読者様はピアノを練習していて疲れることはありませんか?
実は、ピアノの練習をしていて疲れるのは、色々な原因があるんです。
そこで、ピアノの練習を続けるのはしんどいと辛くなってしまう前に疲れの原因を知りましょう。
原因がわかれば、ピアノの練習により集中できる環境を作れますよね。
この記事で分かること
・疲れを解消する方法
・ピアノの練習で疲れる他の原因
ぜひ、最後までお読みください。
ピアノの練習で疲れてしまう理由
それでは、ピアノの練習で疲れる原因からお伝えしていきます。
- 腕、手首、指に余計な力が入っている
- 椅子に正しく座っていない
- 頭をフル回転させている
- 休憩をしていない
上記のいずれかに当てはまったのではないでしょうか?
腕、手、指に余計な力が入っている
練習をしていて、腕、手、指が疲れることはありませんか?
疲れる原因は、脱力ができていない状態で練習しているからです。
では、「脱力できていない」とは、どのような状態なのでしょうか。
それは、主に2つ挙げられます。
- 腕が硬い
- 指に力が入っている
腕が硬い
肘を曲げすぎると、ピアノと体の距離を十分にとれません。
そうすると、腕がガチガチに硬くなってしまいます。
これは脱力ができていない証拠です。
この状態でピアノを弾き続けると、身体が縮こまって指や肩にも力が入ってしまい、全身を疲れさせてしまいます。
指に力が入っている
指を下ろすときに鍵盤を強く押しすぎてしまうと、指に力が入ってしまいます。
これは、指の力が弱く、指の力で音を出そうとして起こります。
椅子に正しく座っていない
椅子に正しく座れていますか?
ピアノを弾くときに、正しい弾き方を意識することに注力してしまいがちかもしれません。
しかし、椅子に正しく座ることは非常に大切です。
それでは、椅子に正しく座れていない状態とは、どのような状態でしょうか。
- 椅子に浅くまたは深く腰掛けている
- 肘を曲げすぎているか伸ばしすぎている
- 両足を揃えていない
正しい座り方で身体に負担をかけないようにしましょう。
正しい座り方とは、
- 座面の半分くらいを使って腰掛ける
- 肘を曲げる角度は90度
- 鍵盤に手を置いたときに肘から手首と地面を水平にする
- 鍵盤の表面に腕がくるようにセットする
- 両足を揃えて座る(どちらかの足を引かない)
ピアノと椅子のベストな距離を確かめる方法は、手を伸ばしてみて鍵盤の上に指先が当たるかです。
頭から糸で引っ張られている状態をイメージするといいですよ。
こちらの動画も参考にしてみてくださいね。
頭をフル回転させている
ピアノを弾いている間は、楽譜を読む、手を動かす、音を聴くと脳をフル回転させています。
脳は「頭頂葉」「後頭葉」「側頭葉」「前頭葉」4つの部分に分けられ、それぞれが役割を持っています。
- 後頭葉:楽譜を読む
- 側頭葉:譜面を覚える
- 前頭葉:ピアノを弾く
- 頭頂葉:音を認識する
脳の全てがフル回転している状態ですので、疲れて当然ですよね。
休憩をしていない
大人の集中力は約50分と言われています。
しかし、50分間ずっと集中しているわけではありません。
集中力には15分の周期があります。
15分集中した後、一度落ち込みます。
そして、また15分集中するを3回繰り返しています。
つまり、休憩を挟まずに50分以上練習をすると集中力を欠いてしまい、次第に疲れてしまいます。
ピアノの練習で疲れないためには
どのようにすれば、ピアノの練習で疲れないようになるのでしょうか。
次を意識してみてくださいね。
- 脱力する
- 練習時間をコントロールする
脱力する
これは、とてもよく聞きますよね。
脱力しているとは、手首や指・肩・肘に力が入っておらず、必要な力が入っている状態です。
この状態だと、無駄な力を入れないで弾けます。
詳しくはこの記事を参考にしてみてください。
ピアノ弾くとき脱力するには?上達のために力を抜く感覚をつかみましょう!
練習時間をコントロールする
練習時間をコントロールする方法を2つお伝えしますね。
まずは、集中力50分を利用することです。
先にお伝えした通り、大人の集中力は約50分しか持ちません。
そこで、15分練習→5分休憩をサイクルにしましょう。
15分だと物足りないと感じる方は、ポモドーロテクニックがおススメです。
ポモドーロテクニックとは、25分練習→5分休憩を繰り返します。
ここで気をつけていただきたいのは、「時間になったら必ず休む」です。
集中できているときや順調に弾けているときは、つい、そのまま続けてしまいたくなりますよね。
しかし、続けてしまうと、あとから集中力が続かなくなってしまったり、何時間もの練習で疲れてしまったりしてしまいます。
ですから、「15分」または「25分」を思いっきり集中して、濃い練習をしましょう。
もう一つは、「毎日練習する」です。
仕事や育児で、毎日練習する時間なんてとれないよ!という声が聞こえてきそうです。
その気持ちはよく分かります。
だからといって、休みの日や時間があるときにまとめて練習しても上達のスピードは上がりませんよね。
寝だめと同じで、あまり意味がありません。
15分も時間がないときは、5分だけでも、いや1分だけでもいいので、ピアノに触れましょう。
そのときは、思いっきり集中して濃い練習時間にしてください。
そうやって時間を上手く使ってレベルアップしていきましょうね。
それでもピアノの練習が疲れてしまうときは
疲れないために改善しても、すぐに疲れてしまう……という方は、他に原因があるのではないでしょうか。
練習の仕方ではなく、もっと根本的なことが原因かもしれません。
いい機会と考えて、一緒に見直してみましょう。
- 睡眠不足
- バランスのよい食事が摂れていない
- 疲れを無視している
睡眠不足
言わずもがな、睡眠はとても大切です。
厚生労働省の調査で日本人の平均睡眠時間は、7時間42分です。
これは短く、この20年で減少を続けています。
平均睡眠時間ほどの時間がとれないよという方は、睡眠の質を上げることから始めましょう。
寝る前にスマホを触らない、ピアノの練習でストレスを溜めないなど、できる範囲で改善してみてくださいね。
バランスのよい食事が摂れていない
読者様のなかにも心がけている方はたくさんいらっしゃるはず。
でも、3食バランスのよい食事が難しい方は、1食だけから始めてみましょう。
それも無理な方は、野菜ジュースやサプリなどで上手く調整してみてください。
ジュースやサプリでの調整に慣れてきたら、まずは1食だけよい食事を心がけていきましょうね。
疲れを無視している
疲れを無視していませんか?
睡眠も食事も疲れている症状も、毎日を乗り切れていれば「大丈夫」と思って放っておきがちになってしまいますよね。
これを機会に疲れの原因を全て解決してしまいましょう。
疲れないように練習しよう
ピアノの練習で疲れる原因と改善策をお伝えしてきました。
最後にもう一度、振り返ります。
- 腕、手首、指に余計な力が入っている
- 椅子に正しく座っていない
- 頭をフル回転させている
- 休憩をしていない
- 脱力する
- 練習時間をコントロールする
- 睡眠不足を解消する
- バランスのよい食事を摂る
- 疲れを無視しない
練習で疲れる原因を知って、改善し、楽しんでピアノを練習してくださいね。
一緒にレベルアップしていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。