ピアノ絶対音感

 

音楽をやっている人なら誰もがあこがれる絶対音感。

 

「私には絶対的音感がない…」

 

「自分には絶対音高感があると言ってみたかった!!」

 

そう嘆き、落ち込む方もおられるでしょう。

 

せっかくピアノを始めたのに、この事実ガッカリしてしまうこともありますよね。

 

それというのも、絶対音感は子どもの頃にしか身に付けられないというイメージがあるから。

 

残念ながらイメージ通り、絶対的音感は大人になってからは身に付けられないものとされています。

 

でも実は、絶対音感ではなく相対音感を持つプロの音楽家は意外と多いです!

 

相対音感はあきらめずに音感トレーニングをすれば、身に付けることができます!

 

今回の記事では、音感のことや音感のトレーニング方法についてまとめています。

 

音感に関する正しい知識をつけて、ピアノライフをもっともっと楽しみましょう!

 

【ピアノ弾き】絶対音感がない!でも落ち込まないで!音感トレーニングしよう

ピアノ絶対音感2

 

絶対音感とは?

 

絶対音感は「絶対的音感」、「絶対的音高感」などとも呼ばれます。

 

この特殊な能力を持つ人は1万人に1人未満といわれています。

 

この能力があると、聞こえてきた音が単独の音であっても「ド」だ、「レ」だと瞬時に聞き分けられます。

 

2〜6歳の間に訓練を受けることで身につけることができます。

 

しかし、脳のしくみから、大人になるといくら訓練しても身に付けることができないとされています。

 

2~6歳という年齢は聴覚が急激に成長する時期であり、長い人生のうちその限定された期間にしか身につけることができないというわけです。

 

自分の子どもには身に付けさせたいと思っている方は、お子様がこの年齢に当てはまる時期に音楽教室でトレーニングを受けさせると良いでしょう。

 

絶対音感がなくても優れた音楽家になれる

絶対的音感があると、音を正確に認識し再現することができます。

そのため、音楽家として技術的に有利とされています。

 

歴史に名を残す偉大な音楽家、ベートーヴェンやモーツァルトに絶対的音感があったことは有名です。

しかし、ブラームスやワーグナーにはなかったと言われています。

 

オペラの作曲で有名なワーグナーはオペラの台本までもすべて自分が書き、指揮者をも務め上げる能力がありました。

 

ブラームスは保守的な作曲家で、モーツァルトのような天才という立ち位置ではなかったかもしれませんが、クラシック音楽の基礎を作り上げたことで名の知れた音楽家です。

 

このように、絶対的音感を持っていなくても音楽家として成功できるということがわかりますね!

 

なので、自分には絶対的音感がないからと落ち込む必要はありません♪

 

そして、その逆のことも言えます。

 

絶対的音感をもっていても音楽家として成功するとは限らないということです。

 

なぜなら、絶対的音感をもっていることと演奏技術や感受性、芸術性をもちあわせていることは別の話だからです。

 

自分には特殊な能力があるからと努力しなくていいわけではありません。

 

絶対的音感をもっている人はそれを維持するための訓練が必要です。

 

もっていない人と同様に、音楽家になるために必要な技術や感性を磨くこともまた必要なのです。

 

どんな道であっても努力なしには成功はありえません。

 

絶対音感に憧れる理由はその力

珍しい能力なだけにやはり憧れてしまうものです。

 

読者様も憧れたことがありますよね。

 

それはなぜですか?

 

絶対的音感を持っている人は曲を正確に、しかも素早く覚えることができるので楽器演奏の上達も早いです。

 

憧れるのはそれを知っているからですよね。

 

ここから少しの間、私のお話にお付き合いいただけると嬉しいです(^^)

 

私は子どものころピアノを習っているとき、なんとなくふんわりとプロのピアニストに憧れていました。

 

でも私の場合、曲が弾けるようになるのに時間がかかっていましたし上達もゆっくりでした。

 

自分には絶対的音感がないんだということに気づき、発表会やコンクールに出場すると自分より上手な人がたくさんいることも知ります。

 

そんなとき子どもながらにかなり落ち込みました。

 

自分にはプロのピアニストになるのは無理なんだと落胆したのを覚えています。

 

中学に入って吹奏楽部に入部し、運動部並みのハードな練習にピアノの練習がおろそかになってピアノを辞めました。

 

将来、ピアノや音楽関係の仕事につく夢はあきらめましたが、実家にはしばらくピアノが残されていたので時々弾いてはピアノの音色に癒されていました。

 

ピアノが好きという気持ちは変わることがなかったのです。

 

ブランク約20年のときを経て、大人になった今ではのびのびと好きな曲を好きなだけ自分のペースで練習し、ピアノを再開したあともずっと楽しめています。

 

今ではもう絶対的音感への憧れはありません!(若干、負け惜しみ?いや、ちがうはず(笑))

 

必要なのは相対音感

読者様は、葉加瀬太郎さんをご存じですか?

 

私の大好きなバイオリニスト兼ミュージシャンである葉加瀬さんは「自分は高性能な相対音感を持っている」と分析されています。

 

超有名なあの葉加瀬さんにも絶対的音感がないということが公になっているのです。(はい、ピアノブログなのに葉加瀬さんです(笑))

 

つまり、絶対的音感は持っていなくても相対音感を鍛えれば音楽家として成功する可能性があるということです。

 

絶対的音感は瞬時に音の高さを認識できるのに対して、相対音感は基準の音と比べてどの音階なのかを理解できる能力のことです

 

絶対的音感は幼児期にしか身に付けることができませんが、嬉しいことに相対音感は大人からでも鍛えることができます!

 

音と音を比較し認識する能力である相対音感を身につけるのに年齢のリミットはありません。(もう遅いということはないのでホッとしましたね!)

 

大人からピアノを始めた方には、相対音感を鍛えるためのトレーニングをおこなうことをおススメします。

 

この能力を伸ばしていくことで、かなり正確に音階を理解することが可能になります。

 

そうすることで確実に演奏力のアップにつながりますよ。

 

相対音感があればできること

相対音感があると、どんなことができるのでしょうか?

 

相対音感があると作曲や編曲、演奏で音源を再現する流行りの耳コピが可能となります。

 

音程をとるのが上手くなるので弾き語りでのボーカル力も上がりますよ♪

 

相対音感を鍛えることで演奏の可能性がひろがりますね!

 

読者様も、相対音感を鍛えたくなってきましたよね!

 

では、次に相対音感を鍛える方法についてお伝えします。

 

相対音感を鍛えよう

トレーニングを行うことで、相対音感を鍛えることができます!

 

相対音感を身につけるためのトレーニングは、基本的には絶対的音感と同じトレーニングを行います。

 

音楽教室ではソルフェージュやイヤートレーニングで相対音感を鍛えることができますよ。

 

今回お伝えするのは、自宅でもできる簡単なトレーニングです。

 

読者様もぜひトレーニングしてみてくださいね!

 

音感トレーニングは「音当て」をしながら訓練します。

 

音を正確に把握するために、常に一定の音が出せるピアノやキーボードを使用しましょう。

 

その際に、ピアノはしっかりと調律されているものを使ってくださいね。

 

それではトレーニングの方法を詳しくお話していきたいと思います。

 

音感トレーニングのやり方

音感トレーニングは、聞き取り(インプット)と発声(アウトプット)を行っていきます。

 

トレーニングは毎日続けることが大切です。

1日15分など、短い時間でもコツコツと続けていきましょう!

 

トレーニングその1(単音・和音)

まずは単音から、何の音かを聞きとって答える練習を繰り返します。

 

慣れてきたら2音、3音と和音を使ってそれを聞きとる練習をしていきます。

 

慣れてきたらワンフレーズのメロディーを音当てしてみましょう♪

 

相対音感トレーニングの前には、必ず基準となる音を確認してからおこないます。

 

トレーニングその2(音階)

「ドレミ…」の音程がちゃんと取れるか、発声して確認してみましょう。

 

まずは基準の「ド」から1オクターブ上の「ド」までピアノと合わせながら発声します。

 

次に最初の「ド」を確認し、ピアノなしで1オクターブ上のドまで発声しましょう。

 

最初の「ド」を鳴らし比べてみて、音がはずれてしまっていないか確認をします。

 

このトレーニングを繰り返すことで音が取れるようになっていきます。

 

トレーニングその3(耳コピ)

相対音感を鍛えると耳コピができるようになります。

 

トレーニングとして耳コピを実践することもまた相対音感を鍛える有効な音感トレーニングになります。

 

耳コピのための訓練を耳コピでやるとは、斬新なやり方だと思いますよね(笑)

 

思い切って好きな楽曲の耳コピにチャレンジしてみましょう!

 

最初はメロディーライン、ベースラインなど単音を聞き取ることから始めましょう。

慣れてきたら段階的に和音へと進めていくとよいでしょう。

 

始めたばかりのときは気の遠くなる作業だと思われるかもしれません。

 

しかし、耳コピによるトレーニングは相対音感のトレーニングだけではありません。

 

このトレーニングを行うことで、コードの知識も身につくようにもなります。

 

難しいことへの挑戦なので、心が折れそうになることもあるかもしれません。

 

しかしこの音感トレーニングを積み重ねることで、確実に演奏家として実力アップにつながります。

 

少しずつでいいので、地道にやっていきましょう!

 

トレーニングって大変そうだなと思った人も大丈夫。

 

それは、音感トレーニングというのはゼロからの訓練ではないからです。

 

次の項目を読めば、自分にもできるかもと思えてきます♪

 

相対音感はみんなが持っている?!

ここまでトレーニングトレーニングと話してきました。

 

音楽や楽器に触れる機会を多く持つことで相対音感が自然に身につく場合もあります。(そうなの?!とびっくりですよね)

 

音楽の経験があなたの耳を育てます。

 

そしてそれ以前に、ある程度の相対音感は誰でも生まれながらにして備えているものなんだそうです。

 

相対音感をしっかりと鍛えていくことで、正しい音程をとるのが得意になるので歌や楽器の演奏が上達できます。

 

誰もが備えている相対音感は、積極的にピアノに触れる時間をもつことで徐々に伸ばしていけます。

 

そのため、相対音感を鍛えるにはピアノを毎日練習することが効果的だとも言われています♪

 

また手軽なトレーニング方法として、音感トレーニングができるスマホアプリもありますよ。

 

ぜひ検索してみてください♪

 

今回は、YouTubeで相対音感をマスターできる動画があったので1つご紹介しておきます。

 

 

ゲーム感覚でできるので、ハマると面白そうですよね。 

 

すきま時間をつかって音当てをするなど、ぜひ音感トレーニングをやってみましょう♪

 

私も耳コピはいつかできたらなと思っています。

 

メロディーラインの耳コピは子どものころからできていました。

 

完全な両手の耳コピはまだできるようになっていませんが、テレビやCMで流れる曲を楽譜なしで弾けるってとても楽しいです。

 

*  *  *

 

ここまでいかがでしたか?

 

絶対音感がなくても音楽家になれるし、音楽を十分楽しむことができます。

 

相対音感を鍛え上げることで、絶対音感に近い感覚を手に入れることができるのです。

 

読者様も、相対音感をしっかり身につけて、ピアノの楽しみをひろげませんか?

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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