これからピアノをはじめよう!と思った読者様が、まず最初に悩むのが「ピアノの購入について」ですよね。
初めてのピアノ選びは選択肢が多くて困る方も多いでしょう。
この記事では、そんなピアノ初心者の方でも失敗しにくいピアノの選び方をご紹介します。
・どのピアノも同じに見えるけど、違いはなに?
・人気のメーカーはどこ?
・どんなピアノを買えばいいの?
こう思っている読者様も多いですよね。
そこで比較的値段が安く、取り扱っているお店が多い電子ピアノを中心に、ピアノを購入するときに役に立つさまざまな情報をお伝えします!
ぜひ最後までご覧ください♪
ピアノにはどんな種類があるの?
ピアノを大きな種類に分けると、アコースティックピアノと電子ピアノの2種類があります。
まずはそれぞれのピアノのメリット・デメリットについてお伝えしますね!
アコースティックピアノ
アコースティックピアノとは昔からある本来のピアノで、ハンマーで弦をたたいて音を鳴らすものです。
その中でも、音楽室やコンサート会場で見るような大きなピアノがグランドピアノ。
家のリビングに置けるようなコンパクトなサイズのピアノがアップライトピアノです。
アコースティックピアノを購入する場合の、メリット・デメリットがこちらです。
・楽器全体が共鳴するので、豊かな響きが生まれる。
・弾き方によって、さまざまな表現ができる。
・きちんとメンテナンスをすれば、数十年使える。
・新品の場合は価格が数十万円~となり、その後の維持費も必要となる。
・音が大きいので、環境によっては弾く時間が限られる。
・小さいものでも200kgに近い重さがあり、一度置いたら簡単には動かせない。
本来のピアノであるアコースティックピアノで練習するのが理想の形ですが、予算や家の環境によっては難しい場合もありそうですね。
ちなみに、アコースティックピアノはこのようなメーカーが作っていますので、一部ご紹介します。
・STEINWAY & SONS(スタインウェイ&サンズ)
・Bösendorfer(ベーゼンドルファー)
・C.BECHSTEIN(ベヒシュタイン)
・YAMAHA(ヤマハ)
・KAWAI(カワイ)
詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
>>【大人のピアノ知識を深掘り】実はこんなにあった!!ピアノブランド
電子ピアノ
一方、電子ピアノはキーボードなどと同じ電子鍵盤楽器です。
電子ピアノを購入する場合の、メリット・デメリットがこちらです。
・音を小さくしたり、ヘッドフォンを使って練習したりできる。
・安いものなら10万円以下の価格で買える。
・電子楽器なので、調律などのメンテナンスをする必要がない。
・アコースティックピアノに比べて、幅の広い音楽表現が難しい。
・電子ピアノに慣れてしまうと、アコースティックピアノで弾くときにうまく弾けない場合がある。
アコースティックピアノに比べると、電子ピアノは買いやすく扱いやすいので、初心者に向いていると言えるでしょう。
コロナの影響で、おうち時間を楽しむために電子ピアノを買う方も増えたそうです。
値段的にも、比較的アコースティックピアノより手が届きやすそうですね。
電子ピアノの代表的なメーカーとは?
では、電子ピアノを取り扱っているメーカーはどんなところがあるのでしょうか。
アコースティックピアノと電子ピアノでは、メーカーが少し異なります。
それではその中から、代表的なメーカーについてご紹介しますね。
・YAMAHA(ヤマハ)
・KAWAI(カワイ)
・Roland(ローランド)
・CASIO(カシオ)
・KORG(コルグ)
良く知っている名前もあれば、初めて聞いた名前もあるかもしれませんね。
簡単に順位をつけられると良いのですが、それぞれの良さがあるので難しいです。
人それぞれ音色や鍵盤のタッチ感などの好みは違うので、長年ピアノを弾いてきた方に尋ねても人によってオススメは違うでしょう。
自分の好みにあったメーカーを選んで、楽しく練習したいですよね♪
それでは各メーカーの特徴をご紹介します。
YAMAHA(ヤマハ)
引用:ヤマハ公式サイト
日本人なら誰でも知っているであろう、大手の総合楽器メーカーです。
静岡県浜松市で1887年(明治20年)に山葉寅楠によって創業されました。
アコースティックピアノを昔から作り続けてきたメーカーなので、安心感がありますね。
日本だけではなく世界でのピアノ販売数もNo.1という、圧倒的な存在感があります。
そんなヤマハの電子ピアノが目指している音色は、自社のアコースティックピアノです。
他社と比べるとわかりますが、抜けが良くキラキラとした華やかな音色なんですよ。
KAWAI(カワイ)
引用:カワイ公式サイト
楽器を演奏する人にとって、ヤマハの次に思い浮かぶのがカワイですね。
1927年(昭和2年)河合小市が仲間とともに創設した「河合楽器研究所」が原点の、総合楽器メーカーです。
YAMAHAに続いて世界No.2のシェアを誇っています。
No.1とNo.2がどちらも日本のメーカーだなんてすごいですよね!
カワイが目指す音色も、自社のアコースティックピアノです。
ヤマハと比べると落ち着いていて、柔らかく懐かしい音色がします。
Roland(ローランド)
引用:ローランド公式サイト
ローランドは電子楽器のメーカーです。
名前を聞くと海外のメーカーにも思えますが、日本のメーカーなんですよ。
アコースティックピアノは扱っていませんが、初めて日本で電子ピアノを作ったメーカーです。
そんなローランドの電子ピアノは、伸びやかで広がりのある音色です。
一般的に、電子ピアノの音はアコースティックピアノの音を録音して加工したものを音源としますが、ローランドの高価格の機種ではモデリング音源が使われています。
アコースティックピアノの音の出る過程をデジタルで合成し、ピアノ音として生み出すという革新的な技術なんですよ。
さすが、電子楽器のメーカーですね♪
CASIO(カシオ)
引用:カシオ公式サイト
電卓や時計でおなじみのカシオも、電子ピアノを作っています。
アコースティックピアノは作っていませんが、電子メーカーならではの技術が詰まっており、愛用する方は多いのですよ。
そんなカシオの電子ピアノは、シャープでクリアな音色がします。
同じ価格帯の機種で比べると他のメーカーより高スペックなので、コストパフォーマンスを重視する方にはオススメです!
KORG(コルグ)
引用:KORG公式サイト
コルグは1963年に創業した、東京の電子楽器メーカーです。
シンセサイザーなどのヒット商品を数多く生み出し、世界のアーティストに愛用されてきました。
吹奏楽などで、コルグのチューナーを使った経験がある方もいるのではないでしょうか?
そんなコルグの電子ピアノは、明るくクリアな音色です。
スタイリッシュなデザインなので、インテリアに溶け込むようなピアノを求める方にはオススメです!
低価格帯の機種を買う場合は、候補に入れると良いでしょう。
電子ピアノ選びで注目するべきポイントは?
ここまで、5つのメーカーをご紹介しました。
それぞれの特徴を踏まえたうえで、電子ピアノ選びで注目するべきポイントについてもご紹介します。
ポイント①|価格
まずは価格です。
価格によって音色や弾き心地は違い、10万円と20万円のものを弾き比べると初心者でもわかるほど違いが出るんですよ。
高価格の機種になるほど、アコースティックピアノに近い音色・弾き心地を味わえます。
逆に10万円以下の機種だと、キーボードに近い音色・弾き心地になるため、うまくなると物足りなくなる可能性があります。
ただし「長く続けるかわからない」「とりあえず始めてみたい」という場合は、まず10万円以下のものを買ってみるのも良いでしょう。
のちのち、誰かに譲ったり売ったりするという選択肢もありますね。
10万円以下のピアノについては、こちらの記事でオススメの機種をご紹介しています。
>>ピアノ初心者向けスタートガイド2020【鉄は熱いうちに打て!!】
価格帯による音の違いは、こちらの動画を参考にしてください。(4台続けて演奏比較 24:46)
引用:YouTube
ポイント②|音色
次は音色です。
電子ピアノの音は、アコースティックピアノの音を録音したものが使われるのが主流です。
メーカーごとに元となるアコースティックピアノの音が違うので、音色に違いが出るのですね。
聞き比べて、好みの音色を探してみてください。
また、電子ピアノの音の良し悪しはスピーカーによっても変わります。
高価格の機種になると、スピーカーが4つ以上に増えるので音が立体的に聞こえますね。
こちらの動画を見ると、ヤマハ・カワイ・ローランドの音色に違いがあることがよくわかりますよ。(28:45 3台連続して弾き比べ)
引用:YouTube
ポイント③|鍵盤
弾いたときのタッチ感も意識して、選びましょう。
アコースティックピアノの鍵盤は木製ですが、電子ピアノの鍵盤には樹脂製(プラスチック製)と木製の2種類があります。
鍵盤を押したとき、樹脂製の場合は表面も側面も白色ですが、木製の場合は木の部分が見えますよ。
よりアコースティックピアノに近い弾き心地を味わいたいなら木製の鍵盤を選ぶのが良いですが、価格は高くなります。
樹脂製が悪いわけではありませんが、軽すぎると指の力がつかなかったり、爪が当たる音が気になったりするのですよ。
鍵盤を押したときに感じるクリック感を再現した「エスケープメント」という機能があるかどうか、という視点で選ぶのも良いでしょう。
よりアコースティックピアノに近い弾き心地が味わえますよ。
好みの1台に出会うには?実際に弾いてみよう!
実際にさまざまなメーカーのピアノを弾き比べる場合は、メーカーの直営ではない総合楽器店に行くと良いでしょう。
イオンなどのショッピングモールで積極的に出店している島村楽器。
楽器店になじみのない方でも、気軽に入りやすいですね。
ちなみに記事内でご紹介したYouTube動画は、みなとみらい店のチャンネルです。
ピアノのことを熟知した店員さんに直接聞けるのは、心強いですよね♪
引用:島村楽器公式サイト
ヤマハやカワイなどの直営店舗の場合は、自社の商品しか置いていないので注意してくださいね。
もし高価格帯の機種を買う予定がなければ、家電量販店の楽器コーナーに行くのも良いでしょう。
メーカーそれぞれの特徴を踏まえたうえで、店員さんのアドバイスを聞くと良いですね。
試し弾きをするときは、実際に練習するときと同じように椅子に座って弾くと正しい音が聞けます。
ヘッドフォンを付けたときの音も忘れずにチェックしてくださいね♪
今回の記事では、ピアノの種類や電子ピアノメーカーの特徴についてお伝えしました。
・アップライトピアノ
・電子ピアノ
・YAMAHA(ヤマハ)
・KAWAI(カワイ)
・Roland(ローランド)
・CASIO(カシオ)
・KORG(コルグ)
また、実際に電子ピアノを選ぶときに注目するべきポイントについてもお伝えしました。
・価格
・音色
・鍵盤
ピアノ選びは難しいですが、読者様にとって最適な1台が見つかることを祈っています!
最後までお読みいただきありがとうございました。