手が小さくて鍵盤に手が届かない!?1オクターブ先の鍵盤を弾くためのコツを教えます!!

手が小さく鍵盤に指が届かなくて、悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

 

特に1オクターブ先の鍵盤を弾きたいと思っていても、手が小さいために弾くことができない・・・

 

それで諦めてしまう方もいらっしゃることでしょう。

 

でも実は手が小さくても1オクターブ先の鍵盤を弾くことができるんです!

 

今回は「手が小さくても1オクターブ先の鍵盤を弾くためのコツ」についてご紹介します。

 

これで手が小さくて今まで諦めていた方達も、1オクターブ先の鍵盤を弾くことができるかもしれませんよ!

 

ぜひ最後までお読みくださいね。

 

  • ・1オクターブとは?
    ・1オクターブを弾くには
    ・1オクターブ先の鍵盤を弾くには

 

1オクターブとは?

 

まずは『1オクターブ』についてご紹介していきますね。

 

1オクターブとは、『ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド』の8音のことをいいます。

 

オクターブ[octave]

ある音と8度離れた音(完全8度音程)、8番目の音。音の振動比(周波数比)が1対2の関係になる音。音名が同じで音域が違う音のこと。8度上は1オクターブ上、15度上は2オクターブ上の音という。下の時は1オクターブ下と言う。

引用:Weblio

 

ちなみに1オクターブ音階が上がると、音の振動の周波数も倍となります。

 

詳しくはこちらの動画で説明していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

引用:YouTube

 

1オクターブを弾く時の手の広げ方

 

次は1オクターブを弾く時の手の広げ方について、ご紹介していきます。

 

手のひらを意識すること

ピアノは指を使って弾く楽器です。

 

そのため、指に注目されることがとても多いのです。

 

1オクターブ(またそれ以上)の音を弾くときは、実は指ではなく「手のひらをしっかりと意識する必要」があります。

 

指を引っ張るようにして鍵盤に届かせるのではなく、「手のひらを伸ばすようにして」届かせるようにすることが重要なのです。

 

 

画像の通り、丸の部分2つを矢印の方向に伸ばすということですね。

 

親指と小指それぞれの付け根の関節を出っ張らせるようにして広げます。

 

例えば親指で弾く場合は、親指の付け根の関節が出っ張っている状態になりますよね。

 

そして、小指も指の付け根の関節から指が下がることもこれでわかるでしょう。

 

このように、指だけを広げて鍵盤に届かせるのではなく、手のひらを横に引っ張るようにして広げることが大切なのです。

 

なぜ手のひらを意識して広げるのか?

それではなぜ手のひらを意識して広げるのでしょうか?これについて考えていきましょう。

 

ポイントは2つあります。

 

  • 指に力を入れなくてすむ
  • 自然なアーチをつくりやすい

 

1つ目のポイントは、指に力を入れなくてすむということです。

 

手のひらを広げる利点
  • 1オクターブに届かせる手の形を作れる
  • 鍵盤を弾くときに指はほとんど力を入れなくてもよくなる

 

逆に指で広げようとしてしまうと、指全体が固くなってしまい、スムーズな動きができなくなってしまうのです。

 

そしてもう1つのポイントは、手のひらの親指と小指の根元の関節を横へ引っ張るような広げ方をすること。

 

親指と小指の根元の関節を横へ引っ張る広げ方をする利点
  • 手のひらに自然なアーチをつくりやすくすることができる
  • それぞれの指の根元の関節をへこませないようにするため
  • 手のひらの筋肉にしっかりと力を入れて広げることによって、指には余計な力が入らない

 

上記のような広げ方を意識することにより手自体はしっかりと安定した形が作られるため、1オクターブまたはそれ以上を弾くことができるようになります。

 

参考までにこちらの動画を見てくださいね!

引用:YouTube

 

1オクターブを弾くには

 

それでは実際に1オクターブを弾くにはどうしたらよいかをご紹介します。

 

弾く時のポイント手が届かない時の対策方法についてもご紹介していきますね。

 

1オクターブを弾く時のポイント

1オクターブを弾く時のポイントをご存じでしょうか?

 

これからそのポイントをご紹介しますね。

 

1オクターブを弾く時のポイント

親指・小指=1:9の割合で弾くこと

ポイントは親指ではなく、小指に力を入れることです。

 

親指は鍵盤にさわる程度で大丈夫です。あまり力を入れることはせず、なるべく楽にしましょう。

 

イメージするならば、小指だけで弾いているような感覚ですね。

 

親指は弾いた後、すぐに鍵盤から手を離してしまってもOKです。

 

なぜなら親指の音がもし切れてしまったとしても、小指がつながっていれば全体として音がつながって聞こえるからです。

 

親指はすぐに鍵盤から離してもよい、また力を抜いてもよい

 

これだけでも1オクターブが弾きやすくなりそうですよね!

 

ちなみにオクターブは左手で弾くことが多い奏法です。

 

左手は右手よりも使用頻度が低いという方がほとんどですよね。

 

そのため左手のオクターブが苦手という方が多いです。

 

特に左手は右手よりも数多く練習するように心がけましょう!

 

指が届かない場合の対処方法

それは「日頃から指のストレッチ」を行うことです。

 

毎日ストレッチを続けることによって、今まで届かなかったオクターブがいつの間にか届くようになるかもしれませんよ!

 

今回は2種類の指伸ばしストレッチをご紹介しますね。

 

指伸ばしストレッチのやり方

指伸ばしストレッチは『指まわし運動』と『指ひろげ運動』と呼ばれるものです。

 

それぞれご紹介していきますね。

 

指まわし運動

まずは『指まわし運動』です。

 

これは子供の頃から癖でやっている方も多いのではないでしょうか。

 

指まわし運動
  • 両手の指先をそれぞれそろえる
  • 親指だけを離し、指同士がぶつからないようにしながらクルクルと回す
  • 右回り、左回りをそれぞれ行ったら人差し指に移行する

 

このストレッチを5本の指すべて行います。

 

初めは指同士がぶつからないように回すだけでも大変ですが、毎日続けていくうちに少しずつ慣れてきて、早く回せるようになってきますよ!

 

指ひろげ運動

続いては『指ひろげ運動』です。これは指と指の間を広げる効果があるストレッチです。

 

指ひろげ運動
  • 右手の親指と人差し指を立てて他の指は握る
  • その2本の指で左手の親指と人差し指の間をグーっと伸ばす(指を痛めてしまったら大変なので、決して無理に伸ばさないこと)
  • 左手の人差し指と中指の間、その次に中指と薬指の間、という風に順番に移行していき、左手と右手それぞれ行う

 

オクターブを弾くのが厳しいという方は、このストレッチを毎日行うと指が広がって弾きやすくなりますよ!

 

ストレッチは「毎日続けること」で成果が生まれます。

 

ご紹介したこの2つのストレッチを続けて、オクターブが弾けるようになれたら嬉しいですよね!

 

ストレッチの後は

ストレッチが終わったら、早速オクターブに指をおいてみましょう。

 

しかし、ここで注意点が3つあります。

 

オクターブに指をおく際の注意点
  • 人差し指を小指に引っ張られるように広げる
  • 手首を上げすぎない
  • 練習のしすぎに注意!

 

まず「人差し指を小指に引っ張られるように広げる」ことです。

 

人差し指が親指寄りになってしまうと、手全体が開きにくくなってしまうのです。

 

そのため、人差し指は小指の方に広げて弾くようにしましょう。

 

2つめの「手首を上げすぎない」は、手首を低くして力を抜きながら弾きます。

 

手首が上がってしまうと余計な力が入ってしまい、手首を痛めやすくなりますので注意してくださいね。

 

そして最後の「練習のしすぎ」は、ストレッチをしていてもピアノの弾き方は常日頃からやらない動きなので、やりすぎは腱鞘炎になってしまうこともあります。

 

無理は禁物です。毎日少しずつ続けていきましょう。

 

腱鞘炎については、こちらの記事で詳しく説明していますので、併せて読んでみてくださいね。

ピアノを弾いて腱鞘炎になる原因とは?おすすめの対策をご紹介!

 

1オクターブ先の鍵盤を弾くには?

 

最後に1オクターブ先の鍵盤を弾くにはどうしたらよいかについて、ご紹介していきます。

 

皆さんはピアノを弾く時、細かい音符で指がもたついたりする時がありませんか?

 

特に左手で1オクターブ以上の「分散和音(ぶんさんわおん)」がうまくできないという方も少なくないですよね。

 

1オクターブ以上の分散和音を弾くためには、「指くぐり」や「指越え」といった指の動作が必要になってきます。

 

分散和音を弾くのがが苦手な方は、ひじや腕をあげてしまったりするなどの無駄な動きをしてしまうのです。

 

分散和音の連続の音型を弾く場合は、ひじや腕は上にあげずにそのまま横に移動させるとよいでしょう

 

それには、最短で鍵盤をはうようにして素早く移動させることがポイントなのです。

 

また手首は回さずに最短で横に移動させるためには、「指の関節の柔軟性」がとても大切になってきます。

 

しかし指の関節が固いと、手首の横移動の際にスムーズな指くぐりができないのです。

 

指は手首の動きにつられて、しなやかに動くことが理想な指の移動です。

 

また親指は指先を使わず、指の腹の側面を鍵盤に当てながら弾くようにするとよいですよ。

 

こちらについても動画を参考にしてみてくださいね。

引用:YouTube

 

手が小さくて鍵盤に手が届かない!?1オクターブ先の鍵盤を弾くためのコツを教えます!!・まとめ

 

今回は「手が小さくて鍵盤に手が届かない 1オクターブ先の鍵盤を弾くためのコツ」についてご紹介しました。

 

もう一度おさらいをしてみましょう。

今回のおさらい

✓1オクターブとは?

『 ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド』の8音のこと

 

✓1オクターブ弾く時の手の広げ方

手のひらを意識して広げる

 

✓1オクターブを弾く時のポイント

「親指・小指=1:9の割合で弾くこと」

『指まわし運動』と『指ひろげ運動』で指伸ばしのストレッチ

 

✓1オクターブ先の鍵盤を弾くには

分散和音の連続の音型を弾くにはひじや腕はあげずに横に移動させる

最短で移動できるように鍵盤をはうようにして素早く移動させる

 

今まで手が小さくて1オクターブ以上どころか、1オクターブ弾くのにもやっとという方も多かったことでしょう。

 

1オクターブを弾くのに大切なのは3点。

  1. 手のひらを意識すること
  2. 日頃のストレッチ
  3. 鍵盤をはうようにして素早く移動させること

です。

 

この3点をしっかりとおこなっていけば、きっと1オクターブ以上の鍵盤を弾けるのも夢ではないはずですよ。

 

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。