
ピアノを弾いていて、指が硬くて思うように動かない…指が動かなくてもどかしい…と感じたことはありませんか?
特に大人になってピアノを始めた方は、指の柔らかさや筋力に悩みやすい傾向があります。
さらに大切な指を痛めてしまうおそれがあるため、注意が必要です。
指の柔らかさは、ピアノの上達と、ケガ防止のために欠かせないポイントのひとつ。
毎日ケアすることで、指が柔らかくなり自由自在に動かせるようになりますよ!
この記事では、ピアノ演奏をもっと楽しむために、指を柔らかくする方法をご紹介します。
ぜひ、最後までお読みください。
この記事で分かること。
- ピアノの指を柔らかくするには?指が硬いと感じる3つの原因
- ピアノ演奏で指を柔らかくすることが大切な理由
- 指を柔らかくするために効果的なストレッチ3つ
- 指の筋力がつくとピアノの表現力がさらにアップする
- 簡単だけど効果絶大!おすすめ指の筋力トレーニング2つ
ピアノの指を柔らかくするには?指が硬いと感じる3つの原因
ピアノを弾いていて、指が硬いと感じる理由にはどんなものがあるでしょうか?
普段は意識せず弾いていても、指が硬いと感じるのには原因があります。
考えられる理由を3つご紹介します。
- 手首が硬い
- 正しい姿勢でピアノを演奏していないから
- 指の筋肉の柔軟性が低い
ひとつずつ見ていきましょう。
手首が硬い
手首が硬いと、肩や腕に余計な力が入ってしまいがちです。
結果として、指先だけで弾こうとするくせがつき、音の強弱がつけづらくいなったり、指が広がりにくくなる原因になります。
正しい姿勢でピアノを演奏していないから
ピアノを弾くときの姿勢は、見落としがちですがとても大切なポイントです。
椅子の腰かけ方や、体の安定がうまくできていないと、手や指先に余計な力が入ってしまいます。
間違った姿勢で弾くと体に負担がかかってしまい、リラックスできず自然な動きができなくなってしまうんですね。
そのため、指に力が入り過ぎてしまい、思うように動かず「指が硬い」動きが硬いと感じる原因になります。
姿勢を見直すだけで、指の動きがスムーズになったと感じる方も多いんですよ。
指の筋肉の柔軟性が低い
普段から手指の運動が少ないと、筋肉が硬くなって指の可動域が狭くなる傾向があります。
その結果、指が思うように動かないですから、スムーズな演奏ができないのは当然です。
柔軟性を保つためにも、日ごろから、指を動かして柔軟性を高めておくことが大切になってきます。
毎日のちょっとした動きの積み重ねで、あなたのピアノ演奏がきっと変わりますよ。
ピアノ演奏で指を柔らかくすることが大切な理由
ピアノの上達には指の筋力が欠かせません。
指の筋力をつけるためには、まず指の柔軟性を高めておくことです。
指が柔らかくなるだけで、驚くほど指の動きが変わります。
どのように変わってくるのかご紹介しますね。
スムーズなピアノ演奏ができるようになる
指が柔らかくなると、きっとあなたも「ピアノが弾きやすくなった」と感じるでしょう。
演奏中の動作がスムーズになり、ミスタッチも減っていきます。
無駄な力が抜けて、動きに余裕が出てくるので、今まで以上に演奏が楽に感じますよ。
ピアノを弾いていて、「今日は何だか指が動きやすいな」それは嬉しい変化のサインです。
ピアノ演奏の表現力が向上する
指が柔らかくなると、指先の動きを自由にコントロールできるようになり、演奏も思い通りに近づいてきます。
音の強弱を表現するなど、リズムに変化をつけられるので、深みある自分らしい音色を生み出すことができるんです。
表現力が広がると、演奏そのものがもっと楽しく感じられるようになりますね。
ピアノを弾く指の可動域が広がる
指が柔らかくなると、指と指の間を無理なく開けるようになって、動きにも余裕が生まれます。
手の大きさそのものは変わらなくても、届く範囲が広がっていくのを実感できるでしょう。
和音やオクターブにも余裕を持って対応できるようになるため、これまで苦戦していたフレーズもスムーズに弾けるようになります。
その結果として、演奏全体が安定し、ミスタッチも減ってきますよ。
ピアノを弾く指を柔らかくするために効果的なストレッチ3つ
指の柔軟性を高めるには、ストレッチや体操がとても効果的です。
次は、誰でもできる簡単なストレッチをご紹介します。
とても気持ちがいいので、無理のない範囲で取りくんでみてください。
指の伸筋・屈筋を伸ばすストレッチ
指を伸ばすときに使う筋肉を「伸筋」といい、指を曲げるときに使う筋肉を「屈筋」といいます。
「伸筋」と「屈筋」を伸ばして柔らかくするストレッチです。
それぞれ伸びる筋肉が違うので、どこの筋肉が伸びているか、意識をしながら行ってみましょう。
指の伸筋・屈筋を伸ばすストレッチ手順
- ピアノの前に座って、姿勢を正す。
- 腕を前に伸ばして、指が下を向くように鍵盤のフタに両手をつく。
- 息を吐きながら、手に負荷をかけ伸筋を伸ばす。
- 息を吸いながら、指が上を向くよう鍵盤のフタに両手をつく。
- 息を吐きながら、手に負荷をかけ屈筋を伸ばす。
こちらの動画は、伸筋・屈筋の伸ばし方を分かりやすく説明して下さっています。
ぜひ動画をみながら行ってみてください。
引用:YouTube
指と指の間を広げるストレッチ
次に、指と指の間を広げやすくするストレッチをご紹介します。
ピアノを弾くうえで、指と指の間が広がるかどうかは重要なので、柔らかくして広げやすくしていきましょう。
指と指の間が広がれば、可動域が広がるのでこれまで届かなかった音に届くようになって、弾きやすくなりますよ。
指と指の間を広げるストレッチ手順
- まず、片方の手の親指・人差し指・中指をつかって、指の付け根をほぐす。(両手とも行いましょう)
- 次に、片方の手を使って、親指と人差し指の間を広げる。
- 順番に、人差し指と中指の間…と移動しながら広げていく。
- 反対の手も同様に行う。
日常でできる手指のストレッチ
日常でできる、とても簡単なストレッチをご紹介します。
いつでもどこでも行えるのに、効果抜群なんですよ。
指や手のひらを柔らかくするのはもちろんですが、手の緊張もほぐれるので、ピアノの発表会などの直前に行うのもおすすめです。
やり方はとっても簡単ですので、ぜひ覚えて日常生活の合間に行ってみてくださいね。
- 手のひらや指を、それぞれ反対の手で揉む。
- 手全体が温かくなったら、ぎゅっと握りこぶしをつくる。
- 5秒間握ったら、パッと思いきり手を開いて5秒おく。
- 2番~3番を5回繰り返し行う。
指を柔らかくする方法はこちらの記事で詳しくご紹介していますので、参考になさってください。
手が固くてピアノが弾けない原因は、指ではなく手首にあった!この記事では指が固くなってしまう原因と、指を柔らかくするトレーニング方法をご紹介しています。すぐに始められるトレーニング方法なので、指を柔らかくしたい方は、ぜひ記事を読んで下さいね!
指の筋力がつくとピアノの表現力がさらにアップする
プロのピアニストの演奏は、優雅で軽やかですよね。
プロのピアニストのように、優雅に軽やかにピアノを弾きたい!とあなたも思っていませんか?
プロのピアニストは軽く演奏しているように見えますが、実はその演奏を支えているのは「指の筋力」です。
ピアノを弾く際は、指の柔軟性だけでなく「指の筋力」も重要になってきます。
指が柔らかくなって、以前より動きがスムーズになったら、指の筋力を意識してみましょう。
指の筋力がつくと、さらにピアノの表現力が広がりますよ。
どのように広がるのかご紹介していきます!
音の強弱が表現できるようになる
繊細な部分は優しく、重厚な部分は激しくなど、弾きわけることができるようになります。
強弱をつけて曲の世界観を表せるので、より豊かな音色を表現できるでしょう。
ピアノが速く演奏できるようになる
速いテンポの曲を弾くときは、指の筋力が必要になります。
指の筋力がなければ、指を速く動かすことができないからです。
指の筋力がついてテンポの速い曲を弾けるようになると、レパートリーが増えますね。
ケガが少なくなる
ピアノはその音色や表現から上品で優雅なイメージですが、実は、演奏に体力がいる楽器ですね。
指を酷使するので、指の筋力が少ないとケガが多くなります。
指がつる、疲労骨折、腱鞘炎などになり、ピアノを諦める方も多く残念です。
指の筋力がつくことで、ケガを未然に防ぐことができますよ。
簡単だけど効果絶大!おすすめ指の筋力トレーニング2つ
次は、指の筋力トレーニングについてご紹介しますね。
指の柔軟性がアップした読者様に、ぜひ取り組んでいただきたいトレーニングです。
簡単ですが、効果は絶大ですよ。
指を上げ下げするトレーニング
まず、水平な場所に手のひらをのせて、親指から順に1本ずつ上げ下げしてみましょう。
薬指は、ほかの指より思うように動かせないことに気がつきませんか?
ピアノ演奏では、「4番の指(薬指)が高く上がるほど、ピアニストに向いている」と言われるほど、薬指の存在が重要になります。
薬指を自由に動かせると、バランスのとれた音色を奏でることができるんですね。
薬指の筋力強化のためにも、指の上げ下げトレーニングを行ってみてください。
指を上げ下げするトレーニング手順
- 両手を、机の上など水平な場所にのせる。
- 親指から順に1本1本指を上げ下げしていく。
- 1セット(各指10回)を、1日3セット行う。
※ 左右同時でも、片方ずつでも構いません
※ 特に薬指を念入りに行うといいです
無理のない範囲で続けましょう。
指寄せトレーニング
指寄せトレーニングは、指先に脳からの命令をしっかり伝えられるようにするトレーニングになります。
最初は、ほかの指が動いてしまったり、思うように指が動かず難しく感じるかもしれません。
でも、慣れてくると早く行えるようになるので大丈夫ですよ。
脳から指への指令がはやいと、指をはやく動かせるので、次の動作への移行や弾くスピードも速くなります。
脳が指に信号を伝えていることを意識しながら、トレーニングしてみてくださいね。
- 指を伸ばして揃える。
- 中指と薬指を境目にして、左右に指を開く。
- 中指だけを、薬指側と人差し指側に交互に動かす。(ほかの指はそのままで中指だけを動かす)
- 次は薬指だけを、中指側と小指側に交互に動かす。
力を抜いて、ゆっくりから始めていきましょう。
ピアノの指を柔らかくすると演奏が軽やかになる まとめ
今回は、ピアノの指を柔らかくする方法をご紹介しました。
最後に、ご紹介した内容をもう一度振り返ってみましょう。
- 手首が硬い
- 正しい姿勢で演奏していないから
- 指の筋肉の柔軟性が低い
- スムーズなピアノ演奏ができるようになる
- ピアノ演奏の表現力が向上する
- ピアノを弾く指の可動域が広がる
- 指の伸筋・屈筋を伸ばすストレッチ
- 指と指の間を広げるストレッチ
- 日常でできる手指のストレッチ
- 音の強弱が表現できるようになる
- ピアノが速く演奏できるようになる
- ケガが少なくなる
簡単だけど効果絶大!おすすめ指の筋力トレーニング2つ
- 指を上げ下げするトレーニング
- 指寄せトレーニング
指が思うように動かないと、ピアノの練習も楽しくないですよね。
でも、指のストレッチやトレーニングを行うことで驚くほど指が動くようになります。
今回ご紹介した指を柔らかくするストレッチと、指の筋力トレーニングは、とても簡単で気持ちがいいので無理のない範囲で取り組んでみてください。
そして、自由自在に動くようになった指であこがれの曲を弾いて、自分らしい音色を表現してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。