ff通信10月第1弾♪リリーさんに仮想演奏会5回目記念インタビュー!!

 

>> 前回のff通信9月第4弾はこちら

 

こんにちは!ffスタッフのNaoです♪

 

食欲の秋!そして芸術の秋ですね!

 

今月はイギリスから執筆しておりますが、私はこの季節の日本が大好きです。

 

食べ物がおいしく、紅葉もキレイ、そして気温的にもちょうどよく過ごしやすい・・・。

 

今年は気軽に日本へ帰国できる状況ではないので、遠い外国から、風情漂う日本の秋に恋焦がれております。

 

さて・・・芸術の秋と言えば音楽!ピアノ♪

 

先日開催された10月の仮想演奏会はお楽しみいただけたでしょうか?

 

今月も記録更新!27名様にご参加いただきました!

 

そして今回は、いつも仮想演奏会を盛り上げてくださる素敵な奏者さん、リリーさんにインタビューをさせていただきました。

 

リリーさんは、先月9月で仮想演奏会に5回ご参加となりましたので、この度は記念にスペシャルインタビュー編でお送りします!

 

▽前回のリリーさんへのインタビュー記事はこちらから▽

ff通信5月第3弾♪仮想演奏会奏者リリーさんにインタビュー!!

 

コンクールに出場、そしてストリートピアノにて人前での演奏経験をお持ちのリリーさんのお話は、ご自身の長いピアノ経験がなくては語れない、ものすごく濃い内容です!

 

ぜひごゆっくりご覧くださいね♪

 

リリーさんに仮想演奏会5回目記念インタビュー!

 

【9月仮想演奏会演奏曲のご紹介】

 

演奏曲 「エリーゼのために」
ピアノ歴 エレクトーン6年、ピアノ15年
メッセージ この曲は小学生時代に弾き、以降は弾きたい気分の時に弾く程度でした。

 

今回、半年ぶりに練習をし始め、3〜4ヶ月になります。

 

練習をし始めた頃は、思うように弾けずショックを受け、心が折れていました。

 

ですが、色々な人のYou Tubeを聴いているうちに、弾きたい気持ちが勝ち、粘り強く練習を続け、やっと思うような演奏に近づいてきました。

 

弾いているうちに好きになってきました!

 

これからも好きな曲を増やしていきたいです。

 

9月の仮想演奏会でご披露の演奏曲をご紹介させていただきました。

 

映像を見てお気づきの方も多いと思いますが、ストリートピアノをご披露いただいています!

 

流れるような美しい音色を保ちながら、どうしたらたくさんの人の前で、ひるむことなく堂々と演奏ができてしまうのか。

 

気になるそんな疑問についてもたっぷり語っていただきました!

 

それでは、リリーさんとffスタッフNaoでお送りするインタビューをどうぞ♪

 

Q1.「エリーゼのために」のマスターポイントを教えていただけますか?

リリーさん:この曲は、誰もが知っている有名な曲で、誰もが一度は演奏をしたい曲だと思います。

 

子どもから大人まで演奏されていて、大人になった今、どのような演奏ができるか研究・練習の日々です。

 

まだまだ勉強中で、マスターできているわけではないですが、現段階で私が思うポイントは4つだと思っています。

 

「エリーゼのために」マスターポイント

 

①最初のフレーズ

 

②展開部分〜最初のフレーズに戻る部分

 

③左手の同音連打の部分〜最初のフレーズに戻る部分

 

④どのように終わるか。

 

ここからは私の見解ですが。

 

 最初の1フレーズを、特にしっくりくるまで何回も弾きました。

 

レミを繰り返す部分では、左右で繋げるように意識しています。

 

 展開部分をどう弾くかが今の課題で、試行錯誤しています。

 

右手のドソ↑ソ↓ソ↑ラソシソドソレソミソドシ〜の部分は、間のソを軽く弾き、ドソラシドレミを、反対に左手は、1回目はドーーファミレド ラーシードーを、2回目はドーーファミレド ラー[(ソ)シー][(ソ#)シー]を言いたいのではないかと思い、意識しています。

 

1回目と2回目で左手の音が変わり、印象が変わるところも意識ができればと思います。

 

 左手の同音連打に右手の音をのせるイメージで練習中です。

 

左手の同音連打は、3拍を感じながら弾いていきたいと思います。

 

左手は同音連打のため、右手で表現していきたいと思います。

 

右手の(上のメロディーライン)ドーーレーミファファーファーミーの部分で1回目は少し下がるイメージ、2回目は明かりが見えたイメージで表現していきたいと思っています。

 

右手の3連符を感じ、徐々に膨らませていき、下りる際も3連符を意識し、右手のミレミシレドでritをかけ、ラーでa tempoに戻すことをしっかりと意識していきたいと思います。

 

 最後どう終わるか、そこに向けて演奏することを意識しています。

 

全体的に言えることは、心の中で歌うこと、曲と向き合い一体になること、どう表現していくか考えることがキーだと思っています。

 

Nao(ffスタッフ):エリーゼのためには、私も幼少の頃にピアノを習っていた時に練習しました。

 

しかし、リリーさんのアドバイスのように、細かい部分まで意識したことがなく完成度も中途半端で、結果大人になってからはピアノから遠ざかってしまいました。

 

リリーさんのお話を聞いて、また「エリーゼのために」を最初から練習しなおしたいと思えてきました。

 

すごく役立つ詳しいポイントをご説明くださり、本当にありがとうございます!!

 

Q2.コンクールや演奏会など、人前で堂々と演奏する時のコツはありますか?

リリーさん:人前で演奏をするコツは恥ずかしがらずに、堂々と自分の演奏をすること、そして楽しむことが大切なのではないかと思っています。

 

実は、子どもの頃から人前で弾くのが好きで、それが今も続いているのだと思います。

 

子どもの頃、親戚や家族の友人が自宅に来た際、弾いてと仰って下さり、「上手」と(うまいこと仰って頂き)褒められるのが嬉しくて、人前で弾くのが好きになりました。誰かが自宅に来ると聞くと弾けると思い、嬉しかったのを覚えています。

 

そして、コロナの前まではよく練習場所でのコンサートに参加させて頂いたり、ストリートピアノを弾いたりとしており、やはり人前で弾くことが楽しいなと感じています。

 

先日、久しぶりにストリートピアノやコンサートで弾き、緊張しました。

 

やはり、継続性・積み重ねの大切さを感じました。

 

そのためにも、普段からの練習が欠かせないと思っています。

 

Nao(ffスタッフ):幼い頃から人前で披露するよろこびを知っておいでだったとは!

 

何よりそれから今までずっと続けてこられたからこそ、今も「緊張よりも楽しい」が勝るようなお気持ちで演奏できるのではと思います。

 

やはり継続が欠かせないですよね。

 

それでは、お次はリリーさんのピアノ練習について、お聞かせいただけないでしょうか?

 

決まった練習メニューや練習スケジュールはあるのでしょうか?

 

リリーさん:

【練習メニュー】

 

曲の練習に入る前にハノンのスケールやアルペジオ、オクターブの準備と決まったものをしていましたが、目標の曲に集中するため、9月頃からあえてストップしました。

 

その代わり、目標の曲が弾けるために何が必要かを考え、その時々に合わせたメニューを考え、行っています。

 

例えば、弾きにくい箇所があれば、何回もその音を繰り返し(ex:ミレミレ)弾いてみたり、リズムを変えて弾いてみたりと試行錯誤しています。

 

それから、自分で(指使い、腕、身体の使い方など)どのように弾いているかを弾きながら確認するようにしています。

 

勿論、ハノンの中でもその曲に必要なものがあれば、取り入れることもありました。

 

どう練習するのが良いかはやってみないとわからないので、とりあえず思いついたことを実践するようにしています。

 

あとは、You Tubeを聴き、私ならどう演奏するかを考え、理想の演奏に近づけるため、何回も何回も納得のいくまで弾いています

 

【練習スケジュール】

 

自分の中で目標を見つけ、目標の達成日を意識して練習しています。

 

仮想演奏会も、大体の完成日を決めて練習しています。

 

やはり、意識して練習するのとしないのとでは、練習の質も変わってくるのではないかと思っています。

 

初めての曲であれば譜読みからになるので・・・

 

  • 譜読みの時期
  • 止まりながらでも最後まで弾けている状態
  • スラスラ弾けている状態
  • どう演奏したいかを考える時期
  • 完璧な状態

 

達成日から逆算し、大体の目安を決めています。

 

勿論、計画通りにいかないこともありますが、そこは焦らず、目標を意識し、モチベーションを維持できていれば良いのではないかと思っています。

 

Nao(ffスタッフ):なるほど、仮想演奏会にご参加の時も、しっかりと完成までのプランを立てて練習されるのですね。

 

細かく段階を踏む必要があることもとても勉強になります。

 

そのようにピアノと向き合っておられるからこそ、リリーさんの演奏はいつも完成度がとても高いのですね!

 

Q3.モチベーションを維持するために心がけていることはありますか?

リリーさん:私のモチベーションは、

 

  • 気持ちのコントロール
  • 目標を意識すること
  • 楽しみを作ること
  • 目標が終われば何をしたいか

 

を考えています。

 

やはり、気持ちがついてこないことには、どれだけ練習をしても演奏が良くならないと感じています。

 

また、目標を意識することで、目標に向かって突き進むことができています。

 

それから、楽しみがある方が練習も捗るので、楽しみを作ったり意識するようにしています。

 

あとは、目標が終われば自由に弾きたい曲を弾いてみたりと、少し解放するようにしています。

 

現在、常に本気・強気・勝つ気で取り組んでいます。

 

練習をしている中で何が何でも勝ちたい気持ちが強くなってきています。

 

Nao(ffスタッフ):モチベーションが上がらなくて悩む方も多いと思います。

 

しかし、リリーさんのようにゴールを定めることで、何が何でもやるんだ!と強気になれたり、達成した時の解放された幸福感を想像したりすると、自分を奮い立たせる原動力になるんですね。

 

Q4.仮想演奏会を、どのようにピアノ生活にお役立ていただいていますか?

リリーさん:私の中で仮想演奏会に参加させて頂く目的は、短期間で目標をもって取り組むことと皆さんの素敵な演奏を聴くことです。

 

毎月、開催して頂き、毎回何を弾くかを決めるのが楽しくて、楽しみになっています

 

また毎回、皆さんの演奏を聴いて、頑張ろうといったモチベーションになっています

 

毎月、皆さんと一緒に参加できること嬉しく思っています。

 

いつもありがとうございます。

 

これからも色々な曲を弾けるよう、練習に励みます。

 

今後とも、よろしくお願い致します。

 

Nao(ffスタッフ):仮想演奏会をそのようにお役立ていただき、感激です!

 

スタッフとしてとても嬉しく思います。

 

こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします!

 

ところで、仮想演奏会に参加したいけれど、どんな曲で参加しようか迷う方も多いのではと思います。

 

リリーさんは仮想演奏会の参加曲はどのように選んでいらっしゃいますか?

 

リリーさん:実は、仮想演奏会に参加させて頂くようになってから、ある程度何月にこの曲を弾く(大井さんの楽譜集→クラシック→…)と決めていたのですが、すでに変わってきています。

 

あとは、その時期の曲や弾きたい曲、練習中の曲のどれかで参加させて頂いています。

 

やはり、弾きたい曲があるとそこに向けて練習も頑張れると思うので、それが一番なのではないかと思っています。

 

Nao(ffスタッフ):そうですよね。自分の好きな弾きたい曲が一番ですよね!

 

誰でもどんな曲でもどんなスタイルでも自由に参加できるのが、仮想演奏会の魅力ではと思いますので、ぜひたくさんの方に自由に気軽にご参加いただきたく思います!

 

Q5.ピアノ人生の中で影響を受けた奏者はいますか?

リリーさん:ピアニスト(鍵盤男子)の大井健さんと作曲家の中村匡宏さんです。

 

私は、3年前に偶然、マツコの知らない世界で大井さんを知り、Twitterをフォローし始めました。そこから、中村匡宏さんと鍵盤男子というデュオを組まれていることを知りました。

 

2年前社会人になり、ピアノを弾く余裕がなくなり、弾かなくなりました。

 

それから3ヶ月、大井さんのコンサートがあると知り、仕事帰りに行きました。

 

演奏を聴いているうちに綺麗な音色に感動し、またその時に思い詰めていた気持ちが楽になり、自然と涙が出てきました。

 

大井さんのように素敵な演奏ができるようになりたいと思い、大井さんの楽譜集を買い、練習し始めました。

 

3ヶ月ぶりに弾いたので思うように指が動かず、ショックを受けましたが、弾けるようになりたいと思い、練習し続けました。

 

1年前、神戸駅近くにストリートピアノがあると知ってから立ち寄り、演奏動画をTwitterにアップするようになりました。

 

いつも皆様にいいねやコメントを頂き、練習の励みになっています。

 

いつもありがとうございます。

 

その場で演奏をするのは勿論、演奏を聴いている時間も楽しく、ストリートピアノにハマりました。

 

鍵盤男子のコンサート前日の仕事帰りとコンサート前、同ストリートピアノで大井さんの楽譜集にあるYAMA-YURIを演奏していたところ、鍵盤男子関係者の方が聴いておられ、鍵盤男子のお二人がアンコール時に私の演奏の話題を挙げて頂き、ファンの皆様との繋がりができ、今でも皆様に優しくして頂き、お二人、そしてファンの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

ありがとうございます!

 

その後も、大井さんのソロコンサートや鍵盤男子のコンサートに足を運ぶ度に、演奏法(お二人のピアノタッチやペダリング、アレンジ、弾く時の体重移動)の勉強になり、また練習を頑張ろうという気持ちになります。

 

◇  ◇  ◇  ◇

リリーさん演奏のYAMA-YURIはこちらです♪(少しアレンジを加えていらっしゃいます)

↓   ↓   ↓

 

◇  ◇  ◇  ◇

 

同年10月、久しぶりにコンクールを受けてみたいと思い、神戸国際音楽コンクールを受けたところ予選を通過し、翌年、本選に挑戦しました。

 

緊張し良い結果を残せず悔しい思いをしたので、来年にリベンジをしたいと思っています!

 

現在、2つの目標に向けてベストを尽くせるよう日々練習に励んでいます。

 

温かく見守って頂けると、また応援して頂けると幸いです。

 

よろしくお願い致します。

 

Nao(ffスタッフ):鍵盤男子のコンサート前にストリートピアノを披露し、それについてコンサートで触れていただけたエピソードは感動ものです!

 

きっとリリーさんの想い溢れる演奏がお二人に届いたからこそなのでしょうね・・・。

 

心温まるエピソードをありがとうございます。

 

最後に・・・今からピアノを始めたいと思う方へ一言お願いいたします。

 

リリーさん:ピアノの世界へようこそ。

 

子どもの頃にピアノを習っていたという方が多いと思いますが、大人から始めても遅くないと思います。

 

何でもそうですが、やってみたいと思ったその時に始めるのが一番だと思います。

 

自宅にピアノがなく、購入するのに躊躇される場合、例えばキーボードであれば比較的お手頃なお値段でありますし、音量も調整できるので、ご近所や周りの目を気にすることなく弾くことができます

 

何から始めれば良いかと迷われることもあると思います。

 

独学ですることも一つですが、レッスン室へ習いに行き、基礎的なところを学ぶことも一つではないかと思います。

 

ピアノ教室によって月謝やご指導の方針が違います。

 

そのため、何ヶ所か体験して比較し、ご自分に合ったものを選ばれることをお勧め致します

 

最後になりましたが、なかなか上手くいかないこともあると思いますが、焦らず、ピアノ生活を楽しみましょう♪

 

Nao(ffスタッフ):スタートするのに年齢は関係ないということですよね。

 

「やってみたい」この直感が大切ですよね。

 

これから始める方へのアドバイスもありがとうございます。

 

リリーさんのお話を聞いて、きっとたくさんの方に「ピアノを始めたい・続けたい」と思っていただけるはずです!

 

立ち止まったときは、ピアノ仲間の声に耳を傾けてみませんか?

 

リリーさん、ありがとうございました!!

 

これからもリリーさんの素晴らしい演奏を楽しみにしています♪

 

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 

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その「声」がきっかけのひとつとなり、読者様の新しいピアノライフの始まりになることを願っています。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 


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