「ピアノを独学で練習するなら、まずはバイエルから!」と思っていますか?
今はさまざまなやり方があるので、「最初の教本にバイエルを選ばない!」という方も多くなってきています。
ですが、私も子どもの頃はバイエルで練習するのが主流だったので、やはり読者様もバイエルが気になりますよね!
そこで、今回ご紹介する内容はこちらです。
- ピアノの独学にバイエルを使って本当に良いの?
- 独学でバイエルを練習する時の教本選びのポイント
- バイエルで学ぶ時の4つの上達のコツ
バイエルで基礎を楽しく学び、素敵なピアノライフを始めましょう!
ピアノの独学にバイエルを取り入れるメリット
バイエルという言葉はよく聞くと思いますが、読者様はバイエルって何の名前かご存じですか?
実は、バイエルというのは人の名前なんです。
正式には、フェルディナント・バイエルと言い、19世紀にドイツで活躍した作曲家です。
ピアノ教則本であるバイエルは、主に初めてピアノを習う人のための練習曲として作られました。
表題などはなく、全106曲と予備曲によって構成されています。
しかし、現在ではバイエルからピアノを始めるというパターンは少なくなってきています。
主な理由としては、以下が挙げられます。
- 楽しいと思える工夫がない
- ハ長調が基準となり、後から他の調を学ぶのが大変
- 右手がメロディー、左手が伴奏のパターンが多い
他にもさまざまな理由があるようですが、教材として扱いにくいと感じるのが現状のようですね。
それでは、バイエルを使わない場合はどのような教本を使うのでしょうか?
バイエルの代わりに使われている教本については、【ピアノ初心者】バイエルに代わる教本!無理なくレベルアップ!の記事で、実例とともにご紹介しています。
とはいっても、バイエルはピアノを始める人のために作られたものであるため、子ども、または初心者に音楽の正しい知識が身につくように構成されています。
- 正しい指使いが身に付く
- 右手と左手に分けて、段階的に練習ができる
- 音楽用語がイメージできるよう解説がついている
- 主にハ長調の曲が多いため、ハ長調を定着させるのにちょうど良い
50番台ぐらいからは、左手の伴奏は即興演奏にも活かすことのできる、汎用性の高いものになっています。
ピアノの基礎を作るには必要な要素がたくさん凝縮されているので、ぜひ普段の練習に取り入れていくと良いでしょう。
当サイトでは、独学でピアノに取り組みたい方はこちらの教材をオススメしています。
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独学でバイエルを学ぶ時の教本の選び方
さて、独学でバイエルを学ぶには教本を選ぶ必要がありますね。
しかし、これからバイエルを始める人にはびっくりするような話なのですが、じつは「バイエル」の名がつく本はたくさんあるのです!
どれを選べばいいのかわからないという読者様のために、独学で選ぶためのポイントをご紹介していきます。
独学向け教本選びの2つのポイント
独学でバイエルを学んでいく場合、どのような教本を選べばよいのか。
ポイントを2つ紹介します。
- 解説の豊富さ
- 五線譜の印字の大きさ
独学では講師がいるわけではないので、解説の豊富さは必要でしょう。
どのように弾けばよいのか、楽譜に書かれた音楽用語の意味などが詳しく解説されているかというのは、基礎を学ぶためには不可欠です。
それらをより自分がイメージしやすい本を選ぶと良いでしょう!
また、初心者であると、楽譜を読むのも大変ですよね。
譜読みに慣れることが大切です。
なので、できるだけ五線譜の大きさが大きく印字されているものを選ぶことで、読みやすくなりますよ。
初心者が独学で進めるのにオススメバイエル2冊
独学向けの教本選びのポイントをおさえた上で、オススメのバイエル教本を2冊ご紹介します!
大人のための独習バイエル(上巻・下巻)
ヤマハの楽譜出版から、バイエルを独学で練習するために作られた本です。
実際に独学で挫折してしまった人の意見をもとに作成されており、段階に応じて必要な解説が載っています。
独学で進めながら、音楽の基本のポイントをおさえたい人にはこちらがおすすめです。
教本のみもありますが、DVDがついているものもありますよ!
すべての曲がDVDに収録されているわけではありませんが、お手本の動画を見ながら学べるのは独学には嬉しいですよね。
子供のバイエル(上巻・下巻)
こちらは全音楽譜出版社で「赤バイエル」と親しまれ、長年子ども向けに使われてきた定番の教本です。
子どもにわかりやすく作られているため、とにかく譜面が大きく読みやすいものになっています。
子どもの頃に使っていた懐かしさから、ピアノを再開する時にこの教本を選んだという方も。
譜読みに慣れたい方は、こちらがおすすめです。
よく見る標準バイエルと全訳バイエル
おそらく、楽器屋さんへ行くと、こちらのバイエルはよく見ると思います。
標準バイエルピアノ教則本
昔からよく使われているスタンダードな教本になります。
しかし、こちらは残念ながら独学には向いていません。
こちらの楽譜は先生とともに練習できるように作られているため、本来ある説明文も省略されていたり、文章が変更されていたりします。
そして、圧倒的に譜面の多い教本になっているため、独学でされる場合にはあまり向いていないでしょう。
スタンダードなものから教本を選びたい場合は、全訳バイエル教則本の方がいいですよ。
全訳バイエル教則本
こちらは原本を忠実に訳しているものなので、原本に基づいて学ぶことができます。
しかし、独学で学ぶには、少し難しく感じる方もいるかもしれません。
自分に合っているものを、楽器屋さんや書店などで実際に見てお探しくださいね!
独学でバイエルを練習する時の4つの上達のコツ
では、実際にバイエルを使って練習する時に意識したい、4つの上達のコツについてお話ししていきます。
指番号通り正しく弾く
指番号とは、ピアノを弾く時にそれぞれの指に設定されている番号のことを言います。(下図参照)
引用:pianomarvel
指番号は正しい指使いを身につけるためにも、とても大切なものなんです。
指番号の基礎をしっかりとおさえることで、この先のピアノの上達スピードが変わってきます。
バイエルでは譜面に指番号がしっかりと書かれているので、指番号通りに弾いていくようにしましょう。
まずは右手から、左手、両手と段階的に進めていく
バイエルの教本通りに進んでいくと、自然にそうなるようにできています。
右手の練習ができたら、次は左手の練習と、段階的に練習をしていくと良いでしょう。
右手も左手も弾けるようになってきたら、両手で合わせて弾いていきます。
最初はゆっくりで大丈夫です。
大事なのは正しく譜を読み、慣れるまで練習を重ねることです。
ここは根気強く、取り組んでいきましょう。
メトロノームに合わせて弾いてみる
少し慣れてきたら、最初はゆっくりで良いのでメトロノームを導入してみましょう。
メトロノームとは、音楽の速度をはかる小型の器械です。
上の画像を見るとどんなものかわかるのですが、学生時代に音楽の教室で見たことがある読者様も多いのではないでしょうか?
一定のテンポを保ちながら弾くことは、この先ピアノで曲を弾いていく上で大事なポイントになっていきます。
メトロノームに合わせて弾くことに、ゆっくりでいいので慣れていきましょう。
最後まで終わらせる必要はない
独学でバイエルを練習する時に、一番大事なのはこちらです。
バイエルは練習のために作られた教本なので、弾いていても面白味を感じない時が出てくると思います。
続けていて「しんどいな」と思ったときは、自分の好きな曲を弾くなど、別の楽曲に取り組んでみてください。
モチベーションを保つのが難しそうだと思った方は、ぜひこちらを読んでみてくださいね!
ピアノ練習でモチベーションが上がらない?気分が乗らないなら〇〇を♪
また、教本だからといって、最後まで終わらせる必要はありません。
実際に教室に通われている人も、バイエルを最後までやらずに、次のステップへ進むように指示されることはよくあることなんです。
もう十分だろうと思ったときには、次のステップへ進んでみましょう!
次の教本をどれにしようかお悩みの方は、こちらも読んでみてくださいね。
>>ピアノ教本の順番って!?難易度と豆知識・レッスンポイントを紹介
ピアノの独学にバイエルを取り入れよう!
やはり昔の偉人が作った教本だけあって、このバイエルというものは、本当によく考えられていますね。
それゆえに、バイエルをより詳しく解説した本がたくさん出ているのだと思います。
以下に、これまで解説してきたバイエルを独学で使う際のポイントをまとめます。
- 正しい指使いが身に付く
- 右手と左手に分けて、段階的に練習ができる
- 音楽用語がイメージできるよう解説がついている
- 主にハ長調の曲が多いため、ハ長調を定着させるのにちょうど良い
- 解説の豊富さ
- 五線譜の印字の大きさ
- 指番号通り正しく弾く
- まずは右手から、左手、両手と段階的に進めていく
- メトロノームに合わせて引いてみる
- 最後まで終わらせる必要はない
この記事を参考にして、ぜひピアノの独学にバイエルを取り入れてみてくださいね!
何よりも一番大事なことは、ピアノを楽しむということです。
バイエルに疲れたな、と思ったときは、一息休憩を入れることも大切ですよ!
楽しくピアノの基礎を学んでいってくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。