朝活

 

読者様は一日のうち、いつ頃ピアノの練習をしていますか?

 

朝出かける前にする方、夕方や帰宅後、いつと決めずに空き時間を使って練習している方もおられることでしょう。

 

仕事や家庭をもつ大人が練習時間を確保しながらピアノを続けていくことは容易ではありませんよね。

 

継続して練習をしている方は本当に凄いです。

 

もし短い時間で効率よく練習することができれば理想的だと思いませんか?

 

練習時間のちょっとした工夫でピアノを続けやすくなるかもしれません。

 

人は夜寝ている間に日中のことを頭の中で整理する仕組みになっています。

 

朝は情報が脳に入って来やすく、夜は整理する前の段階なので情報がかさ高く溜まっている状態です。

 

朝と夜どちらのほうが効率よく練習できるのか、もうお分かりですね。

 

今回は朝に練習することのメリットやその注意点、自宅での朝練習が難しい場合のご提案についてまとめました。

 

この記事を読んでもらえれば、以下のことを知ることができます。

 

  • 朝活のメリットとデメリットについて
  • 音の規制と近所迷惑にならないための練習時間について
  • 本格的な朝活ピアノをする方法について

 

ピアノを効率よく練習したいという方はぜひご覧ください!

 

ピアノ練習と朝活

 

読者様は、「朝活」という言葉をご存じですか?

 

2008年頃から使われ始めた言葉で、翌年には朝活を推奨する本がベストセラーになったりと「朝活」が注目を浴びるようになりました。

 

朝の1時間は夜の3時間に匹敵するほど朝の生産性が高いと言われています。

 

集中力の源となる心のエネルギーは朝が最も高く、活動することで時間とともに消費されていくんです。

 

 

朝、起きたばかりの脳が素晴らしいのは、前日までの記憶が整理され、フレッシュな状態にあるという点です。同じ作業をするにしても、昼や夜の疲れた脳と比べれば、はるかに高いパフォーマンスを発揮します。

引用:「脳を最高に活かせる人の朝時間」茂木健一郎 著

 

朝活はメリットばかり!?

脳科学者である茂木健一郎氏が言っているように、朝活はハイパフォーマンスが期待できます!!

 

これは朝活における最大のメリットだと思います。

 

では朝活は他にもメリット・デメリットがあるのでしょうか?

 

朝活のメリットとデメリットの両面を見てみて、本当に朝に活動することが良いことなのか考えてみましょう。

 

朝活ピアノのメリットあと4つ

  1. 朝から動くことで一日を長く使える!

 

「あれ?まだ10時半だ」

 

朝活後も時間がたっぷりあるので、やりたいことをたくさん済ませることができます。

 

2. 心に余裕が生まれる

 

たっぷり時間が確保できることから気持ちに余裕ができます。

 

いつもなら避けていた、ちょっと苦手なことも「やってみようか」と思えることが出てきます。

 

3. チャンスが多い

 

朝にやろうと思っていたのに急用で出来なかった場合も、一日の中でやるチャンスがまだまだあります。

 

夜寝るまでにたくさん時間があるわけなので、空き時間をつくって練習できます。

 

4. リラックス効果がある

 

朝から音楽を耳にすることが出来るので一日の始まりからリラックスした状態をつくることができます。

 

仕事前の憂鬱な気分も吹き飛ばしてくれます(笑)

 

朝活にデメリットはある?

一つ考えられるのは、お仕事などの理由で夜型生活を送らざるを得ない方には朝活はキツイということでしょうか。

 

早起きによって睡眠時間が減ってしまうと疲れが取れませんね。

 

そうなると日中の仕事効率が低下してしまいます。

 

これだと朝活本来のハイパフォーマンスを生かすことができません。

 

また読者様のご家族が夜型という場合もデメリットとなることがあります。

 

それは生活ですれ違いが生じてしまうことです。

 

朝型生活の人と夜型生活の人が一緒に暮らすと顔を合わせる時間、話をする機会が減ってしまうかもしれません。

 

気を付けないとお互いに睡眠の妨害をしてしまう恐れもあります。

 

でもコミュニーケーションで重要なのは時間ではなく、密度ですよね!

 

一緒に過ごす時間が長いことより、「どう一緒に過ごすか」というほうが大切だったりします。

 

睡眠の邪魔にならないように互いを思いやることを忘れなければ関係性が崩れることはないのかなと思います。

 

もしくは、可能であれば朝活に家族を巻き込むのも手ですね!

 

読者様はピアノを弾き、パートナーは軽い運動や読書をするなど家族で朝活すれば早起きも辛くなくなるかもしれません。

 

以上のことから、睡眠時間がキープされること前提での朝活をおすすめします

 

寝る時間を削った「形だけの朝活」では得られるはずのメリットも得ることができません。

 

「早起き」が重要なのではなく、起床後いかに効率よく一日を過ごせるかが重要です。

 

ライフスタイルにあった練習時間の確保を目指しましょう。

こんな方もいます

  • 休日だけ朝活している
  • お風呂を沸かしている時間だけ練習する(お風呂は毎日のことですよね♪)

お仕事の都合でどうしても朝活はできない方、隙間時間と言っても練習時間がなかなか取れない方もよかったら参考にしてみてください。

 

朝のピアノ練習と音問題

 

では、朝のピアノ練習は何時からしましょうか。

 

よし!6時に早起きして早速練習だ!!

 

ちょっと待ってください。

 

ご近所迷惑になりませんか?

 

ピアノの音によってご近所とトラブルに発展することにもなりかねません。

 

ピアノの音は思っている以上に大きいんです。

 

音の大きさはデシベル(dB)という単位で表わすことができますが、ピアノの音の大きさは80~100dBと言われています。

 

プロのピアニスト、たとえアマチュアであっても大人が弾いた場合は100dBを超えることもあるそうです。

 

他の楽器と比べてみると、サックスやトランペット、ドラム等(110dB以上)よりかはピアノの音のほうが小さいのですが、身の回りの生活音と比べてみると、ドアや窓の開閉音(70~80dB)よりも大きく、犬の鳴き声と同じくらいかそれ以上なんです。

 

犬がワンワン吠えていると室内犬であっても外に聞こえてきますよね。

 

ということはピアノも音漏れしているということになります。

 

朝早すぎるピアノは騒音トラブルになることも考えられるので注意が必要です。

 

朝ピアノの練習音に対する色んな声

近隣から聞こえてくるピアノの音に対しては、さまざまな声があります。(以下、ツイッターより引用)

 

 

 

問題となる朝ピアノの音 SNSまとめ

ほんの一例ではありますが、うるさいと思われるピアノの音がわかりました。

 

  • 朝7時からのピアノ練習
  • 朝7時前からずっと鳴りやまないピアノ、窓を開けての練習音
  • 朝6時から上手じゃないピアノの音

     

    まず、朝7時以前からのピアノは迷惑になることがわかります。

     

    そしてできる限りの防音対策は欠かせないので、窓を開けての練習はもちろんNGですね。

     

    費用の面などで防音設備を整えるのは難しいかと思いますが、音量を下げたり、ヘッドホンを使うなどの配慮は必要です。

     

    そして連続練習時間やピアノの上手い下手で聞く側の感じ方によっても声はさまざまです。

     

    ピアノを弾いても迷惑になりにくい時間帯

    起床時間、活動の開始時間、ピアノの音に対する受け取り方は人それぞれ違います。

     

    ライフスタイルによってこの時間はやめてほしい、この時間だとうるさいと感じるのはかなり個人差があるかと思います。

     

    弾く側のマナーやモラルの問題でもあり、ピアノを練習してもよいのは朝何時から夜何時までとはっきりさせることは難しいですが、今回はできるだけご近所に配慮した、ピアノを弾いても迷惑になりにくそうな時間について考えてみました。

     

    音の規制

    工事や工場の騒音を規制するために、騒音規制法という法律があります。

     

    国が定めているのですが、騒音禁止法では朝6時から8時と夜6時からは静かに、夜9時から翌日朝6時まではもっと静かにしなければならないとなっています。(特定工場等において発生する騒音の規制に関する基準より引用)

     

    規制対象にピアノは含まれていませんが、音への配慮の目安にはしていただけるかと思います。

     

    ではピアノの規制は?

     

    楽器などの騒音規制法の規制対象でないものについては、都道府県や市町村による条例等で規制や指導が行われています。

     

    条例内容は地域ごとに異なる場合もあるので、市町村の窓口に問い合わせをするのがよいでしょう。(規制内容がホームページに載っている場合もありますよ♪)

     

    たとえば、東京都環境局は飲食店・喫茶店を対象に楽器の使用を制限する時間帯を夜11時~朝6時としています。(条例131条より引用)

     

    (特例として、外部に音が漏れないように防音対策が施されている場合はこの限りではないとのことです。)

     

    でもちょっと考えてみてください。

     

    小さいお子さんだったら夜8時や9時までに寝ますよね。

     

    夜11時までピアノの音が漏れるのはかなり問題があるように思います。

     

    また、ピアノとは関係ありませんが音という観点から、選挙カーで拡声器を使っての活動は朝8時~夜8時までとされています。

     

    これまで挙げた騒音規制法、自治体による条例、選挙運動から、朝8時頃から夕飯どき(夜6~8時頃)頃までが迷惑になりにくい時間帯と思われます。

     

    しかし、ご近所さんが夜型のライフスタイルの場合もあります。

     

    朝ゆっくりされている場合もあると思うので、ご近所さんへのご相談を事前にしっかりしておくことをおすすめします。

     

    周りに配慮したピアノ練習を続けることによって、ピアノの上達と楽しいピアノライフを手に入れたいですね。

     

    ピアノの練習音を気にせず朝活を本格的に

     

    ピアノ練習において以下の2つのことが分かりましたね。

     

    • 朝活によって効率よくピアノの練習ができること
    • 騒音の問題はピアノ練習をする上で最も気に掛けるべきこと

       

      ここで私がご提案するのは、早朝ピアノレッスンや早朝スタジオレンタルです。

       

      防音施設が完備されている場所での本格的な朝活をするということです。

       

      ピアノ教室の中には朝7時台からピアノレッスンを受けられるようになっていたり、レッスン室を練習室として時間制でレンタルできる工夫がなされているところがあります。

       

      ピアノ教室や音楽スタジオは設備が整っているので、防音は完璧です。

       

      音で迷惑をかけてしまうことを全く気にせずに、読者様の好きなようにピアノを弾くことができます。

       

      練習室で本格的な朝活しませんか?

       

      お仕事前やお出かけ前の早朝時間を有効活用し、有意義な1日にできますよ♪

       

      ここまでいかがでしたか?

       

      実は私も、何気に朝活を取り入れてるんです。(帰宅時間が遅くなることもあるので毎日ではありません(笑))

       

      音楽活動を再開したころ、ちょうど朝活という言葉が使われるようになっていたんです。

       

      出勤前のピアノ練習は時計をちゃんと見ていないと少しバタバタすることもありますが、純粋に朝にピアノが弾けるととても楽しいです♪

       

      ピアノをうるさいと感じる人は多い!?騒音トラブル対策をご紹介で触れたように、過去に一度ご近所に迷惑をかけてしまったことがありますが、幸い今はご近所さんとの関係も良好でこれまで騒音トラブルにまで発展したことはありません。

       

      お見かけしたときは「ピアノの音大丈夫ですか?」と尋ね、ご近所の迷惑にならないよう気を付けています。

       

      バンド仲間とレンタルスタジオで早朝練習をすることもありますよ。

       

      読者様も無理のない範囲で朝活ピアノしてみませんか?

       

       

       

      最後までお読みいただきありがとうございました。