子どもの頃からピアノを習っている方なら、一度は憧れる職業「ピアノ講師」。
ピアノの先生になるためには、どんな資格が必要かご存じでしょうか?
この記事では、ピアノの先生になる3つの方法について、資格の必要性とメリット・デメリットを詳しくお伝えしていきます。
- 楽器店の先生
- 自宅でピアノ教室を開業する
- オンライン教室の先生
資格だけでなく、先生になってからの仕事の違いや経費についても知っておきましょう!
きっと読者様に合った方法が見つかるはずです♪
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ピアノの先生になるための資格って? ~楽器店の先生の場合~
ピアノの先生になる方法の1つとして、「楽器店の先生」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
有名どころで言うと、ヤマハ音楽教室やカワイ音楽教室に所属するピアノ講師のことですね。
大手楽器店の先生になるには、その楽器店の採用試験に合格できれば先生になれます。
- 講師基準を満たす指導グレード資格を取得していること
採用試験は、書類審査と実技審査の順で行われるのが一般的。
以前の実技審査は、面接官の前で演奏するというスタイルでした。
ですが、最近の審査は演奏を録音して提出するというスタイルも出てきています。
「えっ?それだけでいいの?」と思った方もいらっしゃると思いますが・・・。
その楽器店の看板を背負うわけですから、それなりの技術は必要になりますね。
学歴については、指導グレードを取得していればさほど重要視はされていないようです。
例えばヤマハ音楽教室の講師募集の場合は、「高校卒業以上で、ピアノまたはエレクトーン演奏グレード5級および指導グレード5級以上の音楽力を有する方」と明記されています。
新卒・既卒は問われませんが、既卒者は「音楽力に関する自己研鑽」「卒業後のキャリア」として、以下の項目などが書類審査として付け加えられます。
- ピアノまたはエレクトーン演奏および指導グレード4級以上を取得していること
- 4級より上位のグレードを取得している場合や、海外留学、コンクール受賞歴等に実績があり高い音楽力が認められる場合はさらにプラス評価
- 合唱・合奏等の音楽団体、学校、個人レッスンを含む音楽教室等において指導経験があること
学歴としては応募しやすいようですが、技術面ではなかなかハードルが高そうですね。
カワイ音楽教室(http://lecturer.kawai.jp/music/)の場合は、「18歳以上の音楽経験がある方」を対象とした「講師養成コース」があり、その後ピアノ講師として必要な演奏力や指導力を身につけていくカリキュラムになっています。
こちらのほうが比較的ハードルは低そうに見えますね。
なお、他の楽器店でももちろん「ピアノの先生」の募集を行っていますが、それぞれ条件が異なります。
興味のある方は、お近くの楽器店なども調べてみてくださいね。
それではさっそく、メリットから見ていきましょう♪
「楽器店の先生」になるメリット
- 楽器店の「専属講師」となるので、楽器店のスタッフや教室募集担当者が生徒を集めてくれる
- 発表会などを開催するのも楽器店主催なので、経費をかけずに済む
- 楽器や楽譜などを購入するときに割引がきく
- 月謝の徴収なども楽器店がやってくれるので、レッスンに集中できる
- 研修などのサポートシステムがある
- レッスン会場の心配をする必要がない
メリット、結構たくさんありますね!
せっかく大好きなことを仕事に出来るんですから、ピアノに集中したいですよね。
これなら、頑張って楽器店の先生になろう!と思うかも♪
でも、当然デメリットもあるのです。
「楽器店の先生」になるデメリット
- 先生のお給料は、基本的に「時給制」か「歩合制」
もう、この1点に尽きます。
楽器店専属とはいえ、先生との契約は「正社員」ではなく「直接契約」になります。
そして、生徒が増えれば増えるほどお給料は上がります。それだけ働いていますものね。
ですが、契約は「時給制」もしくは「歩合制」。
そして、月謝の何割かは楽器店に入ってしまうため、計算によってはあまりお給料がよくないこともあります。
楽器店の先生になってみたい!という方は、このデメリットも理解しておきましょう。
なお、楽器店によっては契約社員などの待遇の場合もありますが、その場合は店頭で販売や生徒募集などの業務を並行して行うことが多いようです。
大手に関わらず、色々な楽器店を探してみてくださいね。
ピアノの先生になるための資格って? ~自宅でピアノ教室を開業する場合~
次は、自宅でピアノ教室の先生になる場合について説明していきますね。
実は、自宅でピアノ教室を開業するのに資格は必要ないんです!
楽器店の先生になるよりも、ハードルがぐんと低くなりますね♪
それでは、自宅でピアノの先生になるメリットから見ていきましょう。
「自宅でピアノ教室の先生」になるメリット
- 生徒からの月謝が、100%自分の収入になる
- レッスン代やカリキュラムを自由に設定できる
- 資格は必要ない
資格は必要ないといっても、やはり何か資格や学歴などがあったほうが生徒募集はしやすいかもしれませんよ♪
習う生徒さんの立場になると、技術がある先生に教えてもらったほうが上達できますからね。
そして、楽器店の先生に比べてとても魅力的なのが「生徒からの月謝が100%自分の収入になる」こと。
ここに魅力を感じて、自宅でピアノの先生になる道を選ぶ方も意外に多いんですよ♪
一方、デメリットにはどんなものがあるのでしょうか?
「自宅でピアノ教室の先生」になるデメリット
- 自分でチラシやホームページなどを作って、生徒募集をする必要がある
- 発表会などを開催する場合には、会場費などの経費が必要になる
- 月謝の徴収なども自分でやる必要があり、未納などの対応が必要な場合も
- 研修はないので、自分で先生などに習いに行ったりして技術向上をする必要がある
- レッスン会場を確保する必要がある(自宅の場合は防音設備も必要)
- ピアノや楽譜から筆記用具まで、全て自分で揃える必要がある
- クレーム等の対応も自分でしなければならない
よく見ると、楽器店の先生になるメリットと真逆なのがおわかりいただけますか?
楽器店の先生は、生徒募集・教室運営・月謝の徴収といったほぼ全てのことを、楽器店側が自分の代わりにやってくれるのです。
ですが、自宅でのピアノ教室の先生は、それらを全て自分でやらなければならない。
生徒の指導をしつつ、色々なことをこなすのは慣れるまではなかなか大変なのではないかと思います・・・。
また、自宅でピアノ教室を開くにあたって、必要な経費は気になりますよね。
こちらの記事で詳しく説明していますので、よかったらぜひ読んでみてくださいね!
今までピアノを習ってきて、だんだん色々な曲が弾けるようになると「せっかくだから誰かに教えることを仕事にしたい!」と思われる読者様もいらっしゃると思います。この記事では、そんな方に自宅でピアノ教室を開く際の経費について詳しくお伝えしていきます。
楽器店と契約をする方法もある
ここまで読むと、自宅でピアノ教室を開業するのも色々大変だなと思われるかもしれません。
そう思った読者様におすすめの方法をご紹介します。
楽器店と契約をして、自宅で開業することもできるんですよ。
楽器店と契約をする際には、「楽器店の先生」と同様「指導グレード」を取得している必要があります。
この契約をしておくと、大手楽器店の知名度を使って集客することが出来ます。
「ピアノを習いたいな」と思った人が、読者様のホームページを見つけやすくなりますね。
この場合、上のデメリットの生徒募集に関しては、いくらか改善できますよね♪
楽器店側が生徒募集に協力してくれるのは、大きなメリットだと思いませんか?
ピアノの先生になるための資格って? ~オンライン教室の先生の場合~
このご時世、人と人との接触をできるだけ避けなければいけなくなっていますね。
コンサートなどのイベントだけでなく、音楽のレッスン現場にも大きな影響が出ています。
今までのピアノレッスンでは、先生と生徒が向かい合って、音を出してアドバイスを受ける・・・
このずっと当たり前だったレッスンが出来ない状況を乗り切るためにどんどん増えているのが、「オンラインレッスン」です。
レッスンは、ほとんどが先生も生徒もお互いの自宅で行います。
なので、先生は自宅でピアノ教室を開業するのと同様、特に資格は必要ありません。
オンラインレッスンって、どういうレッスンをしているのか気になりますよね。
そこで、実際にオンラインレッスンをしている教室の内容を調べてみました!
- iPadProのインカメラを手元と鍵盤が映るように設置して、スピーカーやイヤフォンを接続。
Skypeを使って画面を共有し、その場で生徒に楽譜の書き込みをさせたり採点などもしている。 - LINE、Zoom、FaceTimeなどのアプリを使って手元などを映し出せるようにしている。
- Webカメラとタブレットを使って、お互いの顔も映し出せるようにしている。
引用:ONTOMO
生徒さん側のネット環境によっては、音が途切れたり、音質の問題などもあるようです。
その場合は、動画を別撮りしてもらい、それを送ってもらって指導することもあるとか。
まだまだ先生のほうも試行錯誤しながらレッスンを行っているのがよくわかりますね。
ですがオンラインレッスンにしたことで、今までのレッスン形式ではなかったようなコミュニケーションもできているという話もありました♪
- 生徒が家のペットを抱いて笑顔を見せてくれたり、今までと違う雰囲気でレッスンができるようになった
- 海外からの生徒にも対応できるようになった
そんなオンラインレッスン、メリットとデメリットはどんなものがあるでしょうか?
「オンライン教室の先生」になるメリットとデメリット
オンライン教室は、自宅でピアノ教室の先生と同じスタイルです。
そのためメリットとデメリットに関して自宅でピアノ教室の先生の場合と同じですよ♪
>> 自宅でピアノ教室の先生になる場合のメリット・デメリットをもう一度見たい方はこちら
むしろオンラインレッスンを行う場合のほうが、通信環境や機材などを用意するのに経費がかかります。
ピアノレッスンでは、生徒の演奏している手元や顔の表情を見ることも大切なことです。
いいレッスンを提供するために、いい設備を整えていくことも考えなくてはいけません。
こちらの記事では、オンラインレッスンで準備するものや利用されているアプリ、そして利用者のレビューについて詳しくご紹介しています。
ぜひ参考になさってください♪
今、にわかに注目を集めているオンラインピアノ教室。よくわからないという読者様も多いのでは?この記事では、「オンラインピアノ教室とは」「実際の口コミ」「おすすめサイト3選」を解説しています。良い点と悪い点を理解して、うまく使いこなしましょう!
ピアノの先生になりたい!どんな資格を取れば先生になれるの?
- ピアノ講師になるにはどのような資格が必要か
- 「楽器店の先生」「自宅でのピアノ教室の先生」「オンラインレッスンの先生」になる方法
- それらのメリット・デメリット
「楽器店の先生」はそれなりのピアノ経験がないと難しいです。
「自宅でピアノ教室」や「オンラインレッスン」を開業する場合は資格の必要はありません。
しかし、自分もスキルアップしなければ生徒さんにあっという間に追い越されてしまいます。
生徒を教える立場になると、日々の勉強が必要ですね!
読者様に合う先生の形が見つけられたら幸いです♪
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。