結構大切なことなのに、技術的なことが先行して置いてけぼりになりがちな「表現力」。
ピアノを譜面どおりに弾くことに集中しすぎて、ヒョウゲンリョクッテナニ?っていう状態になっていませんか?
はたまた、初心者・初級者だから自分には関係ないと思っていませんか?
表現豊かに弾くのとそうでないのとでは、同じ曲でも全く違って聴こえるんですよね。
そこで今回は、以下について書きたいと思います。
- ピアノ演奏に必要な表現力
- 表現豊かに演奏するコツ
- おまけ:AIの演奏表現
表現力を高めることこそ、大人ピアノの真骨頂!
私と一緒に挑戦してみませんか?
ピアノ演奏に必要な表現力って?
私が思うピアノ演奏に必要な表現力というのは、「聴いている人の心に届くように、音に想いをのせること」です。
これはピアノに限らず、全ての演奏で大切にしたいことですよね。
音楽表現に関しては、歴史的な音楽家が残した珠玉の名言が心に刺さりますので、いくつかご紹介します。
音楽は世界語であり、翻訳の必要がない。そこにおいては、魂が魂に話し掛けている。
ーバッハー
彼は何千人もの人に聴かせるように弾くが、私はただ一人の人に聴かせるために弾く。
ーショパンー
音楽とは男の心から炎を打ち出すものでなければならない。そして女の目から涙を引き出すものでなければならない。
ーベートーヴェンー
はぁ~、素敵すぎてため息が出ます・・・。
ここまでストイックにとは言いませんが、趣味でピアノを楽しんでいる私たちにも参考になるものがあるはずです。
プロの演奏家じゃなくても、人に聴いてもらうことを意識して練習したいものですね。
そうすることで、「丁寧に弾きたい」という気持ちが生まれ、結果的に演奏の上達につながっていくんだと思います。
初級者でも実践できる「ピアノを表現豊かに演奏するコツ」
表現力が少し分かったところで、初級者でも実践できる「ピアノを表現豊かに演奏するコツ」を3つご紹介したいと思います!
- 難易度の低い曲から始める
- 曲のイメージを膨らませる
- メロディを口ずさみながら弾く
3つなら、なんだか実践できそうですね!
では、1つずつみていきましょう♪
難易度の低い曲から始める
まずは、難易度の低い曲から始めてください。
ほとんど何も見なくても演奏できる曲を選んでくださいね。
なぜなら、難易度の高い曲だと、弾くことそのものに気をとられすぎてしまうからです。
想いが込められる好きな曲であれば、なおよし!ですね。
私は子どもの頃からなじみのあるジブリやディズニーの曲がとっても好きなので、聴いている人にも楽しんでもらえるように弾ける自信があります!
以前には、ジブリやディズニーの楽譜(初心者OK)に関係した記事も書きましたので、是非ご覧くださいね!
ピアノ初心者でもジブリ作品の曲を弾くことができるのはご存知ですか?本記事では初心者向けにやさしくアレンジされたものを動画でご紹介しています。楽譜が読めなくても動画をみて練習することができます。あなたの好きなジブリ作品の曲を奏でてみませんか?
ピアノ初心者でも簡単に弾けるディズニーの楽譜をお探しですか?難しそうに聴こえるディズニーの名曲ですが、やさしくアレンジされた楽譜がたくさんあります。この記事ではオススメの楽譜・曲集をご紹介。ぜひお気に入りの楽譜を見つけて練習してみましょう。
曲のイメージをふくらませる
次は、その曲のイメージをふくらませましょう!
歌詞がある曲なら、朗読して想いを馳せてみてください。
ドラマや映画、アニメに使われている曲なら視覚的なイメージも簡単ですね。
感情、情景、エピソードなど、目をつぶってイメージするのです。
また、クラシックであれば作曲家の想いや時代背景をひも解くのもアリだと思います。
自分が主人公になったつもりでイメージの海にどっぷり浸かってみると、新しい発見ができたり自分なりの解釈ができたりと、それだけで有意義な時間を過ごせることでしょう。
メロディを口ずさみながら弾く
ここまでイメージできたら、もうすでにメロディを口ずさんでいるかもしれませんね。
「ふんふーん、ふんふん」みたいな感じで、全く問題ありません!笑
リズムやテンポ・強弱は楽譜を見返せば、楽譜への理解も深まりますね。
同じように、声量を調節したり、抑揚をつけたりしてみてくださいね。
同時にピアノを弾くと結構難しいのですが、演奏の雰囲気も大きく変わることは間違いありません!
- 機械的にならないように
- 丁寧に心を込めてね
おまけ:AIの演奏表現はここまでキテル!
前段ではレッスンポイントとして「機械的にならないように、丁寧に心を込めて」と書きましたが、実は現在、AIでの演奏表現がスゴイところまでキテル!!という動画をここで紹介したいと思います。
これはグレン・グールドというピアニストの演奏をAIが再現した動画です。
引用:YouTube「Dear Glenn-Documentary Film」2019
グレン・グールド(1932-1982)とは、没後40年近くが経とうとしている現在にあっても、多くのファンに愛され続けているピアニストです。
バッハの音楽に傾倒し、新しい解釈での斬新な演奏が一躍有名になったことで、伝説のピアニストとも言われています。
この動画では、そんな彼のタッチをAIで再現した「ゴルトベルク変奏曲」が少し披露されています。
AIシステムはYAMAHAが開発し、前澤陽(あきら)さんというエンジニアがプログラミングして息を吹き込んでいます。
同じ日本人として、なんだか感激してしまいますね。
グールドのかつての友人たちがこの演奏を聴いて感動するあたりにAIのスゴさを感じますが、ということは、やっぱり人が心を込めた演奏をすれば、間違いなく相手の心に届くハズということを私は実感したのでありました。
想いよ届け!私の演奏!
最後にまとめます!
- 難易度の低い曲から始める
- 曲のイメージを膨らませる
- メロディを口ずさみながら弾く
表現力は、聴いている人の心に届くように、音に想いをのせること。
演奏技術と演奏表現は両輪の関係で、ピアノ演奏のステップアップには重要なことなんですよね。
人に聴いてもらうことを目標に、心を込めて練習したいものですね。
私も表現力を磨いていきますので、一緒に頑張りましょうね♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。