以前の記事、ピアノ教本の順番って!?難易度と豆知識・レッスンポイントを紹介では、教本の一般的な順番は、「バイエル→ブルクミュラー→ツェルニー」だというお話をしました。
現在、教本は数多くありその進め方は講師によってさまざまです。
そのため「最初の教本にバイエルを使わない」という方も多くなってきています。
そこで今回、バイエルの代わりに使われている教本を実例とともにご紹介します。
読者様が教本を選ぶ際の参考にしていただけると幸いです♪
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【ピアノ初心者】バイエルに代わる教本!ブルクミュラーにスムーズに繋げよう
ピアノを習い始めると同時にバイエルをスタートさせ、バイエルを終えるとブルクミュラーに進むという方は多いです。
でも教本の進め方はそれだけじゃないのです。
バイエルに代わって、ブルクミュラーにつなげられる教本にはどのようなものがあるのでしょうか?
教本の進め方の実例
まずはピアノ教室のレッスンで実際に使用されている、教本の進め方の例をご紹介しますね♪
このように教本の進め方にはいろんなパターンがあります。
これら実例は、ffサロンのメンバーさんからいただいたアンケート結果からピックアップしたものです。(※ ffサロンはピアノ好きが集うオンラインサロンです。この度はご協力ありがとうございました!!)
実例を見ると、2点わかることがあります。
それは・・・
- メトードローズは、バイエル上巻の代わりとして使われている
- バーナム、みんなのオルガン・ピアノの本、ピーターラビット ピアノの本はバイエル上・下巻の代わりとして使われている
それでは、「メトードローズ」、「バーナム」、「みんなのオルガン・ピアノの本」、「ピーターラビット ピアノの本」の4つの教本について見ていきましょう!
バイエルに代わる人気の教本4つをご紹介
では、バイエルのように入門期に使われている教本4つを詳しくご紹介します。
これら4つの教本はブルグミュラーに緩やかに繋げられる教本として使われています。
独学で始めようと考えている読者様は、これからご紹介する教本の中で気になったものから是非始めてみてください♪
「どの教本を選ぶのか」、また「どれだけ進めたら次のブルクミュラーへ進むのか」というのは、ピアノ教室に通っている場合は講師の方次第になります。
メトードローズ ピアノの一年生
メトードローズはフランスで出版された教則本で、赤っぽいオレンジ色の表紙の本です。
そのため、この教本の楽曲にはフランス民謡が使われています。
バイエルのような、いかにも練習用の曲という感じではなく、曲名も付いているので親しみを持って練習しやすいです。
メトードローズはバイエル上巻の代わりに使われることがよくあります。
それは、メトードローズを使うと、バイエル上巻を使うより上達が早いと言う声があるためです。
中盤あたりからヘ音記号になるバイエルに対して、メトードローズは最初のほうからヘ音記号を読ませる工夫がされているため抵抗なく進められるという理由が挙げられます。
メトードローズは親しみやすく楽しい曲が載せてある上、すべての楽曲にきちんとテーマがあって、基礎練習を踏まえながら指くぐりなどのテクニックを学べるようになっています。
さらに、それらのテクニックがクラシックの基本的な表現方法にもつながっています。
本のデザイン自体はレトロ調なので、子どもたちにはちょっぴり不人気。
フランスと日本では文化も異なるし、日本ではなかなかこの教本の良さが伝わらず挫折してしまうお子さんもいます。
つまりこの本の良さがわかる人には向いているということになります。
メトードローズは、楽しんで取り組みたいというような、ブランク後に再開する大人に人気が高いと言えるでしょう。
バーナムピアノテクニック導入書・1〜4
バーナムピアノテクニック導入書・1〜4を順にこなすことで、段々と自然にレベルを上げていけるので、段階をおってテクニックを身に付けることができます。
バーナムの魅力は、1冊1冊の厚みが薄くストレスが少なくて済むところです。
また1曲1曲が短いので気軽に取り組むことができます。
バーナムの導入書は、初めてピアノを習う方にとってわかりやすい教本として人気があります。
第1巻は初心者の指使いの練習にすごくいいと思います。
リズムが楽しく取り組みやすいというメリットもあります。
一曲ずつ、お題にちなんだ挿絵があってそのイメージで練習できるので、子供も大人もわかりやすいです♪
それによってテクニックだけでなく、表現力も身に付けられるような内容になっています。
第2巻から理論・技術・音楽性が良いバランスで学び進めることができ、達成感もあって楽しんで練習することができるでしょう。
第3巻は手の小さい方には少し困難ですが、オクターブが届く方はこの曲集でピアノのテクニックを磨くのにおすすめです。
ただ、第3巻まで来ると難易度が結構上がるため、第2巻まで終えてブルクミュラーに移るというのも良いでしょう。
第4巻ともなると、難易度はさらに高くなります。
みんなのオルガン・ピアノの本 1〜4
みんなのオルガン・ピアノの本 1〜4は、バイエルほどではありませんが昔から長く愛されている教本です。
楽譜が見やすく、可愛いイラストが描かれているので楽しく練習できるという方も多いでしょう。
第1・2巻は1曲が短く達成感を味わいながら進めやすくなっています。
「むすんでひらいて」「メリーさんのひつじ」など童謡がたまに出てくるので、知らない曲と馴染みのある曲のバランスが良いという特徴があります。
第3・4巻では表現方法を幅広く学べるような楽曲が組み込んであります。
運動会でお馴染み、誰もが知っている「天国と地獄」が第3巻に入っていて人気があります。
ここを目指して頑張ろうと練習に励む初心者の方も多いです。
第3巻の途中から急に難しくなったと感じる方が多いようなので、そこが少し気になるところではありますが、ゆっくり焦らず地道に。
教本は根気強く取り組むことで、必ず自分にリターンがあると信じ頑張っていきましょう♪
新版になり楽譜が大きく見やすくなったのでピアノの導入書としては使い易くなっています。
ただ、旧版にはCD付があったのですが新版にはCDがついていません。
今の時代はYouTubeを検索すれば演奏動画がアップされているのでそれを手本にするといいですね。
みんなのオルガン・ピアノの本は、第4巻まで終えると、ブルクミュラーへ難なく進むことができますよ。
ピーターラビット ピアノの本1〜3
ピーターラビット ピアノの本 1~3は、北村智恵さんという日本の音楽教育家がつくったピアノメソッドです。
北村智恵さんはピアノ教室の講師としてだけでなく講師の指導者としても活躍されています。
この教本は、楽譜の上にピーターラビットの絵が入っていて、楽しく練習できるメリットがあります。
この本が可愛くて練習しようという気持ちにさせてくれたという声が断然多いです。(やる気にさせてくれるのって大切だったりします)
ピーターラビットの故郷、イギリスの民謡を使いながら基礎が学べます。
曲調が可愛らしく、この教本を進めていくことで入門期から表現力が学べると好評です。
初心者のテクニック向上にも使いやすいという声もあります。
演奏し、自分の音を聴きながら耳を育てることを目的としてつくられている教本なので、教本を使いながら音楽性を磨きたい人にオススメです。
その画期的な内容が専門家の間でも高く評価されているんですよ。
初心者が学ぶべき音楽の基礎が、3冊すべてを終えることによって自然と身に付くと言われています。
なので、全3巻まで進むと余力をもった状態でブルクミュラーに進めますよ♪
【ピアノ初心者】バイエルに代わる教本!まとめ
今回は、入門〜初級レベルでバイエルの代わりに使われている4つの教本と、ブルグミュラーにつながる進め方の実例をご紹介しました。
4つの教本の特色とおすすめする方のタイプについて、こちらに簡単にまとめています。
メトードローズ:
序盤からヘ音記号を学びたい方。バイエルも使ってみたい方(メトードローズ → バイエル下巻)。
バーナムピアノテクニック:
挿絵からイメージをつかみながら表現力やテクニックを身に付けたい方。
みんなのオルガン・ピアノの本:
馴染みのある曲も使いつつ表現方法を学びたい方。
ピーターラビット ピアノの本:
可愛らしいピーターラビットと一緒に音楽性を磨きたい方。
教本の進行具合や講師の方の判断によって、シリーズすべてを使うことをせずに途中から違うシリーズの教本を取り入れたりする場合もあります。
教本の進め方のベースは決まっていても、現実は十人十色です。
独学でピアノを始めようと考えている読者様は、複数ある教本選びに悩まれることでしょう。
自由に選べるのも、自分のペースで進められるのもまた独学の良さです♪
ぜひ楽器店や書店で手にとってみて、読者様がワクワクする教本を選んでみてくださいね。
この記事が読者様の教本選びに少しでもお役に立てたなら嬉しいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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バイエルについてはこちらの記事をご覧くださいね。
ピアノを独学で始めたいけれど、バイエルを使って良いのか悩んでいませんか?この記事では、バイエルを使って練習するメリットや独学向けの教本の選び方、そして上達のコツについて解説しています。バイエルを練習に取り入れて、楽しく上達を目指しましょう!