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ピアノを練習するとき、いつでも一定の速さで音を鳴らしてくれる「メトロノーム」。

 

大人数での演奏では、みんなでテンポを合わせるために。

 

個人レッスンでは、リズム感を養うために。

 

ピアノだけでなく、どの楽器にも必須アイテムとしておなじみですね。

 

今回は、そんな「メトロノーム」について色々とご紹介していきたいと思います。

 

ピアノ練習の必須アイテム!

  • 「メトロノーム」にはどんな種類があるの?
  • 「メトロノーム」のおすすめは?

 

この「メトロノーム」、音楽家で初めて使用したのはベートーベンなんですよ♪

 

私は知ったときビックリしました。

 

耳が聞こえにくくなったときにリズムを掴むため、メトロノームを使用し、目でリズムを捉えていたそうです。

 

 

ピアノの練習には「メトロノーム」どんな種類があるの?

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ピアノの練習に必要なメトロノーム。いろいろな種類のメトロノームがあるのはご存知ですか?

 

使い方や練習環境によって、メリット・デメリットがあります。

 

メリット・デメリットを比べて自分に合ったメトロノームを見つけ出してください。

 

まずはメトロノームの種類からご紹介していきますね。

 

振り子式メトロノーム

 

ゼンマイで動く、以前から広く利用されている定番のメトロノームです。

 

ヤマハメトロノーム振り子

 

引用:YAMAHA

 

 

一番よく見るオーソドックスなものですね。

 

ピアノの上には必ず置かれているイメージがあります。

 

さらに、手のひらサイズのこんなメトロノームもあるんですよ!

 

 

ミニメトロノーム

 

引用:wittner

 

 

とても軽くて持ち運びにも便利です。

 

管楽器などの練習でも、場所も取らず小さいカバンにも入るのでよく使われています。

 

このような大定番の「振り子つきメトロノーム」、使っている読者様も多いと思います。

 

長年使われているだけあって、メリットもたくさん。

 

 

「振り子式メトロノーム」のメリット
  • 音を聴きながらリズムが取れるのはもちろん、振り子が振れる動きを見て視覚でテンポが確認できる
  • 電源も電池もいらないので、どこでも使える
  • 使い方がとてもシンプルで、面倒な設定もなくただゼンマイを巻くだけ
  • ピアノの音量にも負けない音の大きさ

 

 

あまり意識されないかもしれませんが、「振り子式メトロノーム」って意外に音量が大きいんですよ。

 

デメリットはこちらです。

 

 

「振り子式メトロノーム」のデメリット
  • 「振り子」は重力の働きで動くものなので、平らな場所に置かないと正確なリズムが刻めない
  • 大きさによっては、置く場所に困る
  • 音量調節が出来ない
  • 長く使い続けると、テンポが崩れる可能性もある

 

 

手のひらサイズの「振り子式メトロノーム」だと、通常サイズよりは置く場所に困りません

 

それでも、譜面台の上などに置いた時にはどうしても不安定になりがちです。

 

「振り子式メトロノーム」は音量調節も出来ないので、使用する場合は練習場所を選ぶ必要があります。

 

 

電子式メトロノーム

 

コンパクトで持ち運びやすいメトロノームです。

 

「振り子式」との違いは、文字通り「電子式」ということ。

 

 

電子メトロノーム

 

引用:YAMAHA

 

 

管楽器やギターなどの場合は、「チューナーつきメトロノーム」を使う方も多いですね。

 

 

チューナーメトロノーム

 

引用:YAMAHA

 

 

ピアノは定期的な調律を行っていればチューニングは必要ありません。

 

ですが、管楽器や弦楽器はその都度チューニングが必要なため、このようなメトロノームがよく使われます。

 

 

それでは電池や電源を使用して使う「電子式メトロノーム」のメリットをご紹介しますね。

 

 

 

「電子式メトロノーム」のメリット
  • コンパクトで服やカバンのポケットにも入れられ、持ち運びがしやすい
  • 長く使ってもリズムやテンポが崩れない
  • クリップがついているタイプもあり、服や譜面台につけられるので場所を取らない
  • 状況次第で音の大きさなども調整可能。イヤホンが使えるタイプも
  • リズム音とともにランプや振り子表示がついているものもあるので、目でもテンポを確認できる
  • 最近はチューナーがついているものもあるので、管楽器やギターなどでも使われることが多い

 

 

「振り子式メトロノーム」よりもメリットが多そうですね。

 

じゃあ、電子式でいいじゃない」と思った読者様もいませんか?

 

そんな「電子式メトロノーム」にもデメリットがあります。

 

 

「電子式メトロノーム」のデメリット
  • 振り子表示がないものだと、耳でテンポを捉えるしか方法がない
  • 電子機器になるので衝撃に弱い
  • 音量調節にも限界があるので、ピアノの生音に埋もれてしまいリズム音が聞き取りにくい

 

 

実際に体験するとわかるのですが、「電子式メトロノーム」は意外に音が小さいんです。

 

なので、実はピアノの練習に使用するにはあまり向かないんですよ。

 

 

イヤホン型メトロノーム

 

こちらは「振り子式」「電子式」とはまた違った形のメトロノームです。

 

 

KORGイヤホン式

 

引用:KORG

 

 

名前の通り、イヤホンのように耳につけて使用する超小型メトロノームです。

 

他のメトロノームに比べても飛び抜けてサイズも小さく、画期的な使用スタイルですね。

 

それでは、「イヤホン型メトロノーム」のメリットをご紹介しますね。

 

 

「イヤホン型メトロノーム」のメリット
  • ワイヤレスで使える
  • 同期機能がついているタイプは複数人で使用するときに便利
  • リズムを耳元で直接聞きながら練習することが出来る

 

 

吹奏楽など、複数人で練習する場合は1台のメトロノームをみんなでにらめっこせずに演奏に集中できます。

 

もちろん音量調節も出来ますよ。

 

「一定速度で歩くことがダイエットに有効」なことから、ウォーキングやジョギングなどの速度キープにも活用されています

 

そんな「イヤホン型メトロノーム」のデメリットはこちらです。

 

 

「イヤホン型メトロノーム」のデメリット
  • 片耳に装着するので、両耳で演奏の音を聴くことが出来ない
  • Bluetoothイヤホンと同様、小さすぎてなくしやすい

 

 

軽量でつけていることを忘れるくらいなので、ついついなくしてしまいがちです。

 

もちろんテンポの刻みも目に見えないので、音に集中する必要があります。

 

 

 

必須アイテム!「メトロノーム」のおすすめはこちら!

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ここまでは「振り子式」や「電子式」、「イヤホン型」などさまざまなメトロノームをご紹介しました。

 

続いて、ピアノ練習におすすめなものからちょっと変わったものまで、色々なメトロノームをご紹介していきたいと思います。

 

 

「振り子式メトロノーム」いろいろ

 

「振り子式メトロノーム」には、こんなものもあります。

 

セイコー持ちてつきメトロノーム

引用:SEIKO

 

 

このメトロノーム、実は時計でおなじみの「SEIKO」が作っています。

 

「SEIKO」は以前から色々なメトロノームを作っているんですよ。

 

正確にリズムを刻むのは、時計と同じ。

 

これは、吹奏楽部の先生や生徒から色々な意見を聞いて開発されたメトロノームなんです。

 

見た目は普通のメトロノームですが、実は落下防止のための持ち手がついているんですよ。

 

外装ケースとフタも耐衝撃性の高い素材を採用しています。

 

細部にまで「SEIKO」の拘りが色々と感じられる1台です。

 

 

さらに、こんな見た目のメトロノームもあります。

 

 

老舗の「NIKKO」ブランド、「梢(こずえ)105」。

 

ニッコーメトロノーム

 

NIKKOメトロノーム説明

 

引用:NIKKO

 

 

「矢羽根材」という材質を組み合わせた、斬新なデザインのメトロノームです。

 

拘りの部分はこんなところです。

 

NIKKO拘り部分

 

引用:NIKKO

 

 

見た目も明るく軽やかなイメージですが、全体の重量も軽くなっていて音色もやわらかいんですよ。

 

全面がウレタン塗装でキズが付きにくく、汚れが落ちやすい特徴があります。

 

サイズは意外にコンパクトに出来ているので、見た目もおしゃれで色々なところに設置しやすいですね。

 

 

 

「電子式メトロノーム」いろいろ

 

次に、「電子式メトロノーム」もいろいろご紹介していきますね。

 

まずは、KORGの「デジタルメトロノーム KDM-3」。

 

 

KORG電子式

 

引用:KORG

 

全体的なデザインは「振り子式メトロノーム」に近いですが、表示画面や操作などは「電子式」。

 

ピアノの上はもちろん、色々な場所に置いてもしっくり馴染みます。

 

「電子式メトロノームって、ピアノは生音に埋もれるから向かないって言ってなかったっけ?」

 

こう思われた読者様もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

実は、このメトロノームは色々な楽器に対応するように作られています。

 

演奏する楽器や好みに応じて、電子式メトロノームの音を新たに収録。

 

なので、音量の大きな楽器にも埋もれない聴き取りやすい音を実現しています。

 

 

次は、YAMAHAの「ME-340PF」。

 

ME-340PF

 

 

引用:YAMAHA

 

 

ちょっとかわいいキーボード型で、チューナーを搭載している電子式メトロノームです。

 

LEDの光でテンポを表示する機能もあるので、メトロノームの機能もしっかり果たしています。

 

ピアノよりも管弦楽器などの方に人気なんですよ。

 

 

「イヤホン型メトロノーム」いろいろ

 

さらに、「イヤホン型メトロノーム」もご紹介します。

 

 

ダンス用メトロノーム

 

引用:KORG

 

これはピアノとは少し離れますが、社交ダンス用」のメトロノームです。

 

メトロノームの機能に加え、社交ダンスの定番ソングを20曲内蔵しています。

 

赤外線でテンポを同期出来るので、ペアでそれぞれ装着して練習も出来るすぐれものなんですよ。

 

 

さらに意外なメトロノームがあるのでご紹介します。

 

 

ゴルフ用メトロノーム

 

引用:KORG

 

ゴルフ用メトロノーム」です。

 

「ゴルフにメトロノームなんて必要なの?」と思った読者様。

 

私も同じことを思いました。

 

実は、耳元で音を直接聴くことでリズムを安定させ、スイングを上達させることが出来るんです。

 

自分に合ったスイングやリズムを選べるように、色々なテンポやビートの設定も可能です。

 

スポーツの世界でも、一定のテンポを意識することが重要とされています。

 

KORGは、長年チューナーやメトロノームを作ってきたメーカー

 

その技術を使って「ゴルフトレーナーシリーズ」を展開しています。

 

 

 

 

最近では、「メトロノームのアプリ」もあります

 

もう今やスマートフォンを持っていて当たり前という時代。

 

そんなスマートフォンには、色々なアプリがありますよね。

 

実はメトロノームにも「アプリ」があります。

 

有料も無料も、たくさんのアプリが出ています。

 

有料アプリの中でもよく知られているアプリが「Yamaha METRONOME」。

 

 

ヤマハ メトロノーム アプリ

 

引用:YAMAHA

 

 

安価ですが、たくさんの機能がついたアプリなのに250円で手に入れられます。

 

最近は、メトロノームもだんだん進化しています。

 

アプリを使うと、「電子式メトロノーム」とほぼ同じ機能を使うことが出来るのでおすすめです。

 

「じゃあメトロノームを買わなくてもいいんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

でも、アプリを使うのはスマートフォンですよね?

 

アプリを使うことで、電話やメールなど他のアプリが起動したときに切れてしまうこともあります。

 

さらに、使い続けることでバッテリーも消耗してしまいます。

 

スマートフォン本来の機能を妨げてしまっては、本末転倒ですよね。

 

「メトロノームアプリ」はちょっとした練習やテンポの確認などでの使用をオススメします。

 

 

ところで同じ「アプリ」でも、ピアノの練習用アプリがあるのをご存じですか?

 

こちらの記事で詳しく解説していますので、よかったら読んでみてくださいね!

 

>>ピアノが上手くなるアプリ!?ワクワクが広がるピアノ人生の始まり

 

 

ピアノ練習の必須アイテム メトロノーム

 

ここまで「メトロノーム」の種類について紹介してきました。

 

  • ピアノを弾く人が使いやすいメトロノーム → 振り子式メトロノーム
  • ギター・ベース・ドラムを演奏する人が使いやすいメトロノーム → 電子式メトロノーム
  • 管楽器・弦楽器を演奏する人が使いやすいメトロノーム → チューナー一体型メトロノーム

 

さらに、斬新なデザインや機能を持つ色々なメトロノームについてもご紹介しました。

 

どんな楽器でも、音がずれていたりリズムが正しくないと音楽もきれいに聞こえません。

 

一体感のあるステキな音楽を奏でるために、ぜひメトロノームを使ってリズム感を養ってみてくださいね!

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。