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こんにちは!ピアノが大好きな皆さんのためのサイト「人生はff〜フォルティッシモ〜」スタッフの いもっこ です♪
日本中だけでなく世界中が色々なことを我慢しながら過ごした2020年が終わり、新たな年を迎えましたね。
私にとっての昨年は、仮想演奏会という新しい舞台を通して本当にたくさんの方と出会えた1年となりました。
色々なジャンルの演奏を毎回聴くことができて、ビシビシと良い刺激を受けております。
エントリーいただいた皆さま、ありがとうございます。
そして、今年もどうぞよろしくお願いいたします!
さて今回は、11月の仮想演奏会でなんと!10回目のエントリーとなった玉響TAMAYURAさんにインタビューをさせていただきました!
2月から始まった仮想演奏会ですが、11月で10回目の参加(12月にも参加いただいたので11回目!)ということは・・・
そう、初回から毎月欠かさずエントリーしてくださったんです!
本当にありがとうございます!初回から共に歩んでこれたことを嬉しく思います。
音楽科(声楽専攻)を卒業し、音楽教室でのピアノ講師歴もある玉響さんは、ピアノ歴50年。
5回記念のインタビュー時には、ピアノ人生でこれまでに大変だったことや表現力についてなどのお話を聞かせていただきました。
>> 前回の玉響さんのインタビュー記事はこちら
今回は欲張ってたくさんの質問を投げかけてしまいましたが、玉響さんのピアノに対する熱い思いが皆さんのモチベーションアップにもつながれば嬉しいです。
それでは、インタビューを最後までお楽しみください♪
仮想演奏会10回記念 玉響TAMAYURAさんにインタビュー!!
まずは、玉響さんの直近2回の演奏をご紹介します。
演奏曲 | 月光第3楽章 |
---|---|
ピアノ歴 | 50年 |
メッセージ | 先月に続いて月光第3楽章です。
あちらこちらにアラがあるのは見逃していただけるとありがたいです。 なかなか進みませんが、もう少し進むと展開部・再現部となってくるので、そうなると一気に進んでくれると思ってます。 トリルが厳しい! 運指をサボっていたつけか。 演奏中の右手が映っていますが、こんな感じで弾いてます(笑) 途中までではありますが、楽しんで聞いていただければと思います。 |
演奏曲 | 虹の彼方に |
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メッセージ | ママさんコーラスの伴奏をしていた時のものです。
今よりもきちんと練習していたので、音もクリアかな? 大ホールでの演奏なので、音も伸びていると思います。 これくらい弾けるようにしないと。 |
12月の演奏会では、コーラスとの息の合った演奏に聴き入ったという方も多いのではないでしょうか。
また、継続的に投稿いただいている「月光第3楽章」については、今回の質問でも詳しくお聞きしました♪
ぜひ、玉響さんの演奏を楽しみつつインタビューを読んでいただけたらと思います。
これより先は玉響さんとスタッフいもっこによる対談形式で進めさせていただきます!
Q1. 仮想演奏会に参加してのご感想をお願いします。
玉響さん:今まで仮想演奏会に欠かさず参加させていただきました。
今までに参加していたのは音楽会という形式だったので、このように演奏会と銘打ったものに参加したことはありませんでした。
それだけに新鮮で楽しく参加させていただきました。
いもっこ(ffスタッフ):これまで11回のご参加、それも毎月エントリーしていただきありがとうございます!
楽しく参加できたと言っていただけて嬉しいです。
玉響さんは仮想演奏会の参加前と今では、ピアノとの向き合い方が何か変わりましたか?
玉響さん:以前よりは真剣にピアノに向き合えるようになってきたと思います。
一時期、ピアノを弾くということができない時期がありました。
でも、こうやって仮想演奏会に参加させていただいたことで、またピアノを弾くのは楽しいのだということを再確認できました。
いもっこ(ffスタッフ):純粋にピアノを楽しんでいる方たちの演奏が、気付かせてくれることもあるのかもしれませんね。
玉響さんの演奏が聴けることを私もいつも楽しみにしています。
Q2. エントリー曲「月光第3楽章」について
玉響さん:「月光」は、ベートーベンのピアノソナタの中でも名曲に分類されると思っています。
各楽章にストーリーがあり、全曲を通すことで一層そこに磨きがかかっていると感じます。
いもっこ(ffスタッフ):神秘的な雰囲気を出す第1楽章、可憐な第2楽章の印象からは一転して情熱的な曲調へ。
私も玉響さんの演奏を聴いて、「月光第3楽章」の完成形を楽しみにしている一人です♪
玉響さんは以前、この曲は学生時代に弾いていたと仰っていましたが、演奏する上で難しい箇所・ポイントとなる部分はどんなところでしょうか?
玉響さん:演奏する部分で難しいところといえば、音域が広いので、ベストポジションに体を置いていないと途中で変に力が抜けたり入ったりしてしまうことでしょうか。
ラストのカデンツァは華やかなだけに重苦しくならないように弾かないといけませんね。
また、左手でメロディーを担当している時もあるのですが、その時に右手が目立ちすぎないようにするのが大切です。
左手の小指・薬指といった力の入りにくい指が低音をカバーしているので、音の力が抜けないようにするのが大変だった記憶があります。
いもっこ(ffスタッフ):左手の小指と薬指を意識して音に力を入れ続けるのは大変な練習だと想像できます・・・。
演奏は一朝一夕で身につくものではなく、日々の練習の積み重ねなのだと改めて感じました。
Q3. 奏者として、仮想演奏会のスタイルは参加しやすいですか?
いもっこ(ffスタッフ):同じ曲でのエントリーや、曲の途中まででもエントリー大歓迎としている演奏会はあまりないと思いますが、弾く側としては参加しやすいものでしょうか?
玉響さん:はい。同じ曲でエントリーできるというのは、参加者にとってもホントにありがたいシステムだと思っています!
やはり、1曲を納得のいくように仕上げるのは時間がかかります。
ソナタなど形式の決まった曲の場合、それなりの時間(20分程度というのも多いです)がかかるので大変ですよね。
私の場合、受験用の曲などは1年近くの時間をかけて仕上げましたが、音楽学校を目指しているというような方以外では1曲にそれだけの時間をかけるというのは不可能だと思います。
時間をかけるということは、それだけモチベーションを維持するのが難しいので、曲の途中まででのエントリーという今の形はいいものですよね。
いもっこ(ffスタッフ):確かに長い曲を納得いく段階まで仕上げるというのは時間がかかるので、「ピアノの発表会が毎月ある」というような感覚だとパンクしてしまいそうです。
その点、「自分の練習記録を動画で残しておく」という使い方もできる仮想演奏会は、より参加のハードルを低くできているのかな、とは感じています。
参加しやすいと言っていただけて嬉しいですし、曲の一部分でもOKという形を通して玉響さんにエントリーしていただけていることに感激しています!
Q4. 人に教える楽しさ・難しさとはそれぞれどんなことでしょうか?
いもっこ(ffスタッフ):音楽教室でピアノ講師としての経歴もある玉響さんですが、人に教えるというのは自分で演奏するのとは異なる部分が多々あると思います。
玉響さん:人に教えるっていうのは、ホントに難しい部分がありますよね。
熱量を込めて指導をすれば、当然、喧嘩になる部分もある。
実際、自分の子どもに教える時には他人に教える時に辛抱できたことができずに感情的になってしまいました。
このあたりの感情コントロールが難しいですね。
だからといってあまりにも淡々と指導をしていると退屈だと受け止められてしまいますし・・・。
いもっこ(ffスタッフ):相手の上達を思うあまり指導にも力が入るということですね。
特に身内や深い仲の方に教える場合は、より感情的にならないようにするのが難しそうです。
過去の指導経験の中では、どんなことが印象に残っていますか?
玉響さん:楽しかったことは、教えていた生徒さんから「音楽の成績が上がりました」「自分も音楽をやりたいです」そういう声を聞いた時ですね。
学校音楽はどうしても成績をみるため、親御さんも成績が上がらなければピアノを辞めさせるという方もいらっしゃいましたので。
いもっこ(ffスタッフ):音楽をやりたいと生徒さんが言ってくれるのは、指導内容だけでなく玉響さんの教え方や人柄から受けた影響も大きいことと思います。
学校はもちろん、習い事の場面でもいい先生に出会えるのはとても良い経験となりますよね。
私はピアノを習っていた時にあまり先生と相性が良くなかったので、玉響さんのような先生に会いたかった・・・と感じています。
玉響さん:もうひとつ、「幼稚園の教諭になりたいので、半年で弾けるようにしてください!」といってきた方が見事に合格した時も報告を受けて嬉しかったです!
いもっこ(ffスタッフ):半年で!それは期限がある分弾く方も必死ですが、教える方も緊張感ありますね!
生徒さんの合格の報告を受けるってとても幸せな瞬間と思います。
素敵なエピソードありがとうございます♫
Q5. ご自分の強み、得意な系統はどんなことですか?
いもっこ(ffスタッフ):玉響さんはffサロン(オンラインサロン)でオンライン講師第1号に認定されましたよね。
おめでとうございます!
これからはサロンメンバー(初心者〜プロのピアニストまで在籍)に対して、サロン内でピアノのオンラインレッスン等を行うことが可能となります。
対面レッスンとオンラインレッスンでは講師側も準備が変わってくるのかなと感じますが、ご自分の強みとしている部分、得意な系統、こんな悩みには答えられるなどはありますか?
この機会を生かしてこんなことにチャレンジしてみたい!というのもOKです。
玉響さん:このところ、レッスンとは完全に無縁になってしまっているので、こちらが一緒に勉強させていただくという形になりますね。
オンラインレッスンだと1曲だけをやりたいという方にも向いていると思います。
「イベントがあるので、その日までにこの曲を仕上げたい」といった方の要望を叶えられればいいなと思っています。
いもっこ(ffスタッフ):「数ヶ月後の仮想演奏会でこの曲を弾いてみたい」という方がいれば、完成した曲は玉響さんとのコラボのようになりますね〜!
想像して勝手にワクワクしてしまいました!
玉響さん:管弦楽のスコアをピアノに編曲することも可能なので、そのあたりも相談していただければと思います!
いもっこ(ffスタッフ):スコアの編曲も可能なんですね!?
オンラインだからできることも多いと思うので、通常のピアノ教室の枠を超えてスキルをどんどん活用していただけたら世界が広がりそうです♪
Q6. 練習に行き詰まった時、あるいは理想の演奏になかなかたどり着けない時、どのように壁を乗り越えましたか?
玉響さん:王道ですが、練習あるのみです(笑)
でも、ホントに弾けなくなった時は一度、その曲から離れます。
撤退もたまには必要です!
いもっこ(ffスタッフ):離れるのも勇気がいりますが、だらだらやるよりも気分転換した方がスッと次に進める場合もある、ってことですね!
私にも心当たりあります(笑)
ピアノから撤退した時は、どんなことをされるんですか?
玉響さん:私の場合は本を読んだり、宝塚を見に行ったりで気持ちを切り替えていました。
本に夢中になりすぎてレッスンしなかった、なんてこともありますが(笑)
いもっこ(ffスタッフ):夢中になりすぎてピアノのことを忘れるなんて、しっかり心のお休みになりそうです!
音楽作品や舞台を観るのも「やっぱり弾きたい!」というモチベーションアップに繋がるのかもしれませんね。
Q7. 長くピアノを楽しむために必要だと思うことを教えてください。
いもっこ(ffスタッフ):「ピアノは一生の趣味」そう言われる奏者さんも多くいます。
玉響さんにとって、ピアノと長く付き合うためのポイントは何でしょうか?
玉響さん:何事もそうですが、無理をしない。
理想を高くするのはいいことですが、少しだけ背伸びをしたくらいがちょうどいいですね。
無理と無茶は違います。
もっとも、高い理想を掲げた方がモチベーションが上がるという方は、どんどん高い目標を設定してください。
エベレスト並みの理想でも努力すれば叶うというのは現実にありますので。
いもっこ(ffスタッフ):少しの頑張りで叶えられる目標を設定して成功体験を積んでいくのか、高い理想に向かって一心に努力していくのか。
自分のタイプに合わせて次のステージを描いていくことが大切なんですね。
始めやすくずっと長く続けられるピアノという趣味は、本当に素晴らしいと思います。
Q8. ズバリ!仮想演奏会のココが魅力的!という部分はどんなところでしょう?
玉響さん: そうですね、
- 誰もが音楽を楽しめるところ。
- リタイアからの復帰組でも楽しめるところ。
- オンラインでの画像と音楽の組み合わせを存分に楽しめるところ。
こんな感じでしょうか?
そう言いながら、私の動画編集の腕は最低なので、いつも鍵盤を撮り下ろしです(笑)
いもっこ(ffスタッフ):なかなかの無茶振り質問に3つも嬉しいお答えありがとうございました!
動画には個性が出せるので、魅せる演奏動画を作ってくださる奏者さんも増えていますよね。
鍵盤撮り下ろしも曲に集中できるので私は好きです♫
これからも誰もが音楽を楽しめるよう、参加しやすい演奏会にしていきたいです!
仮想演奏会をピアノ練習のステップに!
初回から12月まで、11回連続で仮想演奏会に参加してくださっている玉響さん。
お忙しい中での継続する力には本当に私も刺激を受け、背中を押してもらっています。
1曲を少しずつ弾いていくという玉響さんの最近のスタイルは、仮想演奏会の参加しやすさを存分に使っていただけていると感じています。
玉響さん、たくさんの質問にも関わらず、快くご対応いただきましてありがとうございました!
* * *
ピアノを長く楽しむにも、1曲を納得いくまで仕上げるにも、スランプを乗り越えるにも日々の練習は欠かせません。
その練習に仮想演奏会を取り入れてみませんか?
- 練習中の同じ曲で、毎月エントリーすることが可能
- 途中までしか弾けない曲でのエントリーが可能
- 前回の続きからのエントリーが可能
完全版ではなくても、一定の期日までに現時点の演奏を動画に記録しておくことは、後々見たときに大きな成長率を感じることができるはずです。
今回のインタビューを通して、仮想演奏会に出てみようと感じていただける方が1人でも増えてくれたらとても嬉しいです!
一緒にピアノをもっと楽しんでいきましょう!
読者様のご参加、心よりお待ちしております♫
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
勇気を持ってチャレンジ!
ピアノ人生を輝かせる仮想演奏会
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