こんにちは! ffスタッフのnocturnex(ノク)です。
だんだん日差しが暖かくなって、春が近づいてきました。
お散歩しながら、お花見するのが楽しみです。
読者様もどうぞ春を満喫してください。
今回は、ffピアニスト「夏みかん屋さん」のPR記事をお届けします♪
お話を伺っていても、丁寧なピアノ演奏に通じる、なるほどと思えることがたくさんあって、ピアノ以外にもお仕事のことなど、夏みかん屋さんの魅力を存分にご紹介させていただきたいと思います。
夏みかん屋さんのプロフィール
まずは、これまでのインタビューでお伺いしていた、夏みかん屋さんのプロフィールをご紹介します。
- 4歳からピアノを始める
- 大学でピアノサークルに入る
- 就職を機にピアノレッスンをやめてしまい、ピアノから遠ざかる
- 亡くなったお母様の手帳に、中学生の頃の夏みかん屋さんが学校から帰ってくると毎日ピアノを弾いている、という記述を見つける
- 2015年ショパンコンクールをテレビで観てピアノをまた弾いてみようと思う
夏みかん屋さんの過去のインタビュー記事はこちらからお読みください。
ff通信7月第1弾♪仮想演奏会奏者、夏みかん屋さんへインタビュー!!
夏みかん屋さんはバロックから印象派まで、偏りのない幅広い時代の曲を、丁寧に弾いていらっしゃいます。
とても真摯に、丁寧にインタビューに答えていただく姿が、印象的でした。
ではどんなことをお話しくださったのか、詳しくご紹介していきます。
ハンドルネームの由来
実は私は夏みかん屋さんというお店屋さんのようなハンドルネームが、気になっていました。
読者様もそう思われている方も多いのではないでしょうか?
夏みかん屋さんのお庭の夏みかんの木
nocturnex:素敵な夏みかんの木のお写真ありがとうございます。
夏みかん屋さん:拙宅に夏みかんの木があって、毎年たくさん実ります。
食べきれないので裏の通りに並べて、行き交う人たちに勝手に持っていっていただいています。
初夏には自己流でマーマレードを作り、ちょっとした手土産やお礼に使ったりしています。
長年、本当によく働いてくれる木です。
年に一度剪定を頼んでいるぐらいで特に手入れはしていません。
今年も写真のようにたわわに実っています。
nocturnex:たくさんの夏みかんや手作りのマーマレードを、多くの方におすそ分けしているから夏みかんだけではなく、屋がつくんですね。
お仕事について
nocturnex:夏みかん屋さんは大学で教えられているとお聞きしました。
そうお聞きすると仮想演奏会で弾かれている曲の選択がアカデミックな気がします。
栃木県の有機農家での収穫お手伝いのお写真
夏みかん屋さん:大学では1年生から大学院生まで若者のエネルギーをもらいながら、楽しく過ごしています。
専門は、ちょっと説明が難しいのですが、農学部の社会経済、政策の分野です。
現地での実習があり、引率することもあります。
nocturnex:日本の農業は大変だとニュースで観ることがあります。
そういう研究もなさっているんですね。
夏みかん屋さん:はい。農業に携わる人たちが元気に意欲をもって、若い人たちも増えて欲しいと思って応援しています。
nocturnex :農業での経済や政策を分析されて、ご指導されているその能力が、ピアノの楽譜分析にも生かされているんですね。
夏みかん屋さんの演奏動画をご紹介しながら、演奏についてお聞きしていきたいと思います。
夏みかん屋さんのピアノ演奏
それでは、夏みかん屋さんの演奏をお聴きしましょう♪
今回は仮想演奏会での演奏から2つの動画をえらんでいただきました。
「スカルラッティ ソナタ K.380/L.23」
夏みかん屋さん:ピアノを再開した時に最初に弾いた曲です。
この曲は昨年亡くなったネルソン・フレイレが、弾いているのを学生時代にテレビで観て、知りました。
全音のピースを買って少し練習をしましたが、それっきりでした。
スカルラッティという作曲家にがぜん興味がわいたのは再開後です。
nocturnex:再開後に初めて弾いた曲がスカルラッティなんですね。
音の粒がそろっていて、トリルが鳥のさえずりのようで素敵です。
スカルラッティのどのような所に魅かれますか?
夏みかん屋さん:スカルラッティの魅力は、明るさの中にも哀愁があるところです。
同じバロックでもバッハやヘンデルのように厳粛でないのも気に入っています。
nocturnex:明るさの中に哀愁があるというのは、なるほどなぁと思います。
スカルラッティを弾く時に何が心がけていることはありますか?
夏みかん屋さん:師事している先生が話していた「パラパラチャーハンのように」という表現がしっくりくるかもしれません。
モーツァルトのソナタの時だったかもしれませんが。
nocturnex:「パラパラチャーハン」面白くていい表現ですね。
チェンバロの音のイメージですね。
では次にドビュッシーについて聞かせてください。
「ドビュッシー ベルガマスク組曲より プレリュード」
夏みかん屋さん:今年1月にアップしたドビュッシーは、「ベルガマスク組曲」の1曲目で、今は4曲目の「パスピエ」の譜読み中です。
2曲目が2月にアップした「メヌエット」、3曲目が有名な「月の光」です。
4曲とも私にとっては憧れの曲です。
それゆえ、気持ちが先走ってしまい、ツッコミどころ満載ですが、いずれちゃんと弾けるようになりたいと思っています。
nocturnex:「プレリュード」華やかでとても素敵な曲ですね。
お正月にぴったりで、最初の部分が初日の出を表しているようです。
ドビュッシーはどういうところがお好きですか?
夏みかん屋さん:ドビュッシーは「アラベスク」や「亜麻色の髪の乙女」から入りました。
一昨年の朝、山あいの古民家で目覚めたとき、なぜか凍てつくような寒さの中で「亜麻色の髪の乙女」のメロディーが浮かんで、「次は亜麻色の髪の乙女を弾こう!」と思い立ったのを覚えています。
古典派やロマン派では使われないような和音、転調や移調、どこに連れていかれるのかわからない瞬間があり、予定調和でないところが魅力です。
nocturnex:私もドビュッシーとか印象派の音楽好きです。
音の使い方がおしゃれですよね。
凍てつく寒さの中で亜麻色の髪の乙女のメロディーですか?
すごく詩的な表現で、素敵です。
「プレリュード」を弾く時に気を付けたポイントが何かあったら、教えてください。
夏みかん屋さん:十分できていないのですが、メロディラインがわかるようにすること、フォルテが強くなり過ぎないようにすること、休符にきをつけることでしょうか。
あとショパンにもよくありますが、例えば冒頭のテーマのように繰り返し出てくる場合でも和音が微妙に違ったりするので、それに注意することですが、強調しすぎると嫌味なので、程よく際立たせるというか。
感情的な思い入れは特になく、ただ曲の美しさに身を任せる感じですかね。
nocturnex:ありがとうございます。
仮想演奏会に参加して
夏みかん屋さんはこれまで10回の仮想演奏会に参加されています。
毎回違う曲で参加されていて、正直とても大変だと思います。
仮想演奏会に参加されていることについてお聞きしたいと思います。
nocturnex:仮想演奏会について前回のインタビューで「録画して参加することが励みになる」とおしゃってますね。
毎回違う曲で参加されてますが、何かコツがあったら教えてください。
仮想演奏会にエントリーする曲について
夏みかん屋さん:仮想演奏会参加の際の選曲について、基本はその時、弾けそうな曲を選んでいます。
「継続は力なり」を信じて、毎月、参加することを念頭に置いて、来月の曲もそろそろ考えています。
学生時代、若気の至り?で分不相応な曲(例えばシューマンのソナタなど)を選んでしまい、本番で崩壊した苦い経験があるので、実力よりちょっと難しそうな曲、長く弾き続けたいと思う曲を選ぶようにしています。
nocturnex:難曲も多いですから、すごいですね。
夏みかん屋さん:10回のうち、その時大体仕上がった曲を弾いたのが5回、依然弾いていた曲を弾いたのが5回、ちょうど半々です。
どちらの場合も止まらずに通して弾くのは意外に難しいですね。
10月に弾いたスカルラッティのK443は1週間くらいでどうにか弾けるようにはなったのですが、いざ録画するとなると途中で引っかかってしまい、てこずりました。
おかげで指や腕の動きがスムーズになりました。
nocturnex:指や腕の動きがスムーズになったというのは、仮想演奏会に参加されて得られたメリットですね。
これから弾いてみたい曲を教えてください。
nocturnex:以前のインタビューで夏みかん屋さんは「バッハの平均律」「ショパンのエチュード」「ドビュッシーのベルガマスク組曲」の制覇が目標とおっしゃっています。
他に弾いてみたい曲はありますか?
夏みかん屋さん:大体その通りです。
バッハの平均律は第1巻の2番を仕上げたいと思っています。
ショパンのエチュードですが、作品10と作品25はどれも難しいので、さしあたり「3つの新しい練習曲」の1番を弾いてみようかなと思っています。
ワルツは「子犬のワルツ、7番」あたりです。
これら4曲のうちのどれかは、いつか仮想演奏会でアップしたいと思っています。
nocturnex:ぜひ仮想演奏会での演奏を楽しみにしています。
≪夏みかん屋さんのこれまでの仮想演奏会★参加履歴はこちら
夏みかん屋さんの楽譜の読み方
夏みかん屋さんはピアノを弾く時に心がけていることとして、楽譜を見てイメージを作り、イメージ通りに弾くそのために練習するとおっしゃっています。
nocturnex:楽譜を見てイメージを作るということはどういうことですか?
夏みかん屋さん:どこかで聴いたことのある曲については、その記憶を楽譜の上で確認します。
聴いたことのない曲を楽譜だけでイメージするのは難しいです。
nocturnex:そうなんですね。
私はそんな風に楽譜を見たことはなく、先生に「あなたのは譜読みじゃない、ただの音読み」と言われたことがあり、楽譜を見てイメージを膨らませるというのはとても勉強になりますし、ピアノに向かう姿勢がとても真剣で、自分と比較するととても反省させられます。
夏みかん屋さん:思えば、これまでの人生の節々にいろいろなピアノの曲がありました。
その曲の一部分を聞いただけで当時の情景が目に浮かびます。
その時、関わっていた人たちとのこと、楽しかったり、悲しかったり悩んだりうらやましかったり。
脳の奥底に突き刺さって残っている感じで、不思議です。
nocturnex:確かに自分の記憶とピアノの曲は繋がっていますね。
私もよくわかりますし、とてもグッとくる言葉でした。
ピアノ以外の趣味について
nocturnex:ピアノ以外の趣味についてもお聞かせください。
夏みかん屋さん:ピアノ以外の趣味は、庭で野菜を作ったり生ごみをたい肥にしたり草むしりをしたり、要するに庭仕事ですね。
プラス散歩とジョギングです。
こうして挙げてみると、コロナ禍に向いてる趣味ですね(笑。
nocturnex:夏みかん屋さんは大学の農学部で教えていらっしゃいますので、家庭菜園をなさっているのは納得です。
どんなお野菜を作っていらっしゃるのですか?
夏みかん屋さんの昨年夏の収穫
夏みかん屋さん:昨年の夏はミニトマトは豊作でしたが、キュウリはあまり獲れませんでした。
nocturnex:おいしそうだし、きれいですね。
きゅうりは家庭菜園では曲がってしまうことが多いと思いますが、まっすぐなのでびっくりしました。
生ごみをたい肥にされているのも、今SDGが叫ばれていますから大事ですよね。
夏みかん屋さんの意識の高さを感じます。
私も心がけないといけないと思いながら、断捨離もできず中途半端です。
夏みかん屋さん:ピアノもそうですが、頑張りすぎない方が長続きするような気がします。
nocturnex:何事も細く長く続けることが大事ですね。
これでインタビューを終わらせていただきます。
いろいろお答えくださりありがとうございました。
糸を紡いで布を織るように音を紡いで
夏みかん屋さんはお話を伺っていても、とても丁寧に気を配ってくださいます。
丁寧に楽譜を読み、1つ1つの音を丁寧に弾いていらして、「弾く」というより「紡ぐ」という言葉がぴったりだと思います。
夏みかん屋さんのお優しくて、素敵なお人柄が読者様に伝わると嬉しいです。
またピアノ演奏を聴かせていただくのを楽しみにしています。
最後までお読みくださりありがとうございました!
勇気を持ってチャレンジ!
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