>>前回のff通信6月第4弾はこちら
こんにちは!丸田カナです♪
皆様、先月6月の仮想演奏会はご覧頂けましたでしょうか?
今回もたくさんの方にご参加いただき、個性あふれる素晴らしい演奏を披露してくださいました。
もう一度ご覧になりたい方は、ぜひこちらからご覧くださいね♪
本日は仮想演奏会にお越しくださりありがとうございます! 雨にぬれ、木々の緑も深みが増す6月。いかがお過ごしでしょうか♪ どんより天気のなかでも、紫陽花は美しく感じら …
今回は、ffサロンメンバーの「夏みかん屋さん」へインタビューをさせて頂きます。
今年1月から仮想演奏会へご参加いただき、6月で4回目のエントリーをしてくださった「夏みかん屋さん」。
幼少のころからピアノを習われ、大学生時代も続けられていましたが、就職後はだんだんとピアノを弾くことから遠ざかっていた時期もあったとのこと。
そんなピアノ再開組のお一人である夏みかん屋さんへ、これまでのご経歴などをお聞きしながら、ピアノを再開して気付かれたことや現在取り組んでいらっしゃることなど、たくさんのお話をお聞きしました。
時とともに、夏みかん屋さんがピアノに向き合う中で得られた様々な発見や思い、きっと皆さまへもご自身のピアノとのエピソードを振り返らせてくれるものになるのではと思います♪
仮想演奏会奏者、夏みかん屋さんへインタビュー!
まずは、6月の仮想演奏会での夏みかん屋さんの演奏を改めてお聴きください。
演奏曲 | 「ドビュッシー アラベスク1番」 |
---|---|
ピアノ歴 | 約26年 |
メッセージ | 前回に続きドビュッシーです。
アラベスクは唐草模様のことだそうですが、そう言われてもピンとこないので、波が押し寄せる様子、呼吸をイメージして弾いてみました。
ちょっと違いますかね? |
美しいメロディーを滑らかに奏でられていて、思わず聴き入ってしまいますね♪
波が押し寄せる様子をイメージして弾かれたとおっしゃられているように、静かな海の波打ち際で、波が押し寄せては引く風景が目に浮かぶようです。
ここからは、夏みかん屋さんとの対談形式でインタビューを進めさせていただきます。
ぜひ夏みかん屋さんの素敵な演奏をお聴きしながら、インタビューをお楽しみください。
Q1.夏みかん屋さんのプロフィールを教えてください!
こちらは夏みかん屋さんにご提供いただいた発表会でのお写真
夏みかん屋さん:東京生まれです。4歳の時、幼稚園入園と共にピアノを習い始めました。
音楽や美術を重視した幼稚園でした。
園長先生の奥様がピアノの先生でした。
その先生、先生の長男、長女の方にも教わりました。
母親も昔ピアノを弾いていたので、最初の頃は自宅で教わっていました。
小学校、中高と進むうちに、一緒に習っていた友達は次々と辞めていき、私も大学入試前は休みましたが、入学後再開しました。
ショパンを弾くようになったのは大学生になってからです。
大学でピアノサークルに入り、中には物凄く上手な人もいて、刺激を受けました。
背伸びして分不相応な曲を発表会で弾いて崩壊したり、苦い経験もしました。
ある日のレッスンで「あなたは何のためにこの曲を弾いているのですか」と先生に問われ、愕然としました。
今にして思うと、曲にきちんと向き合っていなかったのだと思います。
就職を契機にレッスンに通うのをやめ、ピアノからだんだん遠ざかっていきました。
たまに友人に誘われて連弾する程度でした。
最初、ピアノを教えてくれた先生も、母親もこの世を去りました。
ある日、母親の遺した手帳に中学生の頃の私の日常生活について記した文章を見つけ、「学校から帰って毎日ピアノを弾いている」と書かれていました。
そして、(サロンでの)自己紹介に書いたように、2015ショパンコンクールをテレビで視たことをきっかけに、もう一度、弾いてみようという気になりました。
それが2016年3月頃でした。
カナ:詳しくこれまでのご経歴について教えてくださり、ありがとうございます。
幼稚園の園長先生の奥様がピアノの先生だったのですね!
音楽や美術を重視した幼稚園、幼少の頃から芸術に触れる環境があったのですね。
大学ではサークルで上手な人から刺激を受ける反面、自分自身の目標や曲と向き合うことの重要さに気づかれたのですね。
お母様の手帳の文章と、テレビで視たショパンコンクールが再開のきっかけだったのですね。
お母様の思いを感じるエピソードですね。
再開のきっかけとなったショパンの楽曲は、やはり思い入れもありますでしょうか?
夏みかん屋さん:4月、ネットで見つけたピアノサークルの弾き合い会に参加して、そこで仕事や子育てをしながらもレッスンに通っているという方と話し、レッスンを受けようと思うようになりました。
その後、ptnaを通じて現在の先生と出会い、2、3週おきにレッスンを受けています。
再開後、初めて弾いたのはスカルラッテイのソナタでした。
その後、モーツァルトのK333、ベートーベンの悲愴3楽章など、昔弾いた曲を丁寧にじっくりと練習しました。
以前より一つ一つの音や旋律が意味を持っているように思えてきました。
楽譜を見て曲のイメージを作ること、イメージした通りに弾くこと、そのために必要な練習を積むことの大切さが少しずつですがわかってきて楽しいです。
ありがとうございます。
ショパンコンクールの番組がきっかけではありますが、再開当初、ショパンの曲から始める気にはなりませんでした。
自信がありませんでした。
よく聴くピアニストはアルゲリッチ、グールドです。
フジコヘミングさんも好きです。
昨年3月、コロナ感染が拡がる中で開催されたアンドラーシュ・シフのリサイタルを聞きに行きました。
最近ではYoutuberピアニストの動画も楽しんで視聴しています。
のだめカンタービレ、蜜蜂と遠雷、羊と鋼など、ピアニストをモデルにした漫画や映画も観ています。
矢野顕子、上原ひろみなども以前はよく聴いていました。
年取ってからもずっと弾き続けたいです。
そのためには健康第一です。
ピアノを再開してよかったことは沢山ありますが、その一つに忘れ物をしなくなったことがあります。
今でもたまにありますが、以前は、しょっちゅう物を探していました。
脳にもいい影響を及ぼしているのかもしれません。
カナ:ptnaにご参加されて現在の先生に出会われたのですね。
レッスンを受けて昔弾いた曲を、一つ一つの音の意味を捉えながら練習されたのですね。
私もマルタ・アルゲリッチやフジコヘミングさんの動画を良く見ています。
のだめカンタービレは漫画も読んでいたのですが、その他の作品を知らなかったので私も探してみたいなと思います!
矢野顕子さん、とても素敵ですよね。
あの歌声がとても好きです♪
ピアノを再開されて忘れ物をしなくなったのですね!
ピアノは手先の細かい動きを使いますし、芸術的なメージをすることも脳に良いのかもしれませんね。
たくさんのお話を聞かせていただいて、夏みかん屋さんとピアノの関わりを知ることができて嬉しいです!
Q2.今回のエントリー曲について
カナ:6月の仮想演奏会は「ドビュッシー アラベスク 1番」を演奏してくださいましたね。
とても幻想的で美しい演奏でしたが、この曲を選ばれた理由や、練習でのエピソードについて、ぜひ教えてください。
夏みかん屋さん:ありがとうございます。
小学生の時にアラベスクの2番の方を習って、訳がわからず、激しく怒られた記憶があります。
大人になってドビュッシーの良さがわかるようになり、1番も弾くようになりました。
この曲は今月、ある所で弾く予定なので、今、仕上げにかかっています。
2番もいいなあと、今は思います。
1番の良さはやはりアルペジオが左右交互に流れるところでしょうか。
右手の小指で旋律をはっきりと出す所、強弱のメリハリなどを目下、練習中です。
並行して、「ベルガマスク組曲のメヌエット」の譜読みがもう少しで終わるところです。
カナ:小学生の頃にアラベスク2番を弾かれていたのですね。
1番より明るい表情のある楽曲ですが、曲の解釈や難易度も難しそうですし、先生お厳しかったのですね。
今月発表する場があるのですね!
今よりさらに完成された演奏、きっと素敵でしょうね♪
そうですね、1番の美しいアルペジオ、夏みかん屋さんも仮想演奏会のメッセージでおっしゃられていましたが、波が静かに引き寄せるようで素敵ですよね。
小指でのタッチは本当に難しいですよね。
もし良ければ、小指での旋律をはっきり弾くための練習の方法(どのように意識されているか)について教えていただけると嬉しいです。
「ベルガマスク組曲のメヌエット」、こちらもドビュッシーの楽曲ですね!
こちらも細かい装飾の音があったり、独特のメロディーの響きがあったりして難しそうですね。
夏みかん屋さん:ありがとうございます。
右手の小指について、先生からは、そこだけ手全体を小指の方に傾けて弾くようにと言われています。
まずは右手だけで練習します。
ベルガマスクで一番有名なのは月の光ですが、メヌエットも躍動感があって魅力的です。
最後が唐突に終わるので、単独で演奏するには適していないかもしれませんね。
カナ:なるほど、小指で弾くと思うと力んでしまいがちですが、手全体を小指の方に傾けるようにすると、余分な力が抜けて弾くことができそうですね!
とても参考になります。
メヌエット、躍動感があって耳に残るメロディーですよね。
確かに最後が唐突な終わりに感じますね。
こちらもぜひ仮想演奏会でもお聴きできたら嬉しいです♪
Q3.仮想演奏会へ参加されてのご感想
カナ:1月から仮想演奏会にご参加いただき、今回で4回目のご参加となりますが、仮想演奏会に参加されての感想をぜひ聴かせてください。
夏みかん屋さん:「今月は録画をして参加しよう」と決意すると、励みになります。
そのために練習をし、何回も撮り直したりします。
また、参加されている方が自分が弾いたことのある曲を弾いている場合、参考になります。
ポピュラー音楽を弾く方も多いので、いつか挑戦したいと思っています。
カナ:発表の場があることはモチベーションを高く持てますし、録画して客観的に自分の演奏を聴くことも練習になりますね。
クラシックもポピュラーもいろんな曲での参加者の方がいらっしゃるので、他の方の演奏を聴くのも楽しいですよね。
夏みかん屋さんの弾かれるポピュラー音楽の曲もぜひ聴いてみたいです!
今までの仮想演奏会の中で、特に印象に残っている参加者の方はいらっしゃいましたか?
夏みかん屋さん:初めて参加した今年1月の仮想演奏会で同じ曲(ショパンのノクターン8番)を弾いていらした「eriさん」です。
綺麗に弾いていらして感心しました。
カナ:1月の演奏会のeriさんの演奏、夏みかん屋さんと同じ「ショパンのノクターン 8番」でしたね!
eriさんはいつも曲の情景を表現されるように弾かれていて、1月の演奏も素敵でしたね。
同じ曲でも弾く方によってまた違った雰囲気に聞こえますね。
Q4.今後の目標について教えてください!
夏みかん屋さん:「ショパンのエチュード」、「バッハの平均律」を一曲でも多く弾けるようになりたいです。
今年の目標は、ベルガマスク組曲4曲を仕上げること、ショパンのワルツに挑戦することです。
カナ:バッハの平均律は3月の演奏会でも演奏してくださいましたね。
プレリュードの細かいメロディーもとても美しく奏でられていて素敵でした!
ベルガマスク組曲4曲を仕上げられる予定なのですね。
ショパンのワルツもどれも美しい曲ですよね。
また夏みかん屋さんが挑戦された曲をお聴きできること、楽しみにしています♪
以上でインタビューを終了させていただきます。
夏みかん屋さん、インタビューにご協力いただき、本当にありがとうございました!
「仮想演奏会」であなたのピアノライフをもっと輝くものへ!
今回、夏みかん屋さんへインタビューをさせて頂き、ピアノを通しての大切な人との関りや一つ一つの音を大切に練習を重ねる重要さについてお聞きできました。
これまでレッスンを受けた先生方のご指導やお母様の思い、そしてピアノ再開後も丁寧に練習に取りくまれた時間、それらが夏みかん屋さんの音色を素晴らしいものにしているのだと感じます。
ブランクがある中でピアノを再開することは、感覚を取り戻すだけでもとても大変なことです。
その中で、再開してじっくりとピアノに向き合われたからこそ気づくことができるものがあるのだと、改めて思いました。
目標を持って、積極的に様々な楽曲にチャレンジされている姿、とても素敵ですよね♪
皆様も夏みかん屋さんのように、ご自身の演奏を仮想演奏会で披露してみませんか?
ffサロンでは、月に1回開催される仮想演奏会に自由に参加でき、演奏の感想や練習の悩みなどをサロンメンバーと交流できます。
初心者の方も、どんなジャンルの曲でも大歓迎!
皆様の演奏をお聴きできることをお待ちしています♪
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
勇気を持ってチャレンジ!
ピアノ人生を輝かせる仮想演奏会
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