ピアノ経験のある方なら、ピアノを弾くときは爪は短く!というのは基本ですよね。
でもピアノを弾く上で、なぜ爪が短くなければいけないのか理由は答えられますか?
改めて聞かれると、なんだっけ?これでいいのかな?と思う方も多いのではないでしょうか。
爪って意外とトラブルが多く、ピアノを弾く方は気を遣わなければいけないところなんです。
私も爪を短く切りすぎて深爪になってしまい、痛みと戦いながら泣く泣くピアノを弾くこともありました、、、。
深爪でピアノを弾くと、指から爪がはがれるんじゃないか!っていうくらいとっても痛いんですよね(涙)
今回は、そんなピアノと関係性の深い爪について以下のことをお伝えします。
- ピアノを弾く上で爪が短くなければいけない理由
- 長い爪が与える意外な影響とは?
- ベストな爪の長さはどれくらい?
- 覚えて安心!正しい爪の処理の仕方
ピアノをこれから始める方は基本知識、すでに始めている方も再確認としてぜひ目を通してみてくださいね♪
これからピアノを始める方は、ぜひこちらも参考にしてください。
ピアノを弾く上で爪が短くなければいけない理由とは?
ピアノ経験者の方であれば、爪が短くなければいけない理由は大体分かるかと思います。
私も今となってはそれが当たり前になっているので不思議にも思いませんが、始めた当初はなんで?と思っていました。
これは私のピアノの恩師から教えてもらったのですが、ピアノは鍵盤を叩くので鍵盤打楽器ともいわれているそうなんです。
そのためには指先で鍵盤をはじく感じが必要、押さえつけてはキレイな音がならない!
このことを教えていただき、「なるほど!打楽器に爪はご法度だな」と納得しました。
そして、ピアノを弾くうちに身をもって爪は短くなければいけないと強く感じました。
やはり何事も経験してみないと分かりませんね!
では、さっそく爪が短くなければいけない理由を見ていきましょう。
理由は全部で3つあります。
爪が鍵盤に当たってしまう
爪が長いと爪が鍵盤に当たってカチカチと音がしてしまうんです。
自分のピアノの音楽を聴いてもらいたいのに、雑音が邪魔をしてしまうなんてもったいないですよね。
しかも、その雑音を自分の爪の管理不足で作り出してしまっているなんて言語道断です!
聴いている人もピアノの音に集中できないですし、耳障りだと感じてしまいます。
この爪のカチカチ音、意外と弾き始めの人は「ちょっと爪が当たるだけだし大丈夫かな?」と思いがちです。
私もピアノを習い始めの頃は、まだ爪の重要性を分かっていなくて、少し爪の長い状態でピアノのレッスンに行ってしまったことがありました。
ピアノを弾きながら自分でも爪が鍵盤に当たる違和感を感じましたが、ピアノの先生にすぐ止められ爪のチェック。
「爪切りを怠けたな~!」と怒られたことを今でも覚えています。
先生は音ですぐ分かった!と言っていたので、カチカチ音は自分が思っている以上に、聴いている人には大きく感じます。
爪が鍵盤に当たらないよう、必ず爪を短くしてからピアノを弾いてくださいね!
指が鍵盤の上で滑ってしまう
これは比較的ゆっくりとした曲を弾くときには感じにくく、テンポの速い曲の時に感じやすいです。
テンポの速い曲を弾くときは指を立て気味にしますよね。
爪が長いと鍵盤に当たってしまい、指が滑ってしまうことがあるんです。
滑ってしまうと、黒鍵を弾くときに白鍵の上に指が落ちてしまう、なんて事態になることも。
このようなことが起こると焦ってしまい、さらにミスを重ねてしまうかもしれません。
(ミスにミスを重ねる、、。この経験私はよくあります。)
このようなミスタッチを防ぐためにも爪のケアは重要ですね!
鍵盤の隙間に爪が挟まる
これは私も経験したことがありますが、とっても痛いです!
爪が挟まって痛いだけでなく爪が割れてしまうこともあるので侮ってはいけません。
私は鍵盤に爪が挟まって割れたことはないのですが、お友達でかなりひどく割れてしまい辛そうな方がいました。
爪が割れてしまえば練習をすることもままならないと思いますので、絶対に避けたいですね。
ピアノを弾くフォームにまで影響が及ぶ!?
爪が長いだけで、ピアノを弾くフォームにまで影響を及ぼすの!?と思いますよね。
ピアノの基本である弾くフォームが、知らぬ間に崩れていくなんて恐ろしいです。
特に初心者の方は、フォームが崩れたまま癖がついてしまうと直すのはかなり大変です。
なぜフォームにまで影響してくるのか、実際に写真を見ながら説明していきますね。
ピアノの基本のフォームは、手指を少し丸め手のひらに空気が入っているような形になります。
引用:できるネット
このようなきれいなフォームが、爪が長いと無意識に、爪の音がしないようなフォームに変わってしまうんです。
本来指を少し丸めて弾くべきところを、爪が当たらないように伸ばして弾いてしまうとどうなるでしょうか?
指の関節がつぶれた状態になり、余計な力が入ってしまいコントロールがしにくくなります。
引用:ピアノ教室.net
このようなフォームだと、ピアノの様々な音色を表現できず全体的に固い音色になってしまいます。
ピアノの大事な表現の幅も狭めてしまうのは非常にもったいないです!
悪い形のフォームにならないよう、日々の爪のケアをしっかりしたいですね。
ピアノの音色を美しくしたい方はこちらもぜひ参考にしてくださいね。
ベストな爪の長さはどれくらい?
それではベストな爪の長さはどれくらいでしょうか?
これは個人差もあるので、ハッキリどのくらいの長さ!とお答えすることができませんが、
私の経験だと爪の白いところが1mmくらい残っているのがベストかなという感じです。
今では私、ちょっとでも爪が伸びると切りたくてしょうがないくらいです。(笑)
でも爪の形は人それぞれです。
私の友達にも、もともと横に広い平らな爪の形をしていて、こまめに爪を切っても鍵盤にどうしても当たってしまうという方がいます。
切りすぎて深爪になってしまう方もいるので、本当に難しいんです。
ピアノを弾くうちに自分の爪のベストな長さが分かってくるかと思います。
これからお教えする正しい爪の処理の仕方を参考にしながら、自分の爪のベストを見つけてくださいね♪
正しい爪のお手入れ方法
まずは切れ味の良い爪切りと爪やすりを用意しましょう。
爪切りだけで終わらせてしまう方もいますが、爪やすりも使うことで、より爪の表面をきれいに丸く整えることができるのでオススメです。
爪がザラザラの状態でどこかに引っかかって欠けてしまうなんてこともあるので、ベストな状態でピアノを弾くためにお手入れをしましょう。
では実際に爪の絵を使って説明しますね!
- 下図の①②③④⑤の順番で切る
- 赤い部分は尖ってしまいがちなので重点的に爪やすりをする
- 切った表面がざらざらしないよう全体的に爪やすりをかけて、丸い爪先にする。
(赤い部分をさらに細かく切ってから爪やすりをするとより丸くなります)
※ 直線の表現なので図だとカクカクしてますが実際はもっと丸く切れます。
このように切っていただくと、全体的に丸くきれいな爪ができます。
爪にそんな気を遣わなきゃいけないの?と思うかもしれませんが日常化してしまえばそんなに苦じゃありません。
爪もこまめに日々お手入れしてあげましょう♪
最初が肝心!ピアノを弾くときには爪の長さは超重要
今回は、ピアノを弾く上で爪が短くなければいけない理由と正しい爪の処理の仕方についてお話しました。
爪が長いだけでピアノの音楽の質が落ちるだけではなく、弾くフォームにまで悪影響を及ぼしてしまうなんて恐ろしいですよね。
これからピアノを始める方も最初が肝心です!
正しいフォームで美しい音色を奏でるためには、基本である爪のお手入れも欠かさないようにしましょう。
爪は生まれつき人それぞれ違います。
どんなに鍵盤に当たらないように切っても当たってしまう方もいるので、自分のベストな状態を探して上手に付き合っていくことも大事です。
ピアノ経験者の方も再確認として、爪のお手入れの大事さを知っていただけたらと思います。
少しでもみなさんの参考になれば幸いです。
▼ピアノを弾いていない間にも指を鍛えられる、とても簡単なトレーニング方法をご紹介しています▼
ピアノの上達のために筋トレをお考えの向上心あふれる皆さま!○○を鍛えすぎると不利になるという研究があります。やみくもに筋トレを始めてしまう前に絶対に知っておいて欲しいです。もちろん、具体的な筋トレ方法もご紹介しますよ。ぜひお読み下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。