仮想演奏会を企画・運営しています。
初心者から上級者まで誰でも演奏を発信できるのはもちろん、演奏に対してコメントをもらったり、ピアノ仲間と交流したりすることができます。
コメントをもらえればお子さんのモチベーションも上がり、新しいコミュニティーで読者様の息抜きにもつながるのではないでしょうか。
また、続けて参加すれば前回の演奏会の記録と比較して上達の具合を確認できるので、読者様がお子さんを褒めてあげるタイミング作りとしてはうってつけです♪
4月の仮想演奏会では、ffスタッフのいもっこさんがお子さんとの連弾で参加しています。
いもっこさんはブランク25年とのことですが、とっても和やかな雰囲気の動画で、お子さんとも良い触れ合いになっているなぁと思いました。
引用:YouTube
心を乱していると怒鳴りつけるだけになってしまうことが多くなりがち。
冷静になっていろんな方向からのアプローチで、お子さんのピアノの練習をサポートしてあげてくださいね。
ピアノの練習で子供を怒るのをやめたいママさんたちへ
今回はピアノの練習のためにお子さんを怒るのをやめたいママさんたちへ、お子さんとピアノと向き合う時のNG言動をお伝えしてきました。
これを「OK言動」に変えると、以下の通りです。
OK1:時間・タイミングを決めて、練習を習慣化させる
OK2:しっかり褒めて、ちょっとしたご褒美を用意する
OK3:今の教室や先生に固執しない
OK言動を意識して、少しでも読者様とお子さんが気持ちを楽にしてピアノと向き合える様になれば良いな、と思います。
お子さんにピアノを習わせたのはどんな理由だったでしょうか。
子供が習いたいと言ったから
音楽的教養も身に付けたかったから
やり抜くことの大切さを教えたかったから
他にもあるでしょうし、あるいは全てを兼ねているかもしれません。
はじめの頃の気持ちを振り返り、落ち着いていろいろな戦略で取り組んでみてください。
近い将来、「ピアノが好き!」とお子さんがピアノに向かってくれる日が来るはずです!!
その日まで私もかげながら応援します!
最後までお読みいただきありがとうございました。