ピアノを練習するために何を購入するか迷う方は多いと思います。
以前の記事ではスマホやタブレットで練習できるピアノアプリをご紹介しました。
「アプリに慣れてきたので次のステップに進みたい」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ピアノアプリの記事はこちら
これからピアノを始めたい人は、気軽にどこでも練習できるピアノアプリから始めてみませんか? ①手軽に②どこでも③無料から④ピアノは楽しいを体験⑤飽きたら止められる 長年興味はあるけど避けてきたピアノ。その最初の壁をピョンっと乗り越える記事です。
ピアノが欲しいと思うと次のことが気になると思います。
- 場所の確保ができない
- 高価すぎて初心者の趣味には・・・
そんな読者様に私のおすすめは「電子ピアノ」です♪
けれど、「電子ピアノ おすすめ」で検索してみると、「電子キーボード」も一緒に表示されてきます。
電子ピアノとキーボードの違いをお分かりになりますか?
簡単に説明するとこうなります。
- 電子ピアノ……… ピアノを再現した電子製品
- 電子キーボード… シンセサイザーを簡易的にした製品
この説明にピンとこなくても、全然大丈夫です。
この記事では電子ピアノとキーボードの違いを掘り下げ、購入前に押さえておくべきポイントを紹介します。
- 電子ピアノとキーボードの選び方
- サイズ
- 値段
ポイントを押さえて「後悔しない買い物」にしてくださいね♪
電子ピアノとキーボードの違いを知ろう
電子ピアノとキーボードの見た目はよく似ていますよね。
でも、実は鍵盤も音も全然違います!
一般的なピアノとの違いから、自分に合った楽器選びまで紹介していきますよ♪
電子ピアノの特徴
まずは電子ピアノのメリット・デメリットを一覧にしてみました。
- ピアノと同じ88鍵盤
- 音量が調整できる
- サイズがコンパクト
- 価格が安い
- ピアノに近いタッチ
- 音の強弱が表現できる
- 自宅の趣味にもってこい
- ピアノよりも繊細な表現ができない
- 音大の受験やピアノを極めたい人には不向き
メリット
電子ピアノはピアノの練習を自宅で手軽に行うことを目的に作られた楽器です。
なので、鍵盤の数はピアノと同じ88鍵盤のものが多いです。
ピアノとの大きな違いは音量の調節ができる点です。
マンションや家が密集している地域では、隣近所に気にすることなくピアノの練習ができますね。
電子ピアノにイヤフォンやヘッドフォンをつなげば、夜の時間帯でもピアノを弾くことができます。
また、ピアノと比べるとサイズがコンパクトなので置く場所にも困りません。
イメージをしてもらえやすいように電子ピアノの写真を貼っておきますね♪
引用:ヤマハCLP-635
引用:ローランドRP102
引用:カシオAP-470
気になる価格ですが、ヤマハのグランドピアノと電子ピアノを比較しながらみていきます。
グランドピアノの種類 | 価格 | 電子ピアノの種類 | 価格 |
GB1K | 1,150,000円(税抜き) | CLP-635 | 168,000円(税抜き) |
C1TD | 1,450,000円(税抜き) | CLP-675 | 288,000円(税抜き) |
C7X | 3,500,000円(税抜き) | CLP-685PE | 420,000円(税抜き) |
グランドピアノは100万円を超えていますが、電子ピアノは17万~40万円とグランドピアノに比べれば低い価格帯ですよね。
ちなみに、アップライトピアノの価格帯は40万円~数百万円ですよ。
電子ピアノは、あくまでもピアノの練習を手軽にするために作られたものです。
サイズをコンパクトにして価格を抑えることで、手軽にピアノを始めることができますね。
電子ピアノの価格が安いからといって劣っているわけではありません。
ピアノに近いタッチで弾くことができ、音の強弱も表現することができますよ。
自宅での趣味にはもってこいで、ピアノ初心者にはおススメです。
デメリット
ピアノと比べると電子ピアノは繊細な表現力には劣ります。
ここで私の友人が経験した、ピアノと電子ピアノの違いをご紹介します。
友人は自宅で電子ピアノを弾いて練習していました。
ある時、ピアノがもっと上達したいと思いレッスンに通うようになりました。
しかし、そのレッスンで悲劇が起こりました。
自宅の電子ピアノで難なく弾けていた曲が、レッスンで使うピアノでは弾けなかったのです。
しっかりとした音が出せなかったり、弱いタッチの表現ができませんでした。
そのことにとてもショックを受けたそうです。
このような例もありますので、音大の受験を考えている方やピアノを極めていきたい方に電子ピアノはおススメできません。
そのような方の中には、ピアノを既に持っていて、夜間の練習用として電子ピアノを購入される方もいるようです。
キーボードの特徴
次にキーボードのメリット・デメリットを一覧にしました。
- 鍵盤の数が41~88と幅広くある
- 音量が調整できる
- 持ち運びできるサイズのものが多い
- 価格が安い
- ピアノのタッチとは違い軽い
- たくさんの音色を操れる
- とにかく鍵盤楽器に触りたい初心者向け
- 弾くジャンルによって向き不向きがある
- ピアノの練習には適さない
- キーボードを置く台が必要
友人から聞いた話では、音楽業界(とくにポップス)では鍵盤楽器全般をキーボードと呼ぶことが多いようです。
そうすると、電子ピアノもキーボードの1種に含まれることになりますね。
しかし、一般的には電子ピアノとキーボードは全く異なり、別の楽器だととらえていいと思います。
キーボード最大の特徴はシンセサイザーを操作することにあります。
シンセサイザーとは、音を電子的に合成(シンセサイズ)して作り出す機械のことです。
もちろん、ピアノの音を作ることはできますが、あくまでもピアノを表現した音になります。
他にも、キーボードはベースやドラムの音なども出すことができますよ。
また管楽器や和楽器、環境音などが表現できるものもあり、音の合成ができるので音色の幅が無限に広がっています。
それではキーボードのメリットを詳しくみていきましょう。
メリット
キーボードの鍵盤数は41~88鍵盤と幅が広く、さまざまな種類から選ぶことができます。
サイズは、電子ピアノよりももっとコンパクトになるので、持ち運びできるものが多くありますよ。
大きさを比べると、ピアノ>電子ピアノ>キーボード となります。
キーボードの写真も載せておきますね♪
引用:カシオCTK-240
ヤマハを例に電子ピアノとキーボードの比較をしてみます。
電子ピアノの種類 | 価格 | キーボードの種類 | 価格 |
CLP-635 | 168,000円(税抜き) | PSR-E363 | 20,000円(税抜き) |
CLP-675 | 288,000円(税抜き) | PSR-E463 | 30,000円(税抜き) |
CLP-685PE | 420,000円(税抜き) | PSR-S670 | 83,000円(税抜き) |
キーボードは10万円を超えていませんね!
とにかく価格を抑えて鍵盤楽器に触りたいという方におすすめなのがキーボードです♪
電子ピアノと同じく音量調節ができますし、ヘッドフォンにつなぐこともできます。
しかし、電子ピアノとは大きく違う点は、タッチが非常に軽いところです。
キーボードは地域の電気屋さんにもおいてありますので、ぜひ触って確かめてみてくださいね。
22鍵盤の小さくて価格の低いキーボードは子供や初心者向けです。
デメリット
キーボードは曲のジャンルによって合う合わないの差が激しく出ます。
よく使われるシーンとしては、ポップスやバラードの弾き語り、激しめのロックやダンスミュージックなどですね。
ピアノとはタッチの差が大きく異なるので、ピアノの練習には向いていません。
キーボードで練習した曲をピアノで弾くと、全く違った楽器に感じると思います。
3つ目のデメリットとして、キーボードは専用の置台をセットで買わないと使いづらいという点です。
サイズがコンパクトでお持ち運びがしやすい反面、ステージなどでは専用の置台がないと弾くことができません。
ピアノ初心者が後悔しない購入方法
読者様はどんなきっかけでピアノを始めようと思われましたか?
なりたい自分や弾きたい曲をイメージせずに購入してしまうと後悔してしまうことがあります。
- 王道のピアノでクラシックを弾きたい
- ライブハウスやストリートで弾き語りをしたい
- ロックやダンスミュージックがやりたい
読者様が思い浮かべる曲のジャンルには、電子ピアノとキーボードどちらが向いているのかを解説していきます。
クラシック
クラシックピアノの王道といえば、「モーツァルトのキラキラ星変奏曲」や「ベートーヴェンのエリーゼのために」などですね。
こういった曲を弾けるよういなりたい方は、ピアノに近い電子ピアノをおすすめします。
クラシックピアノの難易度別教本の紹介はこちら
ピアノ教本の順番をご存知ですか?それぞれに順番と難易度があって、学べることも違ってきます。教本は自分のレベルに合ったものを選ぶことが大切です。これからピアノを始めるのであれば、ピアノ教本でピアノを弾く基礎やテクニックを習得してみませんか?
ポップスやバラード、弾き語り系
ドラマやCMに流れるような流行りの曲を弾けるようになりたい方は電子ピアノ・キーボードのどちらを選らんでも大丈夫でしょう。
タッチの軽さに違いがありますが、ポップスやバラードの曲の多くはキーボードで弾かれているものが多いです。
ロックやダンスミュージック
ロックやダンスミュージックには、曲やバンドアンサンブルに負けない音量が出せるので、キーボードがよく使われます。
ロックでキーボードといえばこの方たちでしょう。(個人的な趣味が出てしまったかもしれません。笑)
キーボードは音色を作り込むことができるので、初心者の方は音色を選ぶだけでも時間を忘れ熱中してしまうと思います。
独創的な音やメロディーで聴く人を虜にしちゃいましょう♪
注意点
ピアノを初めて買う方が気をつけてほしいことは「実店舗の販売員の言われるままに購入しない」です。
普段の練習に使うピアノは、その人の弾き方の癖につながります。
購入前に、以下の3つを決めておくといいですよ。
- 予算
- ピアノを置く環境
- メーカー
ここからは、これらを決めるためにすべきことをお話してきます。
損得ポイント
後悔しないためには、次の順番で行動してみてください。
- 情報収集
- 楽器店を選ぶ
- ピアノの弾き比べる
まずは情報収集ですが、インターネットで検索することやカタログを取り寄せることができますね。
ネットなどで調べてから、カタログで楽器の詳細を確認し、楽器店選びへ進むといいでしょう。
楽器店を選ぶ基準ですが、電子ピアノの場合は配送してくれるかどうかも確認しておきましょう。
購入ではなくレンタルという方法もあります。レンタルが気になる方はこちらの記事を参考にしてください。
ピアノを始めようと思っている読者様!もうすでにピアノはありますか?ピアノの練習を始める前にすること、それはピアノの準備をすること。こちらの記事では、ピアノを準備するために知っておくべきことをお伝えしています。ぜひ参考にしてみて下さい!
以下のパターンでは後悔してしまうことがありますので、気を付けてくださいね。
- とりあえず購入
- 1店舗だけ見て購入
電子ピアノとキーボードの違い まとめ
電子ピアノとキーボードの違いをみてきましたが、読者様の心はどちらに動かされたでしょうか?
- 電子ピアノ……… ピアノを再現した電子製品
- 電子キーボード… シンセサイザーを簡易的にした製品
- コンパクトで場所をとらない
- 音量調節ができる
- ヘッドホンをつなげば時間に関係なく弾ける
ピアノ、電子ピアノ、キーボードでは、サイズと価格のどちらの要素も ピアノ > 電子ピアノ > キーボード の順になります。
ピアノの上達を目指したい方は電子ピアノを選ばれることをおすすめします。
とにかく鍵盤楽器に触りたいという方は、価格が抑えられるキーボードがいいでしょう♪
電子ピアノもキーボードもどちらもピアノを自宅で練習するためのものと割り切る方が多いですが、私はそれぞれの楽器に個性があると思っています。
練習していく中で、その楽器の良さを引き出すことは音楽を奏でることの楽しみのひとつでしょう。
読者様にとって、ピアノが楽しい、音楽が楽しいという日々になりますように…♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。