>> 前回のff通信10月第2弾はこちら
こんにちは!大人のピアノライフを応援する「人生はff〜フォルティッシモ〜」サイトスタッフのふみです♪
先日開催された10月の仮想演奏会は、過去最多の27名の演奏者にご参加いただきました!
「仮想演奏会」はオンラインで届ける新しいピアノ演奏会!クラシック・ポピュラー音楽・弾き語りとバラエティーに富んだピアノ演奏を毎月15日にお届けします!そして11月まで鬼滅の刃祭りも開催中♪ぜひごゆっくりお楽しみください。
回を重ねるごとにたくさんの演奏者にエントリーいただいており、スタッフ一同嬉しい限りです♪
さて今回は、10月仮想演奏会に初参加されたeriさんにインタビューをさせていただきました!
10月の仮想演奏会では、秋の季節にぴったりなドビュッシーの「版画『塔』」を演奏されたeriさん。
紅葉の風景が目の前に浮かぶような素敵なピアノに、私もうっとりと聴き入ってしまいました。
eriさんご自身も、ドビュッシーの曲に出会っていなかったらピアノは続けていなかったかもしれないとのこと。
今回はそんな作曲家ドビュッシーの魅力についても教えていただきました!
それでは、インタビューを最後までお楽しみください♪
仮想演奏会初参加のeriさんにインタビュー!!
演奏曲 | 版画「塔」/ドビュッシー Estampes 1. Pagodes / Debussy |
---|---|
ピアノ歴 | 21年程 ※ブランク期間を除く |
メッセージ | 初めての参加になります!
大好きなドビュッシーの曲で、これからの季節に合いそうなこの曲を選びました。
秋が近づいてくると、紅葉の色づき、寺院などから、この曲をいつも連想します。
これからも、ぜひ参加できたらと思います。
よろしくお願いします。 |
この後のインタビュー内容は、ぜひeriさんの演奏を聴きながらお読みください♪
それでは、これよりeriさんとスタッフのふみによる対談形式で、インタビューの内容を紹介していきます!
Q1. 簡単にプロフィールを教えてください!
eriさん:
- 6歳からエレクトーンを始める
- ピアノは10歳から始める
- 高校からピアノ主専に移行
- 私立高校進学コース音楽専攻卒業
- 某音楽大学音楽学科ピアノ専攻卒業
- 同ディプロマコース1年修了
現在は市役所の事務員をしています。
休日のみピアノ講師も5年間していました。
ふみ(ffスタッフ):ピアノ講師をされていたのですね!
ピアノは大人になるまでずっと習われていたのでしょうか?
eriさん:もともとエレクトーンを先に習っていてピアノを習う気は無かったのですが、小学校の先生の勧めでピアノも習い始めました。
中学までは、エレクトーンでヤマハ音楽院を目指していましたが、だんだんエレクトーンの電子音が自分にしっくりこなくなってしまって、逆に自然の音ピアノに惹かれて、高校受験時にはピアノ主専に移行しました。
その後、大学卒業後には就職したのですが1年間だけディプロマコースへ進んでレッスンを受けながら、コンクールや演奏会に参加したりなど音楽活動もしていました。
それと、ピアノに関わる仕事もどうしてもしたくて数年休日だけ自宅でピアノ教室もしていました。
現在は仕事の関係上、休日出勤も出てきたのでピアノ教室を継続するのも難しくなり閉じました。
その後は、だんだんピアノから離れ気味になってしまったのですが、現在は弾きたい曲を見つけては練習を再開しつつ、自分のピアノ時間に当てるようにしています。
ふみ(ffスタッフ):就職された最初の年は、ディプロマコースと仕事の二足のわらじを履かれていたとのこと、きっと両立は大変だっただろうと想像します。
就職されてからも学生時代と同じように音楽活動を続けるのは、時間・体力に制限もある中で、人並みならぬ努力が必要だったのではと思います。
休日にご自宅でピアノ教室を開かれていたとのこと、ピアノに関する仕事という夢を実現されていて行動力が素晴らしいですね!
eriさんの「ピアノとの関わりを持ち続けたい」という気持ちが強く伝わってきました。
Q2. 仮想演奏会を終えて一言お願いします!
eriさん:仮想演奏会には今回初めて参加させていただきました。
素敵なピアノを弾かれるお友達のかおりんが参加されているのも知って興味がありました。
なかなか自分の演奏を聴いてもらえる機会がない中、こんな風に自分の演奏を紹介してもらえることにとても感謝しています。
ふみ(ffスタッフ):こちらこそ、仮想演奏会に初めてエントリーしてくださりありがとうございました!
毎月ご参加いただいているかおりんさんとお知り合いだったのですね♪
▼かおりんさんのエントリー通算5回記念インタビューはこちら▼
5回連続で仮想演奏会へ参加中のかおりんさんへ節目となるインタビューです!これまでの演奏会の振り返りはもちろん、コミュニケーションに長けたかおりんさんに気になる質問をぶつけてみました!なかなか毎日のピアノ練習が進まない、という方は必見ですよ♪
eriさんのYouTubeチャンネルは登録者数が1,000人を超えており、広く長く音楽活動を続けられているのだなと感服していました。
私もこうして仮想演奏会を通じてeriさんの演奏を聴くことができ、インタビューの機会までいただけてとても嬉しく思います!
Q3. エントリー曲の練習にあたって工夫されたことは?
eriさん:版画「塔」の曲は、ドビュッシーがインドネシアのガムラン音楽に影響を受けたといわれています。
東洋的な雰囲気を感じるこの曲は、日本でも古風な塔や寺院、紅葉など背景が合う気がします。
場面が次へ次へと変わる様子などは、音色を変えて弾きたい気持ちがありました。
低音部分で鳴らす箇所は銅鑼を、後半のアルペジオは琴などの楽器をイメージしました。
ふみ(ffスタッフ):フランスの作曲家であるドビュッシーが、インドネシアのガムラン音楽に影響を受けていたとは驚きです!
私は「版画『塔』」という曲を今回初めて知ったのですが、たった一人の演奏者がピアノ一台で奏でているとは思えない複雑なメロディーという印象を持ちました!
eriさんもご自身も、銅鑼や琴といった楽器をイメージして演奏されていたのですね。
壮大な風景が思い浮かぶ中にも、どこかリラックスできる不思議な旋律でとても好きになりました。
Q4.今までピアノを弾いていて壁にぶつかったことは?
eriさん:たくさんあります。
レッスンについていけなくて泣いた過去もありました。
最初の一音を鳴らすだけでも、違う!と言われてしまい、音を鳴らすのが震えるくらいに怖くなったこともあります。
でも、どん底に落ちるとこまで落ちると不思議と落ち着きました。
ピアノと自分しかいない空間に入れたといいますか笑。
ピアノと向き合って、自分の鳴らす音をちゃんと聴くようになりました。
それから、ドビュッシーの曲をよく弾くきっかけにもなりました。
ふみ(ffスタッフ):eriさんのお話を聞いて、ドビュッシーについて興味がわきました!
恥ずかしながらドビュッシーについては、CMでもおなじみの有名な「月の光」ぐらいしかよく知らないのですが・・・
ドビュッシーの曲の特徴や惹かれる理由について、詳しく教えていただけないでしょうか?
eriさん:「月の光」は、ピアノ発表会で初めて弾いた曲です。
先生が勧めた曲を断って選曲変えしたのを覚えています。
ドビュッシーという作曲家が居なかったらピアノは続けていなかったかもしれません。
私は、カッチと形式に当てはまったピアノ曲!というのが昔から苦手だったんですが、ドビュッシーの曲に出会った時、自由になれたんです笑
曲名も「夢」「海」「水の精」など、ちゃんとある!って笑
ドビュッシーの音楽は、感情表現を主とするロマン派音楽に対して、自然的な印象を直感的に音で表すような曲、風景画のような曲が多いような気がします。
音一つに対しても、色があったり、香りを含んだ音、温かい、生温いなど温度がある音など、弾く方にとっては、いろんなことを想像して演奏する自由が与えられている気がします。
もちろんドビュッシーに限らず、他の作曲家の曲でも曲に対してのイメージや物語はあると思います。
ただ、ドビュッシーは感覚的なものが多いと感じます。
特に伸びている音の響きの中で音を足していったり、ぼやかしたりとか絵の具を混ぜる感覚になる部分もあります。
そういうことが自分は好きなのかなって思います。
ふみ(ffスタッフ):ドビュッシーの曲の特色について、とてもわかりやすく解説してくださりありがとうございます。
「風景画」という言葉を聞いて、今回の曲も紅葉の景色が目の前に浮かんでくるような演奏だったなと改めて感じました!
ピアノ初心者の私も、音のタイミングや長さ、速さは楽譜の指示に従うものだと思うものの、どこまでピアニストは自由に表現しているのか?という点を疑問に思っていました。
ぼやかす・絵具を混ぜるといった感覚というのは、楽譜から音楽を再現するだけではなく、新たな作品を一から作るように感じられて、演奏の楽しみがさらに広がりそうですね!
eriさんにとって、ドビュッシーとの出会いは大きな転機になったのですね。
eriさん:最初の一音を鳴らすのに、今でも神経を使う曲、ドビュッシー「水の精」の楽譜をお見せします。
楽譜は何回もコピーして、気づいたことを書いていきます。
自分の演奏を録音して聞くと、言いたいことがたくさん出てきて書き殴るような落書きになって見にくくなるので泣
何度もコピーして上から色ペンなどで書き込みしていきます。
(上記画像はeriさんより提供いただきました)
ふみ(ffスタッフ):楽譜の書き込み、すごいですね!
これほどたくさん演奏で気をつけたいことが思いつくというのも素晴らしいと思いました。
それにしても、難しそうな楽譜ですね・・・。
ピアノ初心者の私には、まずト音記号が2段あるのが見慣れないです(汗)
eriさん:この曲は何回も再度練習し直して録音しています。
というのも録音して後から聴くと、まだ違うな・・・って思ってしまって。
進歩がないのかもしれませんが、一生の課題かもです汗
ふみ(ffスタッフ):今回、eriさんが演奏されている「ドビュッシー 水の精」の動画を2つご紹介いただきました!
3年前と6年前の演奏を聴き比べてみてくださいね♪
eriさんが奏でる一つひとつの音を、ぜひ耳を澄まして聴いてみてください!
▼3年前の演奏動画です▼
▼6年前の演奏動画です▼
Q5.これまでのピアノ人生で一番嬉しかったことは?
eriさん:コンクールなどで良い評価をいただけるというのも嬉しいことの一つですが、もっと身近に聴いてもらって感想をもらえることも嬉しいです。
特に、演奏を聴いて何かのイメージを感じたとか、音色についての感想をもらえることとか、聴いている側に何か伝わったんだなって嬉しく思います。
ふみ(ffスタッフ):コンクールや演奏会などに出演されていたeriさんにとっても「身近に聴いてもらった感想をもらえると嬉しい」という答えは少し意外に感じました!
自分の演奏を聴いてくれた人に何かが伝わったり、どのように感じたのかフィードバックをもらえたりすると励みになりますよね。
私も普段文章を書く機会が多いので、(音楽よりは伝わりやすいとは思いますが)同様に相手からの反応があると嬉しく感じます!
Q6.今回の演奏会で気になる演奏者はいらっしゃいましたか?
eriさん:初めての参加だったので皆さんの演奏や選曲も興味深かったです。
知らない曲があったり、いい曲だなって思ったり。
ショパンが最近気になっているので、ショパンの曲をいくつか聴けたのも嬉しかったです。
ふみ(ffスタッフ):10月の仮想演奏会では、4名の演奏者がショパンを演奏されていましたね!
皆さんとても難しい曲を弾きこなされていて、ピアノ初心者の私とは次元が違うなぁと感じています(汗)
ショパンは憧れなので、まずは初級者向けにアレンジされた楽譜から挑戦しています♪
eriさんの演奏も今後聴けることを楽しみにしています!
Q7.今後の目標は?
eriさん:まずは練習の継続です。
何カ月も弾かなかった後のピアノってかなり大変なので。
少しの時間でもピアノを鳴らそうと思います。
それとYouTubeへの投稿再開です。
もともとピアノ離れを改善するための目標の一つとして、YouTubeへの動画投稿を始めたのがきっかけでした。
これからも多くの人に聴いてもらえるように頑張りたいです。
あといろんな作曲家の曲を弾くことです。
特に古典からロマン派。
クラシック以外にも、またゲーム音楽とかも弾いていきたいですね。
ふみ(ffスタッフ):ピアノ練習の間が空いてしまうと、ダイレクトに衰えを感じますよね・・・
お忙しい中でも、YouTubeへの投稿や新たな曲にチャレンジされているeriさんの姿勢を私も見習いたいです!
クラシック以外にも、ゲーム音楽もお好きなのですね♪
ぜひ今後もさまざまなフィールドで活躍されることを楽しみにしております!
仮想演奏会でピアノ人生を一味違ったものに♪
今回のインタビューでは、お仕事と両立されながらピアノと向き合い続けられてきたeriさんの軌跡を紹介させていただきました。
特に、ドビュッシーとの出会いがピアノ人生を大きく変えたというお話が印象的でした。
大人になった今だからこそ、自分が好きだと思える曲を演奏し、心から音楽を楽しみたいですよね!
eriさんは11月の仮想演奏会にもエントリーいただいています♪
久々にYouTubeへの投稿を再開され、ずっと憧れていた曲にチャレンジされたとのこと。
圧巻の演奏で、私も思わず鳥肌が立ちました!
ぜひ公開を楽しみにしていてくださいね♪
*11月の仮想演奏会は、11月15日15時ごろ公開です。
eriさん、お忙しい中インタビューに答えてくださり、ありがとうございました!!
* * *
仮想演奏会は、ピアノを愛するすべての人を応援しています。
エントリーした人にしかわからない、このワクワク感!
騙されたと思って、ぜひ読者様も一度体感してみてくださいね。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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ピアノ人生を輝かせる仮想演奏会
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