ピアノが上手い人とは?「上手くなる」の意味と上達を測る7つのポイント

大人ピアノの上達方法

「もっとピアノが上手くなりたい」

ピアノを弾いていると、一度はそう思うことがあるのではないでしょうか。

発表会や弾き合い会で、難しい曲をきれいに弾いている人を見ると、

「私ももっと上手くなりたい」

「でも、上手いって何だろう?」

と考えることもあります。

  • 難しい曲を弾けること。
  • ミスをしないこと。
  • 指が速く動くこと。

もちろん、これらもピアノの上達の一つです。

ただ、大人の趣味のピアノでは、それだけが「上手くなる」ではありません。

  • 以前より譜読みが速くなった。
  • 途中で間違えても、止まらず弾けるようになった。
  • 自分の音を聴きながら弾けるようになった。

こうした変化も、立派な上達です。

では、「ピアノが上手い人とはどんな人なのか?」

この記事では、そんなことを考えながら、自分自身の成長を確認する7つの物差しを紹介します。

ピアノが上手い人とはどういう人?

「ピアノが上手い人」と聞いたとき、難しい曲をすらすら弾く人を思い浮かべるかもしれません。

確かに、難しい曲を弾けることは一つの技術です。

しかし、それだけで演奏全体の上手さが決まるわけではありません。

難しい曲を弾ける=上手いとは限らない

難しい曲には、高い技術が必要です。

速いパッセージや大きな跳躍、複雑なリズムを弾けることも、長く練習して身につけた力でしょう。

ただし、難しい曲を弾いているからといって、必ずしも音楽的な表現まで身についているとは限りません。

反対に、比較的やさしい曲でも、とても魅力的に聞こえることってありませんか?

そんな演奏には、音色やフレーズへの意識が感じられることもあるように思います。

曲の難易度は、「上手さ」を測る一つの物差しではあっても、すべてでないんですよね。

ミスをしない=上手いでもない

人前で弾くと、

「間違えなかったか」

が気になりやすいものです。

けれど、本番では誰でもミスをする可能性があります。

一音間違えても流れを止めずに演奏を続けられた。

予定と違う音が出ても、落ち着いて音楽へ戻れた。

これも、大切な演奏力です。

でも、「ミスをしないこと」だけを上達の基準にしないようにしましょうね。

なぜなら、自分が身につけてきた力を見落としてしまうことがあるからなんです。

「上手い」にはいくつもの物差しがある

ピアノには、さまざまな要素があります。

  • 音やリズムの正確さ。
  • 譜読み。
  • 指の動き。
  • 音色。
  • 表現。
  • 本番での対応力。
  • 自分で練習する力。

だからこそ、「私は上手いのか、下手なのか」 と一つの答えを出す必要はないと思うんです。

「以前より何ができるようになったのか」 を見るほうが、自分の上達を確認しやすくなります。

ピアノの上達を測る7つのポイント

では、自分が上達しているかどうかを、どのように確認すればよいのでしょうか。

ここでは、曲の難易度だけではない7つの物差しを紹介します。

音やリズムが以前より安定している

以前はテンポが速くなったり遅くなったりしていた曲を、一定のテンポで弾けるようになった。

何度も弾き直していた場所で、音を外すことが減った。

こうした変化も上達です。

完璧に弾けるかではなく、以前より安定したかを見てみましょう。

譜読みが速くなっている

新しい曲を始めたとき、「前より楽譜を読むのが速くなった」と感じることはありませんか。

音符を一つずつ数えていた頃より、まとまりで読めるようになった。

臨時記号やリズムに気づくのが早くなった。

これも、練習を重ねて身についた力です。

自分の音を聴きながら弾ける

ピアノを始めたばかりの頃は、「正しい鍵盤を押すこと」だけで精一杯になりがちです。

少し余裕が出てくると、

「今の音、ちょっと強かったな」
「左手が大きすぎたかも」

と、自分の音が気になるようになります。

これ、以前は弾くことだけで精一杯だったと思うと、ちゃんと成長しているんですよね。

強弱やフレーズを意識できる

楽譜に書いてある音を並べるだけでなく、

「ここから少し盛り上げたい」

「この音へ向かいたい」

「ここは静かに終わりたい」

と考えられるようになることも、上達の一つです。

楽譜どおりに音を出すだけで精一杯だったところから、「ここはどう弾こう?」と考えられるようになる。

これも、ひとつ上の段階に進んだサインだと思います。

ミスをしても演奏を続けられる

練習では弾けていた場所を、本番で間違えることがあります。

それでも止まらず、次の場所へ進めた。

一瞬わからなくなっても、曲へ戻れた。

これも経験によって身につく力です。

特に発表会や弾き合い会では、ミスをしない力だけでなく、ミスから戻る力も大切になります。

自分で課題を見つけて練習できる

以前は最初から最後まで何度も弾くだけだったのに、

「今日は左手だけ練習しよう」

「この2小節だけゆっくり弾こう」

と考えられるようになった。

これも上達です。

自分で問題を見つけ、練習方法を選べるようになると、ピアノとの付き合い方も変わってきます。

「こう弾きたい」というイメージが生まれている

「この曲を、こんな雰囲気で弾きたい」

と思えるようになることも、大切な変化です。

楽譜に書かれている音を間違えずに弾くことだけが目的ではないんですよね。

自分はどんな演奏をしたいのかを考えられるようになる。

「こう弾きたい」が出てきたら、ただ音を追っていた頃とは少し違います。

自分なりに曲を楽しめるようになってきた証拠なのかもしれません。

教本や弾ける曲の難易度だけでレベルは決まる?

「ブルグミュラーを弾いているから、このくらいのレベル」

「ソナチネまで進んだから、中級くらい?」

と、自分の現在地を知りたくなることもあるでしょう。

ブルグミュラー、ツェルニー、ソナチネ、ソナタなどの教本や曲は、学習段階の一つの目安になります。

ただし、同じ教本を使っていても、それぞれ違うと思いませんか?

  • 譜読みが得意な人。
  • 暗譜が得意な人。
  • 表現を考えるのが得意な人。
  • 指がよく動く人。

そのため、一冊の教本だけで演奏全体のレベルを決める必要はないんですよ。

教本としても有名なブルグミュラーについてはこちらを読んでくださいね。

大人のピアノは人と比べなくても上達できる

大人になってからピアノを始めた人、再開した人は、それぞれ条件が違います。

始めた年齢。

これまでの経験。

仕事や家事。

一日に練習できる時間。

同じ条件の人はほとんどいません。

始めた年齢も練習時間も違う

週に何時間も練習できる人と、仕事の合間に20分練習する人を、そのまま比較することはできません。

誰かが難しい曲を弾いているからといって、自分の成長が遅いわけではありません。

昨日の自分・半年前の自分を基準にする

比較するなら、他の人よりも過去の自分のほうがわかりやすいでしょう。

半年前には読めなかった楽譜が読める。

以前より止まらず弾ける。

練習にかかる時間が短くなった。

こうした小さな変化を見つけると、自分の成長が見えやすくなります。

録音や動画を残すと成長が見えやすい

自分の演奏は、毎日少しずつ変わっていくため、本人には変化がわかりにくいものです。

ときどき録音や動画を残しておくと、数か月後に見返したとき、

「思っていたより変わっている」

と気づくことがあります。

発表会で間違えたら「上達していない」?

発表会や弾き合い会では、普段とは違う緊張があります。

  • 家では弾けていた場所を間違えた。
  • 手が震えた。
  • 思っていた演奏ができなかった。

そんな経験をすると、

「全然上達していない」

と感じてしまうかもしれません。

でも、

  • 以前は間違えると止まってしまったのに、今回は続けられた。
  • 以前より緊張しても周りの音が聞こえた。
  • ミスはしたけれど、曲の雰囲気を考えながら弾けた。

こうした変化もあります。

本番でできなかったことだけでなく、本番でできるようになったことも見てみましょう。

「もっと上手くなりたい」と思ったら何を目標にする?

「もっと上手くなりたい」

だけでは、何を練習すればよいのかが少し曖昧です。

そんなときは、

「何をできるようになりたいのか」

まで一段具体的にしてみましょう。

たとえば、

  • 譜読みを速くしたい
  • 指を動かしやすくしたい
  • 途中で止まらず弾きたい
  • 音色をきれいにしたい
  • 強弱をつけられるようになりたい
  • 人前で落ち着いて弾きたい
  • 好きな曲を弾けるようになりたい

などです。

「上手くなる」を一つの大きな目標にするより、今、自分が一番伸ばしたいことを一つ決める。

こうしたほうが、練習もしやすくなりますよね。

まとめ|「上手くなった」は自分でも見つけられる

ピアノが上手くなることは、難しい曲を弾けるようになることだけではありません。

  • 以前より譜読みが速くなった。
  • 自分の音を聴けるようになった。
  • 間違えても、そのまま演奏を続けられるようになった。
  • 練習する場所を自分で決められるようになった。

こうしたことも、ちゃんと上達です。

ピアノを弾いていると、自分より難しい曲を弾いている人がどうしても目に入ります。

発表会や弾き合い会では、なおさらですよね。

でも、その人と自分では、ピアノ歴も練習できる時間も違います。

私自身、一度ピアノから離れて再開してみると、「昔のように弾けないな」と思うこともありました。

それでも続けていると、

「前より楽譜を読むのが速くなったかも」

「ここ、前は何度も止まっていたな」

と気づくことがあります。

「もっと上手くなりたい」と思ったときは、まず今の自分を振り返ってみましょう。

足りないものを探す前に、すでにできるようになったことを一度確認してみる。

そして、その中から次にできるようになりたいことを一つ決める。

それくらいでも、十分ではないでしょうか。

昨日より少し弾きやすくなっていたら、それも立派な一歩です。

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