今までずっとピアノを習ってきたという読者様。
「このまま習い続けるのもいいけど、自分でピアノ教室を開いてみたい!」
と考えている読者様も中にはいらっしゃるのではないでしょうか?
私が習っている先生も、ミュージックスクールだけではなく自宅でもピアノ教室をやっているそうです。
そこで私もちょっと興味が出てきて、「自宅でピアノ教室を開く」ことについて色々調べてみました♪
- 自宅でピアノ教室!「経費」にはどんなものがある?
- 自宅でピアノ教室!「経費」よりも先に必要なものがある!?
自宅でピアノ教室を開くには、やっぱり色々と準備が必要です。
準備をするには、お金が必要。
そして、そのお金はピアノ教室を運営する上での「経費」となります。
今回は、この「経費」について解説していきたいと思います♪
私と同じように「自宅でピアノ教室を開く」ことに興味のある読者様、ぜひ参考にしてみてくださいね!
自宅でピアノ教室!「経費」にはどんなものがある?
今まで会社員でお勤めをされていた方だと、「自宅でピアノ教室を開く」と言われても、何にお金がかかるのか分からないと思います。
それでは早速、「経費」としてお金がかかってくるものについて説明していきますね。
私もあまりピンとこなかったんですが、意外と色々なものがありました!
私の先生に色々聞けば聞くほど、「なるほど!」と思うものがたくさん出てきましたよ♪
「経費」といえば「ピアノ」!
「ピアノって経費?」
そう思いますよね。もちろん私も思います!
もともとご自宅にあるピアノだけで開業される場合は「経費」扱いにはなりません。
でも、ピアノ教室を開くにあたって購入したピアノは「経費」になるんですよ♪
「家にピアノがあるから、わざわざ購入しなくてもいいなあ・・」と思った読者様。
もし、自分が実際にレッスンに行って弾きたいピアノはどれですか?
私なら、やっぱり「グランドピアノ」かなと思います。
引用:KAWAI
鍵盤のタッチが全然違うんですよね~♪
実際にレッスンに通われる方や、保護者の方も「グランドピアノ」でのレッスンの希望が多いそうですよ。
そして私の先生も、自宅にグランドピアノを置いていると言っていました!
「自宅でピアノ教室を開業」する場合、グランドピアノがあると生徒募集も有利になりそうですね。
でも、グランドピアノはちょっと値段がお高め。
- グランドピアノ → コンパクトタイプでも100万円前後~、本格的なものは200万円以上!
- アップライトピアノ → だいたい20万円前後~
- 電子ピアノ → だいたい5万円前後~
これからピアノを新たに購入しようと考えている方は、予算や生徒のニーズに合わせて購入を検討するといいですね。
金額が大きいので発想として「経費」とは結び付かないのですが、必ず領収書などは取っておきましょう。
ところで、ピアノは一度買ったらずっと使えるって思っていませんか?
実はちゃんと「寿命」があるんですよ!
こちらの記事で詳しくお伝えしていますので、ぜひご覧になって下さいね!
>>ピアノの寿命って何年?劣化の原因と対策!【アップライトピアノ編】
「経費」といえば「防音設備」!
また、「防音設備」にすることも立派な「経費」になります。
防音設備には色々あるのですが、部屋の一部に「防音室」を作るタイプはこんなイメージです。
引用:YAMAHA
お値段は、安いものでも100万円前後から。
「防音室」の中に置くピアノのサイズや楽器の種類によって値段が変わります。
一番大きい定型タイプだとレッスンも可能なんて、今の防音対策はすごいですね!
「今まで苦情を言われたこともないし、そんなにお金がかかるなら設置しなくていいかな・・」
そう思われる方もいらっしゃるのですが、意外と騒音トラブルって身近なところにあるんです。
- 演奏時間が遅いとクレームになる恐れがある
- 今までは問題なかったが、近所の子供が受験時期になると「気になるので・・」と言われることも
- 電子ピアノの場合も、ヘッドホンをつけていても打鍵音が気になると言われる場合もある
このような理由で、ご近所から苦情が来てしまうことも考えられます。
いずれも、教室として使用する部屋とご近所の家の壁が密接している場合が多いと言われています。
自分では気を付けているつもりでも、トラブルなどになると教室運営にも支障が出てしまいます。
せっかく始めたピアノ教室、長く続けたいならこの経費もやむを得ないところですね。
また、マンション等では基本的に自宅を営利目的に使用することを禁止しているところもあります。
「他でやっているのを見たから」などの理由で、安易にピアノ教室を始めないようにしましょう。
管理組合にしっかり確認を取ってくださいね!
「経費」といえば「調律費」!
「調律」は、ピアノを習っている読者様ならご存じだと思いますが・・
- 定期的に調律をしておかないと、音程のズレが出てきてしまう
- 調律の期間が開きすぎると、部品交換や修理でかえって高額の費用がかかることも
そう、ピアノにとって「調律」はとても大切なことなんです。
自宅でピアノ教室を開業する場合はなおさら調律費が必須。
なので、1年に1回、それが難しい場合でも最低でも2年に1回は「調律」が必要なんです。
調律費用の相場は、だいたいこのくらいです。
引用:KAWAI
お住まいの地域によって多少の違いはありますが、おおよその金額はこのくらいです。
調律はしっかりと定期的にお願いをして、ピアノを大事にしていきましょう!
ちなみに、「電子ピアノ」って調律は必要だと思いますか?
私も考えたことがなかったのですが、先生に聞いてみたところ、答えは「NO」。
「電子音での発音」という扱いになるので、調律は必要ないそうです♪
ただ、鍵盤のタッチなどに違和感を感じた場合は、「鍵盤アクションの調整」が必要とのことでした。
調律費用については、こちらの記事でも詳しくお伝えしています。
よかったらぜひ参考に見てみてくださいね!
>>ピアノの調律費用はどれくらい!?気になる調律について教えます!!
「経費」といえば「チラシやホームページ作成代」!
さあ、ここまで準備ができたらピアノ教室いよいよ開業!
・・となっても、いきなり生徒がたくさん来てくれるかはわかりません。
そこで、生徒募集をしなければいけませんよね。
ネット社会が発達している今、生徒募集の方法も変わってきています。
- 年代や住んでいるところは関係なく募集したい場合
→ SNS・ホームページでの募集 - 近くに住んでいる人を中心に募集したい場合
→ チラシ・ポスターでの募集(新聞折込・ポスティング)
最近はSNSやホームページの募集が増えてきました。
手軽に自分に合った先生を探すきっかけとしてよく使われます。
生徒を集客するとても大事なツール、ぜひ活用していきたいですね。
SNSはご自身でレイアウトやキャッチコピーなどを考える方が多いようです。
でもホームページは、やっぱり自分とプロの人が作るものとは出来栄えが全く変わってきます。
このホームページ制作、業者などに依頼すると安くても10万円前後はかかります。
また、ご近所で募集する場合はチラシやポスターを用意するのも効果的。
私の先生はまず自分がピアノ教室を始めたことを知ってほしくて、とにかくたくさんチラシを配ったそうです。
チラシやポスターは枚数にもよりますが、ホームページよりは安価になります。
ホームページ作成もチラシやポスターの作成も、立派な「経費」になるんですよ。
「経費」といえば他にもいろいろ!
ここまでは大きい金額がかかる「経費」をお伝えしてきました。
でももちろん、細かい金額がかかる「経費」もありますよね。
- 机や椅子、スリッパ
- 待合室の雑誌
- 生徒用の出席簿
- 幼児~小学生くらいの生徒の場合、親との連絡帳など
- 鉛筆などの筆記用具
- 使用するテキスト
こういった細かいものは全て「消耗品費」として「経費」扱いになります。
さらに、こんな意外なものもありました!
- 洋服
→ 生徒を毎日迎えるわけですから、当然きちんとした服装が必要 - レッスン室の装飾
→ レッスンに来るだけで楽しくなりそうなレイアウトも必要ですね♪ - 研修
→ 「大手楽器店認定講師」の場合は定期的な研修がある場合も。
研修会場に行く交通費も「経費」です! - スキルアップのための自分のレッスン代・セミナー代・書籍代など
→ 生徒に先を越されないよう、自分も日々練習! - 電気など光熱費
→ 季節によって冷暖房も使用し、割高になる時期もあるのでありがたいですね。
いかがですか?
自分自身のレッスン代も「経費」なんですね!
私の先生も、「いつもジャンルを問わず色々な曲を聴いてどんどん弾いてみる」と言っていました♪
クラシック、ジャズ、ポピュラー、アニメソング・・・
どんな曲でも先生は簡単に弾きこなしちゃいます♪
確かに、いつも先生は色々な曲が弾けてすごいなあと思っていたのですが・・。
見えないところで、先生ってすごく努力されているんですね。
自宅でピアノ教室!「経費」よりまず必要なものがある!?
ここまでは、自宅でピアノ教室を開くにあたっての「経費」についてお伝えしてきました。
でも、「経費」以外にも用意すべきものがあるって知っていましたか?
ぜひ参考にしてくださいね♪
「経費」よりまずは「資格」が必要?
自宅でピアノ教室を開くにあたって、「資格」は必要なのでしょうか?
答えは、「ないよりはあったほうがいい。でも、なくてもできる!」です。
実はピアノ教室を開く際、特に必要な資格はありません。
ある程度の技能と指導できる教養があれば、誰でも開業できます。
「あれっ?意外にハードルが低いのかな?」と思われた読者様もいらっしゃると思いますが・・
ただ資格がある場合とない場合では、教えられる内容など、少し違いがあります。
まずは、大手楽器店の検定資格を持っている場合からご紹介しますね。
- 自宅での開業でも「楽器店認定講師」として看板を出せるので、信頼性も上がる
- 「楽器店認定」なので、楽器店から生徒も紹介してもらえる場合がある
- 生徒が自分が所属している大手楽器店の資格取得を希望した時、受験させることもできる
(資格を持っていないと、合格するためのポイントを伝えられない) - 資格に関係なく、楽しく通いたいという生徒も受け入れられる
- 所属楽器店主催の発表会に自分の生徒を出演させることもできる
- 生徒からの月謝は所属楽器店との折半になる(割合は楽器店による)・・など
「大手楽器店」という看板は、生徒募集にも効果がありそうです。
私がミュージックスクールで習っている先生は、このパターンになりますね。
では、音楽大学や音楽専門学校を出ている場合はどうでしょうか。
- 自宅での開業の場合、自分で生徒を探す必要がある
(自分の学生時代などの繋がり等で、生徒を紹介してもらえる場合もある) - 資格に関係なく、楽しく通いたいという生徒も受け入れられる
- 中学・高校の音楽科や、音大を志望する生徒を何人か合格させた実績を作ると、そこから紹介で生徒が増えたりする
- 生徒数が多くなれば、自分で主催して発表会を開催できる
- 生徒からの月謝は全て自分がもらえる・・など
自分で生徒募集をするのが少し大変そうですね。
でも、「音大を目指すという明確な目標を持っている生徒」を中心に教えることで集客ができそうです。
次は、ピアノ経験はあるけれど、特に資格もなく音大や専門学校を出ていない場合です。
- 自宅での開業の場合、自分で生徒を探す必要がある
(友達や知り合いから頼まれて、初心者や小さい子供を教えることが多い) - 資格に関係なく、楽しく通いたいという生徒も受け入れられる
- 弾くことのスキルによっては、教えられる生徒に限りが出てくる
(自分もスキルアップしなければ、途中で他の教室に移ってもらう場合も出てくる) - 生徒数が多くなれば、自分で主催して発表会を開催できる
- 生徒からの月謝は全て自分がもらえる・・など
こういう方がピアノ教室を開業するきっかけは、「知り合いや友達に頼まれて」始めることが多いんです。
なので、ママ友が多い方などは集客は比較的困らないのかもしれません。
ちなみに、私が今の先生のもとで長くレッスンを続けていられるのは先生との相性だと思っています♪
経歴などは関係なく、今の先生に習っていることが純粋に楽しくて長く続けていますよ。
「どういう生徒を対象に教えたいのか」を明確にしておくことも、生徒募集のポイントかもしれないですね。
こちらの記事では、ピアノの先生になる3つの方法(楽器店の先生・自宅でピアノ教室を開業する・オンライン教室の先生)についてさらに詳しく解説しています。
ぜひ合わせてお読みください!
ピアノの先生になりたい!という方へ。ピアノ講師になるには資格は必要なのでしょうか?楽器店・自宅で教室を開業・オンラインレッスンの3つの方法について、メリットとデメリットを詳しくお伝えしています。自分に合う形を見つけて、夢を実現しましょう!
「経費」よりまずは「開業資金」が必要?
「自宅でピアノ教室を開く」にあたって、もうひとつ大切なこと。
それは、ずばり「開業資金」です。
「自宅で教室をするのなら、資金なんか要らないんじゃないの?」と思われた読者様。
生活費、必要じゃないですか?
開業してすぐに、生徒がわんさか来るとも限りません。
会社員のように、毎月お給料がもらえるというわけでもありません。
「自分が教えた生徒の数だけ」収入が入ります。
また、一人あたりの月謝も数千円~です。
「何人来てくれたらやっていけるのか」を考えておくことも大切ですね。
ちなみに私の先生は、予め6か月くらいの生活費と教室の維持費を用意しておいたと言っていましたよ。
「経費」よりまずは「開業届」が必要?
ピアノ教室を開くにあたって、もうひとつ必要なのが「開業届」です。
開業届を出すのは、会社勤めをされていた方が自宅でピアノ教室を開くときです。
「私は会社員をしながらピアノを教えるから、開業届は出さなくていいのよね♪」
という副業の方もいらっしゃると思います。
ですが、実は副業であっても「開業届」を出す必要があるんですよ!
お住まいの管轄の税務署に提出することになります。
通常は教室を開業後、1か月以内に提出が必要です。
期限を過ぎても特に罰則等はありませんが・・・。
「私まだ出してない・・」という方は、なるべく早く提出してくださいね!
自宅でピアノ教室をやってみたい!まず必要な経費ってどのくらい? まとめ
今回は「自宅でピアノ教室を開く」にあたっての「経費」について色々お伝えしてきました。
- ピアノの購入費用
- 防音設備の設置費用
- 定期的にかかる調律費
- チラシやホームページ作成費用
- 鉛筆などの消耗品
- 先生自身のレッスン費用
- 洋服代
- 光熱費 ・・など
また、「経費」より先に「自宅でピアノ教室を開く」にあたって必要なこともお伝えしました。
- 実際に教えたい生徒のレベルによっては講師資格などが必要
- 実際にピアノ教室を開いてから軌道に乗るまでの開業資金が必要
- 実際にピアノ教室を開くにあたり、開業届が必要
「自宅でピアノ教室を開く」って、色々な手続きや事前の準備が必要なんですね。
また、最近ではSNSを通じて色々と発信できるようになってきました。
これをうまく活用して、生徒募集をする方もどんどん増えてきています。
最近では、オンラインで授業をされる先生もいらっしゃいますよ。
SNSを中心とした生徒募集だと、「経費節減」も可能です。
ピアノ教室の先生も、集客方法を色々と工夫していますね♪
発信力のある先生が、今後活躍していかれるのかもしれません。
この記事が、「自宅でピアノ教室」を開きたいと思っている読者様の参考になれば幸いです。
自分で納得できるピアノ教室の運営が叶うといいですね♪
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。