ピアノを練習していて指がうまく動かないと、イライラしたり悲しくなることはありませんか?
「どうしたら思い通りに指をすらすら動かせるようになるんだろう?」
「指をうまく動かせる練習方法を知りたい!」
そんなふうに思いますよね。
そこで今回は、
- 【ピアノ練習】指が思い通りに動かないのはなぜ?
- 【ピアノ練習】指が動かないときの練習方法は?
について解説します。
どんなに上手なピアニストでも、最初からすらすら指が動かせたわけではないんです!
指が動かない理由を知り、ご紹介する練習方法を続ければ指を動かしやすくなりますよ!
ぜひ最後までお読みください♪
当サイトでは、ピアノに関するお悩みを色々お聞きしてきました。
その中で、指が思うように動かないというお悩みがとても多いです。
指が自由自在に動けば、ピアノがさらに楽しくなりますよね♪
そこで、世の中の教材をくまなく調べた結果、当サイトではこちらの教材をオススメしています。
【ピアノ練習】指が思い通りに動かないのはなぜ?
なぜ指が思うように動かせないんでしょう?
その理由はふたつあります。
- ピアノを弾くための神経細胞が未熟だから
- 指の筋肉が弱いから
ひとつずつ説明していきますね。
ピアノを弾くための神経細胞が未熟だから
どうして指が動かないの?
理由のひとつは、初心者の方はプロのピアニストに比べ、指1本1本を独立して動かすための神経細胞がまだ未熟だからです。
人間の指は、本来、物をつかむ・物をつまむ、という動作をするために発達してきました。
ですので、指が隣同士、連動して動くようになっています。
指は1本1本独立して動かしにくくできていて、1本だけを動かすということはとても難しいんです。
なぜなら、脳の神経細胞は指1本1本それぞれ別の場所にあるのではなく、ひとつの神経細胞が、複数の指へ指令を送る仕組みになっているからです。
私達の脳は、1本だけ指を動かそうと思うと「それは大変!ちょっと無理!」となるんですね。
指1本1本を動かすという指令は、とても難しいことなんです。
ですがピアノ上級者やピアニストたちは、長い間練習を続けてきた結果、指を1本ずつ動かせる脳状態へ変化させ、スムーズに指への神経伝達ができるようになっています。
指をなめらかに動かすには、訓練で指を独立して動かす「脳状態」にする必要があるんですね。
指の筋肉が弱いから
指がうまく動かないもうひとつの理由は、指の力が足りていないからです。
指は片手で5本ありますが、日常的によく使われるのは中指までで、薬指と小指は個別に使われることがあまりありません。
箸を持ったり鉛筆を使ったりするときも、力が必要なのは中指までで、薬指と小指はほとんど力を入れていませんよね。
よって、このふたつの指は力がとても弱く、動かしづらいんです。
でもピアノを弾くときには、すべての指に平等に力を入れなければいけませんので、バランスよく指を鍛える必要があります。
指をなめらかに動かすためにはすべての指が独立し、指を動かすある程度の力が大事なんです。
では次の章から、指を独立して動かし、指の力をつける方法についてご紹介します。
【ピアノ練習】指が思い通りに動かないときどうする?
指が動かないのは、ピアノを弾くための脳の神経細胞が未熟だからであり、指の筋肉が弱いことが原因、ということがわかりました。
この章では指が動くようになる練習方法を3つご紹介します。
- 指を動かすための脳トレをする
- 指の筋トレをする
- 教本を使って練習する
詳しく解説していきます!
指を動かすための脳トレをする
指をなめらかに動かすためには、脳の神経細胞から指への指令がスムーズに伝わる必要があります。
指を独立して素早く動かす脳状態にするトレーニング方法をご紹介します。
とても簡単ですので毎日5分ほど、隙間時間にやってみてください!
- 鍵盤の上に指を置く
- 指をしっかり見て1本ずつ動かして音を出す
- 周りの人から指示された音を出す
- 手をハンカチやカバー等で隠す
- 指が見えない状態で、1本ずつ指を動かして音を出す
- 指が見えない状態で、周りの人から指示された音を出す
このトレーニングを「今この指を動かしている!」と強く意識しながらやってみましょう。
脳からの指令が指先にきちんと伝達できていることが、ピアノを弾くうえでとても大事です。
そして、どのくらい自分自身が指をコントロールできているかを知りましょう。
鍵盤の上でなくても、机の上などで指を意識的に1本ずつ動かす練習もしてみてください。
毎日少しずつ訓練することで、脳から指への神経伝達をスムーズにするよう鍛えられます。
こちらは指を独立して動かすための、トレーニング方法を教えてくださっている動画です↓
引用:YouTube
普段の生活で、「指を1本ずつ動かす、2本ずつ動かす」ということはなかなかないので、動画を参考にしながら練習してみてくださいね。
ピアノと脳の関係について気になる方はこちらの記事もご覧ください↓
ピアノが脳トレに超効果的ってご存知でしょうか? 「こどもの習い事はピアノだけでもいい」なんて世間で言われているほど、ピアノはこどもの知的能力アップに最適です。大人にとっても、ピアノが脳に与える影響は嬉しいことばかりなので必見です!
指の筋トレをする
読者様は薬指と小指にどれくらい強く力が入りますか?
薬指や小指に力を入れるのは難しいですよね!
ですが自由に動かない指があると、なめらかに曲が弾けなくなってしまいます。
また指の筋力が無いと速く指を動かすことは難しいですし、長い曲なら途中で指が疲れてきてしまいます。
スムーズに指を動かし、音を均等に出せるようになるためにも、平等に全ての指を鍛えることが大切です。
世界で活躍するプロのピアニストたちも、日々指のトレーニングをしています。
指をなめらかに動かし、ピアノを上手に演奏するために、下地となる指の筋肉をしっかり鍛えましょう。
ですが難しいことや、つらい筋トレをする必要はありません。
以下の簡単なトレーニングを少しずつやってみましょう。
グーパー運動
- ゆっくりギューッと手を握り、握りこぶしをつくる。
- 5秒間握ったら、次は反対に思いっきり手を広げる(5秒間)。
- この動作を5回繰り返す。
特に薬指と小指を意識し、肩に力を入れないことがポイントです。
繰り返しやることで、握力と指の力が付きます。
指回し
- 左右の指先同士を付けたを状態から、一本ずつ指を離してクルクルまわす
- 最初はゆっくりのスピードで回し、徐々に速く回す
- 両指回してみて、筋力の弱い方の回数を多めに回す
回す時は指の先端がぶつかってしまったり、回していない指が離れないように気を付けてください。
毎日やっていると、指の動きが段々良くなることが実感できるはずです。
こちらの動画も指回しのやり方の参考にしてくださいね↓
引用:YouTube
筋トレグッズを使う
せっかくトレーニングするのなら、筋トレグッズを使ってみたい!
そんな方におすすめなのがエクササイズボールです。
【The Friendly Swede エッグエクササイズボール】
ボールを握ることで簡単に前腕と指を鍛えられます。
かわいい卵の形で、部屋に置いてあってもおしゃれですよね。
【Prohands プロハンズ ハンドエクササイザー】
こちらは腕の筋肉が鍛えられるのはもちろん、各バーが独立しているので指を1本ずつ鍛えられます。
持ち歩けるので、どこでも空いた時間に使えますね。
ここまで筋トレの大切さを説明してきましたが、無理をしてやりすぎは禁物です!
怪我には気を付けてくださいね。
筋トレについてはこちらの記事も参考にしてください!↓
ピアノの上達のために筋トレをお考えの向上心あふれる皆さま!○○を鍛えすぎると不利になるという研究があります。やみくもに筋トレを始めてしまう前に絶対に知っておいて欲しいです。もちろん、具体的な筋トレ方法もご紹介しますよ。ぜひお読み下さい。
教本を使って練習する
指をスムーズに動かせるようになり、指を独立させるための教本もいろいろな種類が出ています。
ピアノで指を動かすことを「運指」といいますが、その運指練習の王道ともいえるものが「ハノンピアノ教本」です。
でも「ハノン」は少しレベルが高いので、初心者の方には「バーナム」から取り組むことをおすすめします。
それぞれを詳しくご紹介しますね。
バーナム
バーナムは、「強い手と柔軟性のある指を作る」という目的の教材です。
元々アメリカの子供たちに親しまれてきました。
難易度が低い順番に、ミニブック・導入編・1巻・2巻・3巻・4巻まで6巻あります。
それぞれの巻が5つのグループに分かれていて、各グループはそれぞれ短い12曲で構成されています。
バーナムの最大の特長は、テクニックとともに「表現力」を身につけられることです。
1曲ずつ曲のイメージに合う題名と、「棒人形」というシンプルなイラストが添えられています。
引用:ZEN-ON
たとえばこの曲には「つま先であるこう」というタイトルと、歩く動作の棒人形の挿絵が描かれています。
これを見て、「つま先で歩くって、どんな音で弾けばいいんだろう?」「スタッカートで優しく弾いたらいいのかな?」など、イメージしながら弾く力が付きます。
運指練習はもちろん、演奏する際に大切な表現力をいっしょに学習できる教材です。
ミニブックは、バーナムの中で幼児向けの一番簡単な教本です。
小さいお子さんが音符を読む練習をしながら、テクニックを同時に学べる内容になっています。
次の導入書も子供向けではありますが、大人の初心者の方はこの本から始めることが無理なくおすすめです。
ほとんどの曲が4小節か8小節で終わり、一番細かい音符は8分音符までとなっています。
ハノン
続いて「ハノンピアノ教本」をご紹介します。
運指練習、指を独立させるための教本として、一番有名なものがこの「ハノン」です。
「指1本1本をコントロールできるようにする」という目的達成のための、一番ストレートな教材です。
ただ、ハノンはピアノを始めたばかりの方が使うには少しレベルが高く、向かない教本です。
バイエルを終えてブルグミュラーに入るくらい、「ある程度指遣いを覚えたかな」という段階からハノンの練習をはじめましょう。
ハノンは1番から60番までの曲がありますが、すべてを通して弾こうとすると1時間以上かかります。
それはとても大変ですので、ハノン練習を始めたばかりの方は15分程度で充分です。
最初は1番から20番までを好きな速さで練習し、慣れてきたらだんだん速く弾くようにしましょう。
メトロノームを使ってリズムを一定に弾く練習をしたり、どの音も同じ強さで弾けているかを意識して練習してみてください。
続けていくうちに指の反応が速くなり、なめらかに動かせるようになります。
指が慣れてきたら全60曲弾いてみるというのももちろんいいですし、自分の苦手な部分を選んで効率よく練習する、という形でも充分指の訓練になります。
ただ筋トレ同様、一生懸命練習するあまり、腱鞘炎になったり指を痛めないように気を付けましょう。
「ハノン」を簡単にわかりやすくしたアレンジしたテキストも出ています。
こちらの「おとなのハノン」は五線と鍵盤の位置関係の解説図から始まり、全くの初心者から使えるものです。
指遣いについても細かく説明があり、メトロノームの速度も指定されています。
最初からハノンに挑戦してみたい、という方はこういったテキストで練習するのもいいですね。
ハノンを練習に取り入れる時のポイントや効果的な進め方について、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
重点的に指の練習をしたいという方は、ぜひ合わせてご覧ください。
ピアノ初心者にハノンは実は難しいんです!基礎ができていないと、かえって逆効果になってしまいますよ。この記事では、初心者が効果的にハノンを取り入れるためのポイントをまとめています。指の訓練をして、楽曲のバリエーションを増やしましょう!
動画を使って練習する
国立音楽大学卒の一流講師が動画で丁寧に解説してくれているものもあります。
ピアノ指・習得プログラム【国立音楽大学卒の一流講師陣 監修】
どうしても指が思うように速く動かない、
手が小さい、指が短いから決まった曲しか弾けない・・。
そう悩んでいる方いませんか?
「自分の思い通りにスラスラ指を動かせたらもっとピアノが楽しいだろうな・・」と思ったことはありませんか?
そんな方にはピアノ指・習得プログラム【国立音楽大学卒の一流講師陣 監修】がオススメです。
大人になってからピアノを始めた方でも指を痛めることなく、スムーズに速く弾ける練習方法を丁寧に解説している教材です。
長い目でみると、自分のための必要な投資かもしれません。
わたしは、あなたにストレスのない楽しいピアノ人生を送って欲しいです♪
ピアノ練習で指が動かないのはなぜ?今日から改善できる練習方法 まとめ
この記事では、指が動かないのはなぜなのか、指が動かないときどのように練習したらいいのかについて解説しました。
- ピアノを弾くための神経細胞が未熟だから
- 指の筋肉が弱いから
- 指を動かすための脳トレをする
- 指の筋トレをする
- 教本を使って練習する
指がうまく動かせないと、本当にピアノが上達するのだろうか、と不安になってしまいますよね。
でもプロのピアニストも、最初は指がスムーズに動かない、という壁にみなぶつかってきたはずです。
乗り越えるためには、毎日のトレーニングが大事なんですね。
読者様もご紹介した練習をすることで、必ず指が動くようになります。
難しいことや無理をする必要はないので、少しずつできることから始めてみてくださいね。
当サイトでは、ピアノに関するお悩みを色々お聞きしてきました。
その中で、指が思うように動かないというお悩みがとても多いです。
指が自由自在に動けば、ピアノがさらに楽しくなりますよね♪
そこで、世の中の教材をくまなく調べた結果、当サイトではこちらの教材をオススメしています。
最後までお読みいただきありがとうございました♪