大人のピアノ練習での悩みといえば、技術的なことはもちろんのこと、練習に対するモチベーションの維持ではないでしょうか?
「人前で披露する機会が少ない」
「大人である自分を律してくれる人がいない」
「私は今から何を目指そうとしているのだろうか」
「【なんとなく忙しい】を言い訳にしてしまう」
独学でも練習できるピアノだからこそ、悩みは深くなるものです。
私自身も、「なんとなく忙しい」を理由に練習を後回しにしてしまうことがあるのですが、そんな時にオススメのモチベーションアップ法が「ピアノ男子動画」を観ることなんです。
今回の記事では、以下のことをお伝えします。
・ピアノ男子(男性ピアニスト)のオススメ動画
・なぜ「ピアノ男子」の動画がモチベーションアップに効果的なのか
・ピアノ練習のモチベーション維持に欠かせない感覚
さぁ、はりきって参りましょう!
ピアノ男子(男性ピアニスト)のオススメ動画
早速ではありますが、私のオススメするピアノ男子動画を5つご紹介します。
この動画を観れば、なんだか練習に気乗りしない時でも、気力がムクムクと湧いてくること間違いなしです!
清塚信也さん「春よ、来い」
清塚信也さんは、ピアノ男子ならぬ「ピアノ王子」です。
2019年には、日本人男性クラシックピアニストとしては史上初の、武道館公演を行いました。
実力も人気もあるピアニストの1人です。
クラシックの枠にはまることなく、ドラマや映画のテーマ曲の作曲や演奏を始め、アーティストとのコラボ公演、最近では、ユーモアなキャラクターでバラエティ番組にも引っ張りだこですね。
「春よ、来い」は、読者様もよくご存じのとおり、松任谷由実さんの曲です。
フィギュアスケートアイスショー「Fantasy on Ice 2018」では、清塚さんがこの曲を生演奏し、羽生結弦選手が美しい演技を披露したことで話題になりました。
非常に繊細であるにも関わらず、その力強い演奏に完全に魅了されてしまいます。
クライマックスの盛り上がりとともに、読者様の心も鷲掴みにされてしまいますよ。
▼清塚信也さんの魅力について、こちらの記事でさらに詳しくご紹介しています▼
クラシックピアノ界の貴公子と呼ばれる清塚信也さんをご存じですか?清塚さんは、俳優にも挑戦しバラエティにも出演、ゲームの腕前も一流という、いい意味でイメージをくつがえしてくれるピアニストなんです。今回は、そんな清塚信也さんが愛される秘密に迫ります!
反田恭平さん「愛の夢 第3番(リスト)」
反田恭平さんは、「クラシック界の異端児」とも称される新進気鋭のピアニストです。
2016年にサントリーホールで行われたデビューリサイタルは完売し、2000人の観客を魅了したことで一躍時の人になりました。
反田さんは演者であると同時に、自身のレーベルを立ち上げたり、若い演奏家のマネジメントを行ったりと、事業家としての一面ももっています。
動画で演奏している「愛の夢」は、ハンガリー出身のフランツ・リストの作品です。
もともとは歌曲でしたが、1850年、リストが39歳の時にピアノ独奏曲として編曲したものです。
超絶技巧を必要とする曲としても有名ですね。
反田さんのピアノが「エモい」ので、もしかしたら男女の愛をイメージしてしまうかもしれませんが、「愛の夢」自体は、人類的な愛や宗教的な愛をモチーフとしています。
目を閉じていつまでも浸っていたいという感覚にさせる音色が非常に印象的です。
藤田真央さん「アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ(ショパン)」
藤田真央さんは、笑顔がとても可愛い「癒し系」ピアニストです。
2019年チャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞。
審査では聴衆から熱狂的に支持され、ネット配信を通じて世界中の注目の的となりました。
そんな藤田さんのオススメ動画は、ショパンの「アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ」です。
1836年、ショパンは、ポロネーズ(テンポのゆるやかなポーランド舞曲)として先に作った曲に、アンダンテスピアナート(イタリア語でゆったりとしたテンポという意味)を前奏として作曲し、1つの曲として発表しました。
それが「アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ」です。
ショパンの代表曲は美しい旋律のものが多いですが、藤田さんが演奏すると、さらに音が軽やかに弾む感じの曲になります。
藤田さんも楽しそうで、こちらも思わず笑みがこぼれます。
牛田智大さん「バラード 第1番(ショパン)」
2012年、牛田智大さんは、日本人ピアニストとして最年少の12歳でCDデビューしました。
私は当時、その愛くるしい表情とは裏腹に、完成されたピアノ演奏に度肝を抜かれた記憶があります。
20歳を超えた現在は、技術もさることながら情感あふれる演奏を聴かせてくれます。
動画で演奏しているショパンの「バラード」は、1番から4番まであり、最も人気が高いのが1番です。
現代で「バラード」といえば、ラブソングに多く、しっとした感じで歌い上げるというイメージが強いですが、そもそも「バラード」は、「物語風に展開される曲」という意味があるようです。
何かが始まることを予感させる冒頭、物憂げな感じから高揚したと思ったらまた物憂げな感じになって、「あ、なんか羽ばたいた」という華麗な演奏になったと思ったら、クライマックスは激情的に展開していきます。
少年から大人になった牛田さんの演奏と、これからの活躍に注目です。
番外編:大江千里さん「ありがとう」
最後は番外編(失礼)、ジャズピアニストの大江千里さんです。
私はあまり覚えてないのですが、バブル世代ぐらいの方であれば、「懐かしい!」と思われる方も多いのではないでしょうか。
特に、1980年代半ば~1990年代初め頃には多くのヒット曲をリリースし、俳優としてトレンディドラマにも出演されていました。
そんな大江千里さんは、本当はジャズピアニストになりたいという夢をもっていました。
夢を叶えるために渡米し、現在はニューヨークを拠点にジャズピアニストとして活躍されています。
40代後半から夢を追いかけて、その夢を叶えてしまうなんて、とてもすごいことですよね。
2018年には、デビュー35周年記念として、J-POP時代の代表曲をセルフカバーしたアルバムを発売しました。
大ヒットした「ありがとう」をしっとりと弾く大江さんがとても素敵です。
なぜ「ピアノ男子」の動画がモチベーションアップに効果的なの?
なぜ「ピアノ男子」の動画がモチベーションアップに効果的なのでしょうか。
それはズバリ、「ピアノ男子が希少種」だからです。
下記は、男女別の子どもの習い事ランキングTOP5を示す表です。
男子総合 | |
1位 | 水泳 |
2位 | 学習塾 |
3位 | 英会話 |
4位 | サッカー |
5位 | 体操・新体操 |
女子総合 | |
1位 | 水泳 |
2位 | ピアノ |
3位 | 学習塾 |
4位 | 英会話 |
5位 | 習字 |
ピアノは、男子総合にはランクインしていませんが、女子総合では2位に位置しています。
このランキングからだけでなく、読者様も感覚的に理解していただけると思いますが、ピアノを習う(=弾ける)人の割合は圧倒的に女性が多いです。
そして、男女関係なく、ピアノを弾ける人が格好悪いと思われることなんてまずありません。
つまり、希少種であるピアノ男子は間違いなく憧れの存在になり、その演奏は人の心を惹きつけるのです。
私もこの先結婚して男の子が生まれたら、やっぱりピアノを習って欲しいと思っています。
そんな私は、今日はなんだか練習する気分じゃないなぁと思った時、よくソファに寝転がってスマホでピアノ男子の動画を観ます。
テクニックは真似できなくても、自然に体がリズムをとっていたり、ピアノの音色に良い意味でゾクゾクしたりして、不思議と練習したいという気持ちなるんですよね。
読者様が女性なら、「ただ格好いいから眺めていたい」という理由で十分です♪
私がピアノ男子動画を観る理由も、「素敵なピアノ演奏ができる男性(特にイケメン!)が好きだから」です。
そんな些細なことでもピアノに向かうモチベーションは確実に高まるので、是非、試してみてくださいね!
>> こちらの記事では、ピアノ男子がモテる理由を考察しています♪
やっぱり私はピアノが好き!
今回は「ピアノ男子」を引き合いに出しましたが、モチベーションの維持に必要なことは、「やっぱり私はピアノが好き!」という感覚を何度もリマインドさせることだと思います。
私が仮想演奏会を企画するのも同じ理由です。→仮想演奏会場はこちらからお入りください。
大人のピアノを上達させるためには、モチベーションが維持できるかどうかが非常に大切です。
さらに具体的なことは、ピアノを始めた大人が上達しないのはなぜ?壁を超える4つのコツでご紹介していますので、是非ご覧くださいね。
ではでは、今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。